首位を独走する広島カープ・緒方孝市監督のゲン担ぎは大丈夫なのか!?

2014年に限定販売された「鯉の勝負パンツ」

接戦をものにした8連勝

交流戦が明けても広島カープの勢いが止まらない。

金曜日から始まった阪神戦でも勝ち続け、2001年以来15年ぶりの8連勝となった。貯金は13に膨らみ、2位のDeNAとも8ゲーム差に広がった。完全に独走態勢に入ったのである。

この8連勝を振り返ると、緒方孝市監督の采配が見事的中した試合も少なくない。まず、始まりとなった6月14日の西武戦では、サヨナラの場面で赤松のヒットによって帰ってきた菊池が、一度はアウトの宣告を受けた。しかし、そこで緒方監督はコリジョンルールの適用をすぐに抗議。結果判定が覆り、サヨナラ勝ちとなった。

4連勝目となった6月17日のオリックス戦では、9回2アウトに執念の追いつきを見せたが、これは先頭打者として送った新人・西川の内野安打から始まった。長打力のある會澤の代打だということを考えれば、なんとも冴えた起用だった。こうして追いついた結果が延長12回裏の鈴木誠也のサヨナラホームランに繋がった。

6連勝目の19日オリックス戦では、4点のビハインドをスタメンに抜擢した下水流のホームランで追いつき、これが鈴木誠也の3試合連続の決勝ホームランを導いた。7連勝目の24日阪神戦では、8回裏に代打・新井が勝ち越し3塁打を放つと、その直後に雨がひどくなると即座にベンチを飛び出し猛烈に抗議。そのまま試合は中断しコールドゲームとなった。

このように、8連勝中はこうした緒方采配の抗議と代打がズバリ的中し、接戦をものにしてきたのである。

8連勝を導いた緒方采配

昨シーズン、前田健太・黒田博樹・ジョンソンを揃え、おまけに新井貴浩まで復帰したカープは優勝候補の筆頭だった。しかし、混戦のセ・リーグのなかで終わってみればAクラスにも入れず4位に沈んだ。

ファンがそこで常に問題視していたのは、この年に就任した緒方監督の采配だった。先発投手の無理な続投や送りバントの多用、リスキーな盗塁やエンドランの乱発などによって、多くの接戦を落としたのだった。なにより「隙あらば野間」と揶揄されたように、ドラフト1位の野間峻祥を不調にかかわらず使い続けた。こうした積極性がすべて裏目に出たのが昨シーズンだった。

それに比べると、今シーズンはかなりの改善が見られる。とくに盗塁成功率は、大幅にアップした。昨年の盗塁成功率は61.5%(80/130)だったが、今年は79.0%(64/81)にまで向上している(記録は6月25日まで)。また積極活用していた野間も、1軍で結果を出せなければすぐに2軍に落とし、逆に2軍から上がってきた選手にはちゃんと出場機会を与えるようになった。こうした中で結果を出して1軍に定着したのが、下水流や磯村だ。

連勝のゲン担ぎ

だが、そんな8連勝にもひとつの懸念がある。それは、4月の日刊スポーツの記事に端を発している。

(略)緒方監督も、今季は験担ぎをしている。本拠地試合で勝利すれば、翌日も同じ服装で球場に来る。

「勝ったのなら変える必要はないだろう。パンツも靴下も同じだよ。たとえ臭くても気にしない」。

出典:日刊スポーツ2016年4月10日付「緒方監督の験担ぎ、勝ったらパンツも靴下も変えない」

このゲン担ぎがいまも続いているのならば、緒方監督はかなり長い間パンツも靴下も変えていないことになる。しかもこの8連勝の間には、交流戦後の4日間のインターバルもあった。よって、6月14日から12日間も同じパンツで過ごしていることになる。

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これまで今シーズンの最長は4月9~13日、22~26日のそれぞれ5日間だったが、現在はそれを大幅に上回る期間で同じパンツの使用を続けている可能性が高い。季節が梅雨であることを考えると、これは汚い。絶望的に臭そうだ。

日本の芸能スキャンダル史に燦然と輝く迷言のひとつに、故・勝新太郎の「もうパンツをはかない」(1990年)があるが、2週間近く同じパンツをはき続ける緒方監督のことを考えると、はかないほうがずっとマシなようにも思える。この状況について、緒方監督の妻でタレントの緒方かな子さん(旧姓・中條)はどう感じているのだろうか。

もちろんファンのこうした懸念は単なる杞憂かもしれない。緒方監督は、毎日風呂場でパンツを洗濯してドライヤーで乾かしていることも考えられるからだ。そう、決して緒方監督は「洗わない」とは言っていないのである。

なお、緒方監督がはいているパンツは、間違いなく赤だと予想される。もちろんそれは、カープのチームカラーが赤だからだ。球場に詰めかけるファンが着ているレプリカ・ユニフォームも、その多くはホーム用の白いタイプではなくビジター用の赤いものが目立つように、カープファンはとにかく赤が大好きだ。

紅白歌合戦では必ず紅組を応援し、トマトソースやキムチ鍋が大好きで、金棒を持った赤鬼が襲ってきても抱きついてしまう。さらには、郵便ポストや消火器を見ると一瞬カープグッズだと思う。それがカープファンなのである。

筆者によるファンの調査でも、勝負パンツの色を赤だと答えるひとが圧倒的に多かった。その割合は、71.4%にもなる(円グラフ参照)。受験、入社試験、初エッチ、プロポーズ、ギャンブル、宇宙旅行等々、何らかの勝負時に赤いパンツをはいたカープファンは少なくないはずだ。

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首位を独走するカープは、監督もファンも赤いパンツで日々勝負に臨んでいるのである。たぶん。