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Googleは次期モバイルOS『Android P』でノッチ(切り欠き)デザインを受け入れる?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
iPhone Xのようなノッチデザイン端末をサポートか。 写真:Appleより

 Googleが現在開発中の次期モバイルOS『Android P(Android 9.0)』から、『iPhone X』にあるようなノッチ(切り欠き)デザインを受け入れると米メディア『Bloomberg』が報じています。

 Bloombergによると、情報筋からの話としてGoogleは現在、ノッチデザインを取り入れた次世代Androidスマートフォンのためのモバイルソフトウェアの改良に取り組んでいるとのことです。

 このノッチデザインへの対応はiPhone Xのようなデザインを受け入れることで、より多くのiPhoneユーザーのAndroidスマートフォンへの乗り換えを促す狙いがあるそうです。

 この件についてGoogleはコメントを拒否しているとのこと。

ノッチデザインが主流になる?

 ただ、現時点で販売されているノッチデザインのAndroidスマートフォンは北米市場の『Essential Phone PH-1』や中国市場の『SHARP AQUOS S2(InFocus社開発)』、日本国内では『AQUOS R compact』しかありません。

 ノッチデザインにすることで端末を小さいまま液晶を大型化できるため今後は採用端末が増えていくことは予想されますが、先行採用しているiPhone Xですら対応していないアプリがまだまだ多く、少なくとも今後数年はノッチデザインが主流になることはないのではと予想します。

 今回のノッチデザインの受け入れは、これからの増えてくる段階に向けてメーカーやアプリ開発者が困らないようにサポートしていく、といった流れではないでしょうか。

 ちなみにAppleが2018年に発売するiPhoneシリーズはノッチ部分を小さく(狭く)すると噂されており、そのうちノッチデザインでも気にならないレベルになる日がやってくるのかもしれません。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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