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間も無くゴング! WBA/WBC/IBF/WBO統一スーパーウエルター級戦。4団体を束ねるのは?

林壮一ノンフィクションライター
Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME

 WBA/WBC/IBFスーパーウエルター級チャンピオン、ジャーメル・チャーロvs.WBO王者、ブライアン・カルロス・カスターノ戦のゴングまで、残すところ半日となった。

 前日計量は、チャーロが153パウンド、カスターノが153.25パウンドでパスした。

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 WBA/WBC/IBFスーパーウエルター級チャンピオンは言った。

 「テキサス州で戦えるのは嬉しいね。もっとも、俺はどこでだって用意されたリングで試合をするけれどさ。高揚しているし、不安も覚えながらリングに上がるよ。準備万端という表現以上の感情だな。

 子供の頃から、主要団体を統一するのが夢だった。ボクシング界の頂点に立てる時が、ついに訪れたんだ。自分を支えてくれた人々に感謝したい。今こそ、双子の兄と共に俺たちの価値を世界中に知らしめる機会だ。こんなチャンスは、そうそうあるもんじゃないから、生かさないとな」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 「まだ殿堂入りを意識するような年齢じゃないけれど、当日36分間戦い、俺の仕事を成し遂げれば、そんな物も見えてくるだろう。自分のキャリアにおいて、何度もこういう経験をしてきたので、特にプレッシャーは無い。常に強い選手と戦ってきたからね。相手は重圧を感じてるんじゃないの。ヤツが出てきたら、感情を爆発させるよ。

 未来を予言することはしないが、俺は以前よりも強く、速くなった。全てのパンチにパワーも十分漲っている。これまでにない、最も危険な自分になった。他団体のチャンピオンと戦えるのは、有難いよ。互いにベストコンディションを築いただろうし、どちらが上かをしっかり目にしてほしい」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 「俺の唯一の敗戦(2018年12月22日にトニー・ハリソンに敗れWBC王座を失う)は、神が与えて下さったものだ。再戦で借りを返したし、あれでガソリンが満タンになった。その結果、3本のベルトを手に入れた。もはや、上昇したいという欲求は止まらないぜ」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 WBO同級王者も話した。

 「自分にとっても、我がチームにとっても、アルゼンチンのボクシング界が新たな道を築くチャンスです。この瞬間を楽しみたいですね。全てのファンとともに、勝者としてリングから降りることを約束しますよ。アルゼンチンのみならず、ラテンアメリカの誇りを懸けて戦います。

 先日、祖国のサッカー代表がコパアメリカを制したことも私のモチベーションを上げてくれました。ついにメッシが国を背負ってタイトルを獲得し、国民に幸せを届けてくれた。私も続きますよ」

Photo:Amanda Westcott/SHOWTIME
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 「地元のファンの前で試合をするチャーロの方がプレッシャーを感じているでしょう。私は不利の予想を受け入れ、9カ月間ハードなトレーニングを積んで来たので、余計な感情はありません。やるだけのことをやりました。チャーロが技術を見せても、荒々しく出てきても、十分対応できます。勝つためにリングに上がります。

 今回のファイトは戦争となるでしょう。統一王者になる自分を思い浮かべ、ワクワクしています。ファンの期待を裏切らない一戦となることは間違いありません。必ず勝ちます」

 さて、154パウンドで4団体を束ねるのはどちらか。間もなくゴングだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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