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米メディアが発表した「NBAポイントガード、ベスト5」

林壮一ノンフィクションライター
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 2021-2022シーズン開幕を控え、プレ・シーズンマッチが続いている。先日、CBSが発表したNBAベストPG、5名をお知らせしよう。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 1位はゴールデンステイト・ウォーリアーズのステフィン・カリー(33)。彼については説明するまでもないが、2015年、2017年、2018年と3度NBAチャンピオンとなった。2015年、2016年にはリーグMVPを獲得している。

 NBA選手の父を持ち、バスケットボールと共に成長しただけあって、この競技を知り尽くしている。

 ここ数年、ウォーリアーズは低迷しているが、カリー自身は昨シーズンのオールスターゲームで、超一級品であるプレーを見せ付けた。今季の奮起に期待したい。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2位はダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ(22)。マーベリックスのジェイソン・キッド監督をして「若きピカソ」と言わしめる逸材である。スペインリーグを経て、2018年にドラフト3位でNBA入り。同シーズンのルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた。

 NBAで4年目となる今季を更なる飛躍の年とすることができるか。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 CBSが3位としたのは、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラード(31)。

 昨シーズン、ブレイザーズの番記者だった私は、彼が1位でもおかしくないと感じる。身長188センチとNBA選手としてはかなり小柄だが、何よりもバスケットボールIQが高い。そして、1試合に50得点、60得点と、どれだけ活躍しても決して満足しない向上心を持ち合わせている。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210318-00227916

 ブレイザーズでは彼一人が突出しており、同レベルのパートナーがいない点が厳しい。が、移籍はせずにポートランドで闘い抜くことを選択したようだ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 4位はブルックリン・ネッツのカイリー・アービング(29)。2016年にNBAチャンピオンとなり、映画『アンクル ドリュー』でも名演技を見せた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20181101-00102172

 昨シーズン、メディアの質問にまったく応じずに物議を醸したアービングだが、今日、新型コロナウイルスのワクチン接種を頑なに拒否し、チーム練習から外れることとなった。

 もはや一生かかっても使えきれないだけのカネを稼いだとはいえ、ここでブランクを作るのは惜しい。ネッツのユニフォーム着た姿を見せてほしい。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 5位はアトランタ・ホークスのトレイ・ヤング(23)。昨シーズン、ホークスはプレイオフで東地区ファイナルまで勝ち上がった。その原動力となった。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210630-00244570

 しかし、右足打撲で第4戦、第5戦を欠場。満身創痍で挑んだ第6戦で敗退した姿は痛々しかった。

 試合後「この経験を次につなげる」と話したヤング。敗北を糧に、一回りも二回りも大きくなった姿を見せてくれることだろう。

 NBAファンの方々は、CBSのランキングをどう受け止めるか? 開幕間近。バスケ好きにはたまらない季節がやってきた。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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