こんな時期だからこそ、自宅でじっくり学べる?!トップレベルの監督によるネット講義

1987ー1988シーズン、ニューヨーク・ニックスのガードだったビリー・ドノバン(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 NBAは休止中だが、先日、オクラホマシティー・サンダーの監督であるビリー・ドノバン(54)が、フロリダ州クレッセントビーチの自宅から、ネットでコーチングスクールを行った。80分に及ぶこの講義を1000人ものコーチが受講した。

 配信した主な内容は攻撃論。同講義は『The Coaches Clinic site』のプログラムの一環として実現した。ドノバンは、受講者からの質問にも丁寧に応じた。

 ドノバンは言う。

 「国民が自宅にいるしかない今日、素敵な試みだと思うんだ。誰もが、己の時間をいかに創り上げるかがテーマになっているよね」

 ドノバンは、1987年のNBAドラフト全体68位でユタ・ジャズにコールされたものの直ぐに放出される。翌年ニューヨーク・ニックスに拾われるが、NBA選手としてのキャリアは1年で終わった。その分、早目に指導者としてスタートし、研究と忍耐を重ねて現在のポジションを掴んだ男である。

撮影:著者
撮影:著者

 『The Coaches Clinic site』は3月16日から4月4日までの間に258の講座を用意した。アメリカのみならず、ブラジル、スペイン、オーストラリア、フィリピン、イスラエルらも含め2万4000人のコーチが登録している。ドノバンの他にも、ペンステイト大の現監督であるパット・チャンバース、サウスキャロライナ大で指揮を執るフランク・マーティン、2012年に監督としてWNBAを制したリン・ダン等、豪華な顔ぶれを揃える。

 現場に立てない状況に置かれる今、コーチたちの学びの場として有益な時間を提供していると言えるだろう。

 既に米国各地の大学や公立の小中高校では、オンライン授業が展開されている。新型コロナウィルス終息の見通しが立つまでは、ネットによる講義が続いていくであろう。

 日本も同様だ。生徒に最も身近なLINEを使い、全生徒とのライブ授業に拘る学校がある。学校法人金剛学園では、週5日、1日4~6時間の授業を実践。国語・数学・理科・社会・英語・韓国語のLINEクラスは、当初の計画から遅れなく実施できている。また、全生徒の毎日の検温及び5段階の健康チェック、学力及び心のケア、体力作りなども行い、心身のケアにも成功しているという。

 この時期、世界中でネットスクールが発展しそうだ。誰もが「出来ることを全力でやるしかない」のだ。