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杉田水脈議員の「通話中なのに画面真っ暗」は当たり前。エア電話ではなくスマホの誤作動を防ぐため

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
ヤジ疑惑で炎上している杉田水脈衆院議員(写真:つのだよしお/アフロ)

 「結婚しなくていい」ヤジ疑惑で炎上している杉田水脈衆院議員(自民党)が、記者からの質問に答えないためにスマートフォンでエア電話(電話しているフリを)していたと批判されています。

 その根拠として、テレビに写っていたスマホの画面が真っ暗だったことが理由に挙げられています。

 でもそれ、普通なんです。

誤タップを防ぐために暗くなる

 実際にやってみましょう。

 『iPhone 11 Pro』に電話をかけ、耳のあたりを手でふさいでみました。

 通話は続いている状態ですが、画面は真っ暗になったことがわかると思います。

 スマホの通話画面には消音、キーパッド、スピーカーなどの操作ボタンが表示されており、もしも画面が消えないままだと頬などでこれらのボタンを誤タップしてしまうことが起こりえます。

 こうした誤作動を防ぐためにiPhoneもAndroidも通話中は画面が真っ暗になるように設定されています。

 まあだからといって杉田議員が本当に電話していたかどうかわかりませんが、「画面が真っ暗だったからエア電話」は正確ではありません。お気をつけください。

※筆者は選択的夫婦別姓に賛成の立場です。杉田議員はヤジを飛ばしたのかどうか、明らかにすべきだと考えます。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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