メイウェザーが「俺を超える」と太鼓判を押す23戦全勝22KOのWBAライト級正規王者
10月31日、1万1500人のファンが詰めかけるテキサス州サンアントニオのアラモドームで対峙するWBAライト級正規チャンピオンのジャーボンテイ・デービス(25)とWBAスーパーフェザー級王者のレオ・サンタ・クルス(32)。
結局、摩訶不思議なまま両者のタイトルが掛けられての世界戦となるが、SHOWTIMEによればチケットは3日で完売したそうだ。
23戦全勝22KOで、IBF/WBAスーパーフェザー級、WBAライト級正規と、これまでに3本のベルトを巻いたデービスを、プロモーターとして支えるフロイド・メイウェザー・ジュニアは言う。
「間違いなくジャーボンテイの時代が来る。今後はPPVでしっかり稼がせるよ。今の俺はプロモーターだからさ。この若者は生まれながらのスーパースターだ。最終的なゴールは、俺を超えることだね。
今回、ジャーボンテイはラスベガスで12週間のトレーニングキャンプを張っている。もちろん、俺も練習をサポートしているよ。非常にいい状態だ。現時点でライト級のリミットを1パウンド下回っている。全て順調だよ」
1994年11月7日生まれのデービスは、5歳にして両親と離れ離れになった。父は刑務所、母はドラッグ中毒であった為、身寄りのない少年少女を保護する施設に入れられた。
ボクシングジムに通い始めたのは7歳の時。翌年、初のアマチュアの試合を経験した。言わば、ジムで育った男である。
メイウェザーは「自分はジャーボンテイにとって、兄以上の存在だと思う。父親ってところかな…今や、彼はメイウェザー・ファミリーの一員だ。俺たちは負けを知らないんだぜ」と豪語する。
一方、37勝(19KO)1敗1分けの戦績で、IBFバンタム級、WBCスーパーバンタム級、WBAフェザー級、WBAスーパーフェザー級と4階級を制し、5階級目を狙うサンタ・クルスは、実父が血液の癌で臥せってる。ステージ3だという。
クルスは語る。
「父からは、『お前の仕事はジムで練習する事だ』と言われている。彼を元気づける為にも、勝たねばならない。4階級制覇は、父のサポートがあったからこそ成し得た。自分がやらねばならないこと、向かうべき道が何であるかを教えてくれたのは父だ」
クルスの左上腕には、父親の姿のTATTOOが見られる。
UKのオンライン新聞『The SUN』によれば、契約ウエイトは130パウンドのスーパーフェザーであるとか。これが事実だとすれば、2017年8月26日にリミットを2パウンド、オーバーしてIBF同級タイトルを剥奪された過去を持つデービスが不利にも思えるが……。
ようやくファンをアリーナに迎えての世界タイトルマッチだけに、いい試合を期待したい。
勝者は是非とも、統一ライト級チャンピオンとなったテオフィモ・ロペス・ジュニアと戦ってほしい。