第3ラウンドでKO防衛したジョンリエル・カシメロが、井上尚弥戦を熱望
現地時間26日に行われ、SHOWTIMEがPPVで放映したチャーロ兄弟の世界戦ダブルヘッダーは、前座もかなり充実していた。
WBOバンタム級タイトルマッチは、チャンピオン、ジョンリエル・カシメロがデューク・ミカー(ガーナ)を3ラウンド54秒で下し、自身3度目の防衛に成功した。
左ボディアッパーで挑戦者デューク・ミカーを沈めたカシメロは、笑顔で記者会見場に現れ、フィニッシュしたシーンを振り返った。彼は英語を使って必死で応対した。
「ハードに練習し、今日の勝利を掴んだ。ファーストラウンドで自分のボディがヒットし、かなり相手にダメージを与えられたと思う。とはいえ、ミカーはいい選手だった。これまで無敗(24戦全勝19KO)だということも頷ける」
「第2ラウンドも俺のアッパーが効いたね。デューク・ミカーもかなりのトレーニングを積んだんだろう。強かったし顎も強靭だった。いいファイターだと分かっていたので、判定勝ちをイメージして準備していた。こんな早く試合が終わったのは予想外だよ」
そこまで話すと、カシメロは井上尚弥を挑発する言葉を発し、統一戦を熱望した。
「井上はモンスターなんて呼ばれているけれど本物のモンスターは、この俺だ。ヤツは俺を恐れているだろうよ。次は是非、井上と戦いたい!
このところ俺は、どんなファイターもノックアウトしている。井上もKOしてみせる。もし井上が俺を避けるなら、ギレルモ・リゴンドウやルイス・ネリ―、その他のトップ選手と戦いたいね」
カシメロは、バンタム級最強の座に就くために、井上と戦わねばならないことを十二分に理解している。来月、ラスベガスのリングに上がる井上尚弥にとっても、カシメロは戦い甲斐のある王者だろう。
コロナ禍により流れてしまったが、カシメロと井上は本来、4月25日に対戦している筈であった。一度は決まった両者の統一戦は、実現するに違いない。
井上の次戦は10月31日。相手はWBO1位のジェイソン・モロニー(オーストラリア)。カシメロも同ファイトを凝視するであろう。