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アップル、新型『iPad Pro』発表。M1チップ搭載で価格は94,800円から

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
発表された新型『iPad Pro』。筆者キャプチャ。

 アップルは日本時間4月21日午前2時より開催したイベントで、11インチサイズと12.9インチサイズの新型『iPad Pro』を発表しました。

M1チップ搭載でパワーアップした新型『iPad Pro』

 新型『iPad Pro』は、これまでのAシリーズではなく2020年11月に発表されたアップルの独自プロセッサM1チップを搭載しています。

『iPad』にもM1チップを搭載。筆者キャプチャ。
『iPad』にもM1チップを搭載。筆者キャプチャ。

 これによりこれまでの『iPad Pro』と比較してパフォーマンスが最大で50%高速化しており、グラフィック性能も同40%高速になっているとのこと。

 『iPad Pro』にM1チップが搭載されたことにより、『iPad』や『iPad Air』と大きく差別化されたと言えます。まさに「プロ」な『iPad』です。

12.9インチモデルのみミニLED搭載

 また、新型『iPad Pro』のなかでも12.9インチモデルのみディスプレイにミニLEDバックライトが採用されています。

ミニLEDバックライトは12.9インチモデルのみ。筆者キャプチャ。
ミニLEDバックライトは12.9インチモデルのみ。筆者キャプチャ。

 12.9インチモデルのディスプレイ名はLiquid Retina XDRディスプレイで、11インチモデルのLiquid Retinaディスプレイと比べて1,000,000:1のコントラスト比、1,000ニトの最大輝度(ピーク時1,600ニト)といった特徴を持ちます。

 映像編集などで『iPad Pro』を利用される人は、12.9インチモデルを選ぶことになるでしょう。

撮影対象の人物を自動で追いかける超広角インカメラ

 もうひとつ新型『iPad Pro』の特徴となるのは、センターフレーム(センターステージ)に対応した超広角インカメラです。

 センターフレームとは、122度の視野角を撮影できる超広角インカメラにより、ビデオ通話時に撮影している人物が移動してもその人物が画面から見切れないように自動で撮影する位置を調整する機能のことです。

たとえばこのようにインカメラでビデオ通話しているとき。筆者キャプチャ。
たとえばこのようにインカメラでビデオ通話しているとき。筆者キャプチャ。

自分が移動してもカメラが自動で追いかけてきます。筆者キャプチャ。
自分が移動してもカメラが自動で追いかけてきます。筆者キャプチャ。

 さらにすごいことにビデオ通話中にほかの人物が写り込んできた場合、その人物とあわせて映るように撮影サイズを拡大、縮小する機能も備えています。

5G対応。2TBストレージサポート。Thunderboltポート搭載

 そのほかの機能としては5G+Wi-Fi 6への対応。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TB、2TBのラインナップ。最大40Gb/sで通信できるThunderbolt 3/USB 4ポート搭載が挙げられます。

 さらにLiDARスキャナの採用や、5つのマイク搭載により、『iPad Pro』のみでの動画撮影性能にも力を入れていることが伺えます。

価格は11インチモデルが94,800円から、12.9インチモデルが129,800円から

 気になる新型『iPad Pro』の価格は11インチモデルのWi-Fiが94,800円から、セルラー+Wi-Fiが112,800円から。12.9インチモデルのWi-Fiが129,800円から、セルラー+Wi-Fiが147,800円からです。

 予約開始日は4月30日で、発売日は5月後半が予定されています(具体的な日付は未定)。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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