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4階級制覇王者が2月5日にカムバック

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 IBFバンタム級、WBCスーパーバンタム級、WBAフェザー級、WBAスーパーフェザー級と、4階級を制したレオ・サンタ・クルスが2月5日にカムバックする。

 2020年10月31日にジャーボンテイ・デービスに敗れて以来、1年3カ月ぶりの復帰戦となる。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20201103-00205917

写真:ロイター/アフロ

 33歳となった元チャンピオンは言う。

 「カムバックに向け、とても心が躍っている。こんなにブランクを作ったのはキャリア初のことだから、不安もあるけれどね。

 前回の試合は、自分の戦いが出来なかった。いつも以上にエキサイトしてしまったし、ジャーボンテイはいいパンチを持っていた。でも、もう一度頂点を極めるために進むことが楽しみでならないんだ。

 2月5日は126パウンドに落として戦うけれど、今後フェザー級で試合し続けるかどうかは、トレーニングをしながら自分で確かめるよ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 第2の故郷であるラスベガスでのファイトを、私は愛している。ここには多くのファンがいるし、何度となくビッグマッチを戦ってきた。素晴らしいファイターたちの試合が組まれる地だ。

 今、自分の頭にあるのは、今回のメインイベントを食ってやろうという思いだね。KO負け後のファイトだから、若干、厳しさも感じる。でも、ファンから大きな声援をもらい、それが力になっているよ。私はいつだって、見る人を喜ばせたいと思ってリングに上がっている。今回もそうさ。最高の戦いをお見せしたいね。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 対戦相手のキーナン・カルバハルは強い選手だし、決して逃げない。彼が出てくるだろうから、それが自分のモチベーションを上げている。

 私は、自分よりも上背のある選手との戦いを好む。背の高い選手というのは、リーチもあるよね。それでも自分は、正面からの打ち合いに持っていく。リングを自分のものに出来るんだ。

 周囲を納得させるだけのパフォーマンスをする自信があるよ」

 身長171センチのレオ・サンタ・クルスに対し、キーナン・カルバハル(30)は178センチ。「元チャンピオンをKOしてやる!」と息巻いている。

 レオ・サンタ・クルスは再起戦で何を見せるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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