任天堂のマリオシリーズでは初となるスマートフォン向けゲーム『スーパーマリオラン』の配信が近づいてきており、各メディアへのお披露目も行われていますが、そのなかで驚きの事実が分かりました。

スーパーマリオランを遊ぶためには、インターネットへの常時接続が必要です。

これは、インターネット環境がないところではスーパーマリオランは遊べないということです。一体、なぜなのでしょうか？

ソフトウェアを守るセキュリティ上の問題

プロデューサーの宮本茂氏は、海外メディア『Mashable』の質問インタビューに対してこう答えています。

「私たちはソフトウェアをとても重要な資産として考えており、それをユーザーに対して安全に届けたいと思っています。先にiOSでリリースすると決めたのも、セキュリティ上の問題がその理由のひとつとしてあります」

'Super Mario Run' apparently requires an always-on internet connection

説明によると3つあるゲームモードのうち「ワールドツアー」（通常のストーリーモード）はインターネット接続がなくてもプレイできたそうですが、「キノピオラリー」と「王国づくり」はデータ保存をネットワークに頼っているため、ワールドツアーもネット接続にする必要があったとのことです。

背景に海賊版アプリ対策か

宮本茂氏は明確には答えていませんが、「セキュリティの理由からAndroidを後にした」のは海賊版アプリ対策だと思われます。

iOS、Androidともに海賊版アプリは存在していますが、AndroidアプリはiOSアプリと比較すると簡単にインストールできることから海賊版アプリが多く、ゲームによっては90％以上のユーザーが海賊版で遊んでいるというデータがあるほどです。

スマホゲームの深刻な違法コピー問題。コピーされすぎて有料ゲーム販売から撤退するメーカーも。

とくに有料アプリは課金で制限を解除できるコンテンツを無料で使えるようにしたものが多く、今回のスーパーマリオランには1,200円のアプリ内課金が含まれているためそれを解除した海賊版が出回ることを警戒しているのだと考えられます。

スーパーマリオランは12月15日配信予定です。