「東京五輪まで待てない!!」フィリピン期待のミドル級がプロデビュー!
フィリピンのアマチュアボクシング界で期待の星とされて来たサウスポーのミドル級、イウミール・フェリックス・マーシャル(25)。
2008年からリングに上がり、アマ戦績は67勝(17KO)17敗。ジャカルタで開催されたアジア大会でベスト4、2019年の南東アジア大会で優勝。アンマンで開かれた五輪予選トーナメントでも無難に勝ち上がり、東京2020への切符を手にした。
が、ご承知のように東京五輪は延期。マーシャルはプロに転向し、12月16日にデビュー戦を飾った。
対戦相手は3勝(2KO)1敗1分けのアンドリュ―・ホワイトフィールド(29)。両者は互いに真正面から打ち合った。初回からフルスイングでパンチを交換し合う。
マーシャルのセーフセコンドは、マニー・パッキャオのトレーナーでもあるフレディ・ローチが務めていたが、デビュー戦で気負ったのか、ディフェンスの意識は薄い。
2ラウンドの序盤に左ストレート、その後はボディショットを決めるが、ホワイトフィールドはブルファイトで食らい付く。マーシャルも何発も被弾した。
同ラウンド終了時には、ホワイトフィールドの右目が塞がる。
3回、視界が奪われた相手に対し、マーシャルは余裕を持って距離を取る。手数でホワイトフィールドを圧倒した。
最終の4ラウンド、マーシャルは再三ボディを攻めたが決定打には至らず、試合終了のゴングを聞く。結局、マーシャルは310のパンチを放ち120をヒット。ホワイトフィールドのそれは、273分の46であった。
3名のジャッジ全てのスコアが40-36で、マーシャルを支持した。
マーシャルはマニー・パッキャオ・プロモーションと契約し、17日に42歳になったPacmanの誕生祝と、先日、39歳の若さで急死した兄に捧げると話してリングに上がった。
経験豊富なトレーナーであるローチが、いかにマーシャルを育てていくか。また、五輪のボクシングはプロでありながらも出場可能である為、東京で戦う可能性も残っている。
マーシャルの今後に注目したい。