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ついにアンソニー・デイビスが復帰! レイカーズがネッツを10点差で下す

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地時間25日、ロスアンジェルス・レイカーズがブルックリン・ネッツを106-96で下して今季の戦績を24勝24敗とした。

 私は17日のユタ・ジャズ戦を現場で取材し、レイカーズがトンネルを抜け出したかのような印象を受けた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20220120-00277995

 しかし、その後、レイカーズはインディアナ・ペイサーズ、マイアミ・ヒートに惨敗し、落胆せざるを得なかった。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 一歩進んで二歩下がるようなレイカーズは、ポイントガードのラッセル・ウェストブルックの不調が響いている。が、それ以上に影響を及ぼしていたのがアンソニー・デイビスの不在だ。

 左膝の内側側副靭帯を痛めて昨年12月17日以来、17ゲームを欠場。この間のレイカーズの戦績は7勝10敗である。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 そのデイビスが25日のネッツ戦で復帰した。スターティングのセンターとしてコートに立ったレイカーズの背番号3は、試合開始18秒で"KING"レブロン・ジェームズから受けたパスをダンクで叩き込む。

 先制点をマークしたデイビスの存在は、レイカーズのムードをこれまでと全く違ったものとしていた。24分47秒のプレーで8得点、2アシスト、2リバウンド、4ブロックをマーク。本調子ではないものの、数字以上の存在感を示した。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 「かなり良い状態だった。特に最初の何分間かはアドレナリンが出ていたのが分かった。その後、キツイ時間帯を乗り越えて、いい感じで終わりまでプレー出来たよ」

 試合後、デイビスはそう振り返った。

 まだ無理はさせられないからこそ、指揮官は25分弱しかデイビスに与えなかったのだが、KINGも他のメンバーもプレーでデイビスに呼応した。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 会心の勝利の後、KINGレブロンは語った。

 「アンソニーはチーム力を上げただけでなく、高さの面でディフェンスに大きく貢献した。一人で5人を相手にリムを守れるからね。攻撃面では、チームメイトが予想できないようなダイナミックなプレーをするよね」

 故コービー・ブライアントは、レイカーズの強さの秘訣を「良い化学反応を起こすチーム力だ」と説いた。

 これまで、苦しみに苦しんできたレイカーズ。デイビスの戦線復帰をターニングポイントとし、名門らしさを見せてほしい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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