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メイウェザーが前座に起用するベテランミドル級ファイター

林壮一ノンフィクションライター
Photo:Mayweather Promotions

 1990年6月12日にアメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、キューバ人の父とニカラグア人の母との間に生を享けたルイス・アリアス(30)。

 8歳からボクシングジムに通い、2008年、2010年とアマチュアでナショナルチャンピオンとなった。アマでは140勝25敗の戦績を残し、2012年にプロに転向した。

 2017年11月11日、GGGに敗れたダニエル・ジェイコブスの再起戦の相手に選ばれ、HBO最後のボクシング中継に出場。判定で黒星を喫した。その後、2戦して1引き分け1敗と精彩を欠きながらも、このほどメイウェザーが6月6日の自身の前座に起用することをアナウンスした。

Photo:Mayweather Promotions
Photo:Mayweather Promotions

 先日、メイウェザーの持つラスベガスのジムで練習を公開した18勝(9KO)2敗1分けのアリアスは言った。

 「この興行に使ってもらえて非常に光栄に思っている。選手は調子のいい時も悪い時もある。無敗の快進撃を続けていても、1ポイント差で負け、全てを失うことだってある。自分は出来る限りのことをしてきたし、戦い続けてきた。ビックステージに上がれるのは本当に幸福だ。リングに上がりたくてウズウズしているよ」

Photo:Mayweather Promotions
Photo:Mayweather Promotions

 「ボクシングは俺の人生そのものなんだ。自分は大舞台に相応しいレベルの選手にならねばならない。あと僅かでトップレベルに到達するように感じている。経験を活かし、改善点を見直し、目指す場所に到達したいね。ベガスでトレーニングしているのは、その為なんだ。

 トップレベルを知り尽くしているフロイド・メイウェザー・ジュニアとのスパーリングをこなし、彼からアドバイスをもらうことで、完成形に近付いているよ。今、成長と変化を実感している」

 6月6日の対戦相手は元WBA/IBF統一スーパー・ウェルター級王者のジャレット・ハード(30)。アリアスは、自身の語る進歩を見せられるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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