2人のチャンピオン ~2階級制覇をかけ、WBAタイトルに挑む後輩王者~

WBAライトフライ級戦に挑む京口と同タイトルを7度防衛した田口 写真:山口裕朗

 大晦日、2階級制覇を懸けてWBAライトフライ級タイトルに挑む京口紘人。対戦相手となるチャンピオンのヘッキー・ブドラー(南アフリカ)は、5月20日に京口の同門である田口良一からWBA/IBF統一王座を奪った男だ。

 「田口さんはライトフライ級のウエイトに落とすのが難しかったようです。敗因は、コンディションにあったのでしょう。田口さんがブドラーとのリターンマッチを希望するなら、僕は口を挟めません…。

 でも、ブドラーを間近で見て、小さいな、と感じましたし、戦いぶりを見て、これなら勝てる、と思いました」

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 田口良一vs.ヘッキー・ブドラー戦のセミファイナルに出場した京口は、IBFミニマム級タイトル2度目の防衛に成功し、そう語っていた。しかし、京口も5月20日はリング生活初のダウンを経験し、試合中の第9ラウンドに右腿の前を攣りそうになっていた。

 「減量の影響だと思います。最軽量であるミニマム級は迫力が無いと言われていますから、僕は自分の手でそのイメージを覆してやる! ミニマム級の価値を上げてやる! と頑張って来ました。が、パフォーマンスを落としてまでミニマム級に拘る必要も無い。今まではよく動ける階級でしたが、ベストパフォーマンスを発揮することを優先するなら、ライトフライ級に上げるべきだと考えたんですよ」

 9月25日、京口は新たな階級で世界6位を相手に4回KO勝ちを飾る。先輩の田口もフライ級に転向するため、ブドラーへの挑戦が具体化した。

 「田口さんとの試合もそうでしたが、ブドラーは相手の良さを消すのが上手い選手ですね。まずはブドラーの距離を潰して、サイドの動きを封じたいです。キャリアのある選手ですから、幅のある攻撃を色々と仕掛けてくるでしょう。僕は、その場その場で臨機応変に対処することが課題となります。対応力が求められますね。

 9月25日の試合で、僕は珍しく左フックでダウンを奪いました。マスコミの皆さんが書いているように、<京口=辰吉丈一郎直伝の左ボディアッパー>だったでしょう。あの左フックは、身体が自然に反応したんです。そういう風に、どんな状況に置かれても、身体が反応できるようにもっていきたいですね」

写真:山口裕朗
写真:山口裕朗

 京口は、2017年7月23日にIBFミニマム級タイトルを獲得したファイトよりも、今回の方が自信はあると言い切る。

 「理想は、4~5ラウンドあたりからブドラーを捕まえて、流れの中でKOにもっていければ。でも、ノックアウトできなくても明確な勝利を収められればいいなと思っています」

 大晦日、マカオのリングで2本目のベルトに挑む京口紘人(25)。その戦いに注目だ。