民進党の阿部知子議員が「(原発の)冷却ポンプがつまり」とデマツイート。後に訂正するもその内容にも誤り

阿部知子議員による問題のツイート。筆者キャプチャ

 11月22日早朝に発生した福島県沖地震の影響により、福島第二原子力発電所3号機の使用済み核燃料プールの冷却装置が停止したことについて、民進党の阿部知子衆議院議員が「冷却ポンプがつまった」などとデマをツイートしています。

 冷却用ポンプが停止したのは多くの報道の通りセンサーが働いたためであり、「ポンプがつまった」というのは事実ではありません。

地震発生後の22日午前6時10分ごろ、プールに隣接してあふれた水を回収する「スキマサージタンク」の水位低下をセンサーが検知し、ポンプが自動的に停止した。点検の結果、ポンプや電源、プールなどに異常はなく、東電は同7時47分、ポンプを再起動して冷却を再開した。

出典:燃料プール冷却、1時間半停止=揺れで水位低下検知か-福島第2:時事ドットコム

 阿部知子議員は当初のツイートから3時間後に「冷却ポンプの停止について、「つまり」と表現したことへの誤りのご指摘を頂き、訂正する」と訂正を行いましたが、今度はその訂正ツイート上で「予想されたより水温上昇幅が大きいことは気にかかる」と新たな懸念を表明。

 しかしその懸念も実際には阿部知子議員の勘違いであり、誤りであることが分かりました。

水温上昇幅は予想通り

 阿部知子議員が表明した「予想されたより水温上昇幅が大きい」の懸念ですが、その内容は同日に開かれた原子力問題調査特別委員会で明らかになります。

国会中継からの質問文(当該箇所)書き起こし

阿部知子議員:私は今朝方、「ああ、こういうことでも止まってしまうんだろうか。冷却用の水は」と、ひとつは驚き、そして当初の報道ですと1時間止まると0.2度の温度上昇だと言われておりましたが、1時間半の停止で28.7度から29.5度、0.8度上昇しておりました

当初、1週間くらいはお水なくても言われましたが、もし、この上昇幅が違えば、もっとじつはこの事態は進行するのが早いというふうに思いましたので、2点お尋ねをしたいです。

この冷却用のポンプの停止、そして予測よりも早い温度上昇は、何か委員長としてお考えになるところ、おありでしょうか?

田中原子力規制委員会委員長:まず、温度の点が非常に明快なんですけども、じつは、先生どこで入手された情報か分かりませんけども私どもが得たところですと、28.7度というのは、ポンプの出口に近いところ

それで実際にプールの温度を測りますと、29.3度だったのが29.5度と、やっぱり0.2度ということで、そこには間違いはないんだということでありまして。

まあ測った場所が違うのに、なんかちょっとそういう誤解を招くような報道があったんではないかということでありますので、もしそうであればやはりきちっと間違いのない報道をするように私どもとしても注意したいと思います。

出典:平成28年11月22日 原子力問題調査特別委員会より(強調は筆者)

 つまり、阿部知子議員は測定場所の異なる温度を比較して「予想されたより水温上昇幅が大きいは気にかかる」と国民に対して訴えていたのです。

 そしてこの懸念は払拭されたわけですが、阿部知子議員は丸1日経過した記事執筆時点(11月23日17時)でも訂正を行っておらず、代わりに23日16時47分に「福一、福二での諸々あり、心配の絶えない1日であった」などとツイートしています。

間違った情報を発信したら訂正を

 私は「間違った情報を発信するな」とは言いません。それは不可能です。

 しかし、誤りだと分かったのであればその時点、もしくは可能になった時点で訂正を行うべきでしょう。少なくとも国会議員が国民に対して情報提供するのであれば、それくらいはやって当然のことだと思います。

 本来であれば、本人が行うべきです。それが間違った情報が伝わった人に対して訂正情報が伝わりやすいからです。しかし、阿部知子議員は今のところ訂正を行う様子が見られないため、訂正情報としてこの記事を書きました。

阿部知子議員の「冷却ポンプがつまり」発言についての訂正まとめ

  • 「冷却用ポンプがつまった」→つまった事実はない。センサーによる自動停止。
  • 「予想されたより水温上昇幅が大きい」→異なる計測場所の温度を比較しているため。実際は29.3度から29.5度の0.2度上昇であり、予想通り。

 国会議員によるSNSでの正しい情報発信を期待します。

議員、検索候補がまずいことになってますよ。筆者キャプチャ
議員、検索候補がまずいことになってますよ。筆者キャプチャ