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メジャー・リーグ・サッカー高年俸選手ベスト7

林壮一ノンフィクションライター
LAFCの背番号10、カルロス・ヴェラ(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 コロナ禍により、今季のメジャー・リーグ・サッカーは、8月から3カ月間の日程でリーグ戦、プラス、上位による決勝トーナメントというスケジュールで稼働している。

 リーグ戦の半分が終わろうとする今日、西地区の首位はシアトル・サウンダーズ、同東地区はニューイングランド・レボリューションだ。

 かつて、ESPNアルゼンチンの記者が「南米人選手にとって、経済が安定しているアメリカのプロリーグは、かなり魅力的だ」と語っていたが、子供の教育を考え、この地に移り住みたいと考える選手も多いそうだ。

 ヨーロッパのビッグクラブとは比較にならないが、メジャー・リーグ・サッカーのTOP選手の気になる年俸をご紹介したい。

 1位はLAFCで10番を背負うFW、元メキシコ代表のカルロス・ヴェラ(32)で630万ドル。

 2位は同じくメキシコの人気選手である、チチャリートことハビエル・エルナンデス(33)で600万ドル。LAギャラクシーに所属している。

LAギャラクシーのチチャリート
LAギャラクシーのチチャリート写真:ロイター/アフロ

 3位は元アルゼンチン代表で、2014年のワールドカップ準優勝のメンバーであるゴンサロ・イグアイン(33)。現在はインテル・マイアミでプレーし、570万ドルを稼ぐ。

マイアミの背番号9,イグアイン
マイアミの背番号9,イグアイン写真:ロイター/アフロ

 4位はトロントFCに所属する29歳のスペイン人、アレハンドロ・ポズエロで、460万ドル。

ボスエロは、リーガからベルギーリーグを経てMLS入りした
ボスエロは、リーガからベルギーリーグを経てMLS入りした写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 5位はベネズエラ代表で、アトランタ・ユナイテッドのFW、ジョセフ・マルティネス(28)の380万ドル。

アトランタの7番、マルティネス
アトランタの7番、マルティネス写真:ロイター/アフロ

 6位で初めてアメリカ国籍の選手がエントリーする。元米国代表で、トロントFCのセンターフォワードであるジョジー・アルティドール(31)の360万ドル。

アルティドールは米国代表として100試合以上、プレーした
アルティドールは米国代表として100試合以上、プレーした写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 7位は、現メキシコ代表のロドルフォ・ピッツアーロ(27)の330万ドル。インテル・マイアミで攻撃的MFとして活躍中だ。

マイアミの10番、ピッツアーロ
マイアミの10番、ピッツアーロ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 1996年、著者がアメリカに住み始めた頃、「サッカーは女子のスポーツだ」「この地にサッカーは根付かない」と発言する人が多かった。

 2007年にベッカムがLAギャラクシー入りして注目を集め、その後、イブラヒモヴィッチ、ルーニー、カカ、ピルロ、ランパードらがリーグのレベルを上げた。彼らはもうMLSにはいないが、確かなサッカー文化が生きているように感じる。

 MLSの縦に速いサッカーは、見応え十分だ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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