村田諒太よりも前に、WBCミドル級王者が明日、防衛戦
34歳の挑戦者、デニス・ホーガンにとって今回の一戦は、世界戦線に留まる最後のチャンスであろう。ホーガンは4月にWBOスーパーウエルター級タイトルマッチで敗れている。ジャモール・チャーロ(29戦全勝21KO)から見れば、このアイルランド人チャレンジャーは、安全な咬ませ犬だ。
それでも、ホーガンは語った。
「この世界戦を実現してくれたすべての人に感謝している。非常にいいトレーニングを積んだ。十分な達成感を覚えているよ。今回、スナップを効かせたパンチを身につけた。自分のパワーは増している。試合当日が楽しみでならない。夢を現実にしてみせる」
王者は、挑戦者はタフだ、とリップサービスしながらも、
「ホーガンは、今までに味わったことのない重圧をリングで感じることとなる。彼が考えているよりも厳しいファイトになるぜ。今では我が家のように感じているこのNYのブルックリンに来てくれるファンの前で、KOを飾ってみせる。娘の誕生もモチベーションを上げてくれたね。
ホーガンがミドル級に上げてパワーがついたって言うなら、それは楽しみだ。彼が何も言えない、何もできない状態となるようにリングを支配する。俺は激しく攻撃するぜ。もし奴がクリンチしても、さらに攻めていく」
チャーロは現地時間12月5日に行われた最終記者会見で、次のように締め括った。
「ボクシングファンにはグレイトな夜を、ホーガンには小さく、そして素敵なプレゼントを贈ろう」
WBA王者、村田諒太の防衛戦よりも2週間早く行われるミドル級の世界タイトルマッチ。共に勝利し、ジャモール・チャーロと村田が統一戦でファイトすれば‥‥などと考えると心が躍る。