15戦全勝14KO、期待の19歳サウスポーが2回KO勝ち
19歳のサウスポー、ヘスス・ラモスの狙い澄ました右フックがエミリオ・ボホルケスの顎を打ち抜く。
クリーンヒットされたボホルケスは、堪らずキャンバスに沈む。何とか起き上がり、試合を続行したが、ロープに詰められ連打を浴びたところでレフェリーが試合を止めた。
ノックアウトタイム、第2ラウンド1分44秒。 鮮やかな勝利だった。
ラモスはこの勝利でデビュー以来15連勝全勝(14KO)を飾った。
「右フックが綺麗に決まって驚きました。ジャブをボディに打とうと思っていたんです。相手は続いて放とうと思っていた僕のジャブを警戒していました。でも、フェイントとして右フックを出したんですよ。決定打になるとは思っていなかったですね。
147パウンド(ウエルター級)でのテスト試合でしたが、自分の強さを実感できました。自分の戦いぶりがどうだったか、チームのメンバーの意見を聞きますよ」
伸び盛り、育ち盛りのラモスの体はまだまだ大きくなりそうだ。
「21歳で世界チャンピオンになりたいと考えています。来年かな。そのためのステップアップの年にしたいですね。来年、ヨルデニス・ウガスのようなチャンピオンと戦いたいです」
ラモスの叔父であるアベル・ラモスは昨年9月にウガスと戦い、判定で敗れている。この若者は叔父の仇を討ちたいようだ。
バランス、スピード、度胸、勘の良さも感じさせた今回のファイトは、ラモスに更なる自信を植え付けたであろう。
ウガス戦が実現すれば話題になることは間違いない。楽しみな若手である。