パッキャオがリターンマッチを希望? 大金星を挙げたWBAウエルター級チャンプの右
ヨルデニス・ウガスとのWBAウエルター級タイトルマッチに敗れたマニー・パッキャオが、カムバックを仄めかした。8階級を制した伝説のフィリピン人王者、PACMANは言った。
「自分のキャリアの中で、ウガスは最も簡単な対戦相手の一人。1月にでもリターンマッチをやりたい」
とはいえ、ウガスのサイズ、リーチのアドバンテージに対応できなかったことは、パッキャオの参謀であるフレディ・ローチも認めている。
パッキャオ戦のウガスは、右が光っていた。数々のファイターを沈めたPACMANの左ストレートを空転させたところに、再三、右を浴びせペースを掴んだ。
試合の6日後、ウガスのトレーナーであるイスマエル・サラスに「右が勝利のカギでしたね」と訊ねると、彼は答えた。
「長い時間を掛けて、ウガスが習得したものさ。多くの人が見たことのないパッキャオだっただろう。こちらは彼が躱せないタイミングで右を放っていった。だからこそ、明確に勝つことができたんだ」
ウガスも試合後に述べた。
「ジャブでマニーのバランスを崩すことが第一段階。そして、右を打ち込んでいくプランだった。彼が俺を倒せないことは分かっていた。起こるべくして起こった結果さ。
自分と同じ時代に生きたもっとも偉大な選手であるマニーのことは、ずっと尊敬していた。リング外でもね。俺と戦ってくれたことに、感謝する。
非常に感激しているよ。『キューバ人はビッグマッチで勝てない』って散々言われたからね。それを覆し、祖国に勝利を捧げられることを誇りに思う」
サラスはパッキャオの再戦希望発言を一笑に付した。
「私は彼のカムバックは無いと思う。これだけの内容で負けたのだから」
大金星を挙げたウガスとサラスのキューバ人コンビは、次に何を見せるか。