元日本代表主将が語る「ハリルではロシアW杯で勝てない!監督交代必須!!」

「日本サッカーはW杯本戦で結果が求められる時代になった」と田口光久氏(写真:田村翔/アフロスポーツ)

 ハリル監督で、本当にロシアワールドカップを闘えるのか?  元日本代表主将・GKの田口光久氏にインタビューした。

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 確かに6大会連続のワールドカップ行きを決めた訳ですから、それ自体は喜ばしいです。オーストラリアとは冷静に戦えて、内容も良かった。でも、サウジアラビアとの試合では、課題も沢山見えました。

 私はハリル監督では、ロシア大会の本番で勝てないと思います。ブラジルワールドカップのように、グループ予選敗退が濃厚で、まったく期待できません。ハリルが日本を勉強し、理解した部分は感じます。日本は治安が良く、(推定で)2億5千万もの年棒を保障されているのですから、もっとやりたいという気持ちでしょう。

 ハリルはいかんせん日本人を小馬鹿にしていて、常に見下した言動を取っているということが、日本サッカー協会幹部から聞えて来ます。「ハリルは人間的に問題がある」という声ばかりです。選手を怒鳴り散らすような個人ミーティングを1時間以上も続け、協会にも我儘を言い放題だと。

 オーストラリア戦直後の記者会見で、「監督を続けるかもしれないし、続けないかもしれない」なんて言いましたが、本音ではやりたくて仕方ない訳ですよ。それを、ああいった発言でギャラの駆け引きをして来る。翌日にはもう掌を返して「やります!」でしょう。

 サウジアラビア戦の采配も、よく分かりませんでした。今後のことを考えたら、GKは控えのどちらかを使って、経験を積ませるべきです。初召集したFWの杉本健勇も、途中からの投入ではなくスタメンで使ってほしかったですね。新人が途中から入って、あの流れの中で力を発揮するのは難しいですよ。本田、岡崎の力はもう分かっている筈ですし、もっと先を見据えた、ワールドカップ本戦を意識した戦い方をみせてほしかったです。

 前半は若い選手を先発させて、チャレンジさせてみる、というのも面白かった筈です。後半なんて、暑さからか、多くの選手の足が止まってしまっていましたよね。また、サウジアラビア戦後のハリルは、TVのインタビューを途中で打ち切るように去ってしまった。ああいうところに、未成熟な人間性が見られるんです。もっと大人になってほしいし、余裕の無さばかりが伝わって来ました。

 ロシアに乗り込むまでに、更に2~3名の若手を育てる必要がありますね。日本のサッカーは、もはや、ワールドカップに出られればいいという段階ではない。ステップアップが求められます。現状では、とてもロシアで戦えないでしょう。

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 私は、「6度目のワールドカップ出場決定、ありがとう。お疲れ様」で、ロシア大会本番は、新たな監督で挑むべきだと思います。協会の技術委員は世界中にアンテナを張り巡らせているんですから、素晴らしい監督を連れて来て、残る9ヵ月で精一杯の準備をしてロシアに行ってほしい。

 日本人監督を育てるという意味では、長谷川健太、森保一らにもチャンスを与えたらいい。日本のサッカーがステップアップするためには、「勝って監督を変える」ということも必要です。今回、アジア予選でどれだけ苦しんだのか。ハリルジャパンのプロセスを、じっくり検証しなければいけません。

 何年も前から言い続けて来ましたが、勝てる相手とのホームゲームをこなすのではなく、アウェイで強豪国と戦って、叩きのめされる強化をやってもらいたいですね。「ロシア本大会ではベスト8を狙う」くらいの目標を掲げて戦わなければ意味がないです。