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「宮脇咲良、HKT48卒業」情報がダダ漏れ──全世界が注目する彼女の去就

松谷創一郎ジャーナリスト
講談社『ViVi』2021年7月号特別版、宣伝用画像(Amazonより)。

 4月いっぱいで予定されていた2年半の活動を終えた日韓混成アイドルグループ・IZ*ONE。K-POPではBLACKPINK、TWICEに次ぐ人気だったこのガールズグループの12人は、現在その去就が強く注目されている。

 そのなかでも、もっとも人気のあったのは“期限付きレンタル移籍”のかたちで活動していたHKT48の宮脇咲良だ。一部では、韓国の最大手プロダクションとの契約交渉に入ったとも報道されたが、今後のことはまだ正式に発表されていない。

 本人は、ラジオ出演などはしているものの、4月28日に日本に戻ってきてから2週間の隔離期間を終えたあたりだ。

 ただ、そんな彼女の去就が部分的に判明した。どうやら、HKT48を卒業することとなったようだ。

情報管理ミス=半公式発表

 HKT48の卒業はまだ正式に発表されたわけではない。しかし、情報は漏れてしまった。

 その一報は、「HMV&BOOKS online 本」の公式Twitterからもたらされた。それは、講談社のファッション誌『ViVi』2021年7月号の紹介ツイートだった。宮脇咲良インタビューページのリード文にそれは記されてあった。

IZ*ONEの活動期間が終了し、

HKT48へ復帰。そしてつい先日、

卒業を発表した宮脇咲良さん。

(講談社『ViVi』2021年7月号特別版、宣伝用インタビューページ/Amazonより)

 『ViVi』の発売日は5月21日だが、13日にこの情報が漏れてしまった。

 「HMV&BOOKS online 本」の公式Twitterは2時間ほどで当該ツイートを削除したが、Amazonの当該ページにはいまも掲載され続けている(5月13日14時30分現在)。

【追記:15時18分、Amazonからは当該画像のみ削除された模様。ただし、7netには現在も掲載されている】

【追記:22時38分、7netからも画像が削除された模様】

 よって、これはフェイク情報ではなく情報共有のミスによる流出だと考えられる。

 宮脇咲良は、今後の去就をめぐる多くの報道について、MCを務めるラジオ番組で以下のように語っている。

「ファンの方はきっと、いまはSNSも私がしていないので、不安だなとか思う日々があると思うんですけど。アイドルを応援する上でいちばんみなさんに心得ていてほしいことは、『公式(情報)を待とう』。これ以上のことは言えないんですけど、公式を待とうっていう」

(bayfm『今夜、咲良の樹の下で』2021年4月29日)

 状況としては、公式を待っていたら半公式のように情報が漏れてしまったということである。

エンタメにおける情報管理の重要性

 こうした状況からは、2つのことが想定される。

 ひとつは、現在の宮脇咲良のマネジメントを担当していると思われるHKT48の運営会社・Mercuryか、あるいはIZ*ONEの日本運営会社・ヴァーナロッサムが、『ViVi』と記事管理について情報共有を徹底していなかったことである。

 もうひとつは、『ViVi』の担当者のミスの可能性だ。公開してはいけないページの画像を、オンライン書店向けの宣材としてしまったということだ。

 なんにせよ意図的ではないと考えられるので、単なる凡ミスだ。「HMV&BOOKS online 本」がツイートを削除したことからもそれはうかがえる。

 しかし、この凡ミスからはHKT48(あるいはAKB48グループ)のショボさもうっすらと感じさせる。エンタテインメントにおいて、情報公開のタイミングは宣伝として非常に重要だからだ。

 K-POPでも日本の映画業界でも、宣伝において情報を段階的に出すことは非常に重要なこととされている。上場企業であれば、こういう情報公開のちょっとしたタイミングが株価に影響する。

 第三者による違法な情報流出はあっても(iPhoneなどでは頻繁に起こっているが)、半公式的にだだ漏れてしまうこの事態は、ただの失態でしかない。それがショボい。

全世界が注目する宮脇咲良の去就

 もちろん、宮脇咲良がHKT48を卒業することはほとんどのひとが予想していたことだ。筆者もつい最近「宮脇咲良が世界で活躍するには『韓国に戻る』しかない」と書いたばかりだ(2021年5月8日)。よって、今回は大した情報ではないのかもしれない。

 それよりも気になるのは、この後で宮脇がどこに向かうかだろう。『ViVi』のインタビューでは小見出しにこのようにある。

HKT48、AKB48、IZ*ONE、そして世界へ……!

(講談社『ViVi』2021年7月号特別版、宣伝用インタビューページ/Amazonより)

 インタビューページの紹介からはこの「世界へ」の部分の詳細はわからないが、おそらく彼女はさらに大きな世界を目指していることについて話しているのだろう。

 それほど先ではない未来に発表されるであろう、彼女の今後にはやはり大きな注目が向けられる。彼女の動向は、日韓どころか世界の音楽シーンに強く影響を与える可能性があるからだ。

 宮脇はそうした自身への注目に対して、「みんな落ち着いて、落ち着いて(笑)」とラジオで話していたが(同前)、メジャーリーグの大物選手がFAすれば移籍先が注目されるように、全世界のひとびとが落ち着くことはなかなかないだろう。

 よって、今後も落ち着きなく注視していきたい。

■関連

・IZ*ONE解散…宮脇咲良が世界で活躍するには「韓国に戻る」しかない(2021年5月8日/『現代ビジネス』)

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ジャーナリスト

まつたにそういちろう/1974年生まれ、広島市出身。専門は文化社会学、社会情報学。映画、音楽、テレビ、ファッション、スポーツ、社会現象、ネットなど、文化やメディアについて執筆。著書に『ギャルと不思議ちゃん論:女の子たちの三十年戦争』(2012年)、『SMAPはなぜ解散したのか』(2017年)、共著に『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学』(2017年)、『文化社会学の視座』(2008年)、『どこか〈問題化〉される若者たち』(2008年)など。現在、NHKラジオ第1『Nらじ』にレギュラー出演中。中央大学大学院文学研究科社会情報学専攻博士後期課程単位取得退学。 trickflesh@gmail.com

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