WBOスーパーバンタム級王者が23日に初防衛戦
WBOスーパーバンタム級チャンピオン、アンジェロ・レオが来る1月23日に初防衛戦を迎える。
メイウェザー・プロモーションと契約し、20戦全勝9KOの26歳は、2020年8月1日に、同タイトルの2位として、1位のステファン・フルトンと決定戦を行う予定であった。
が、フルトンが新型コロナウィルスに感染してしまった為、急遽、代役である同6位のトラマイン・ウィリアムズと拳を交えた。レオは3-0(118-110、117-111、118-110)の判定勝ちを収め、新チャンピオンとなった。
WBOは180日以内に指名挑戦者であるフルトンとの防衛戦を命じ、そのファイトが来週末に実現する運びとなった。
興行師たちは「長くお待たせした122パウンド、トップ選手のぶつかり合い」と謳い、セミファイナルにもWBA同級暫定タイトルマッチを組んだ。2つのファイトは、SHOWTIMEにてオンエアされる。
レオは、世界王者となった直後に言った。
「いやぁ最高の気分だ! 夢が現実になったよ。相手が代わってからの数時間は失望感を覚えた。でも、これに勝てば俺はヒーローだ! って気持ちを切り替えたんだ。
最初の数ラウンドはウィリアムズの攻撃を躱しながらタイミングを計っていた。彼のペースが落ちたところで、よりプレッシャーをかける作戦だった。ボディワークとプレッシャーが、勝利のカギだね。アルバカーキは、間違いなく喜んでくれているよ」
レオが誕生したニューメキシコ州アルバカーキは、伝説の3階級制覇王者、ジョニー・タピアの故郷である。当地のボクシングファンは、タピア以来の逸材に熱い視線を送る。
※タピアについては、以下をご覧ください。
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200527-00179404/
https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20200626-00183226/
初防衛戦まで、残すところ10日。レオは語る。
「2020年は、全世界の人にとって大変な年だったね。自分が世界王者なんて信じられない気持ちだった反面、謙虚さを忘れなかったつもり。世界のベルトを獲る為に16年もの歳月を費やしたんだ。だからこそ、今、自分はこの場にいられる。
2021年もチャンピオンのまま終わりたいし、もっとベルトを増やしたい。フルトン戦は、自分にとってのテストだ。フロイド・メイウェザー・ジュニアのサポートにも感謝している」
挑戦者、フルトンの戦績は18戦全勝8KO。目の離せない一戦となりそうだ。