ポケモンGO、運転中はポケモンが出ないように

時速40キロ以上で移動中、ポケモンは一切出現しなかった(助手席でプレイ)。

 運転中のプレイが問題視されている人気のスマートフォン向けゲーム『ポケモンGO』で、プレイヤーが高速で移動しているときはポケモンが出現しないよう対応されていることが分かりました。

なぜ運転しながらポケモン?

 ポケモンGOは、位置情報を活用しながら仮想現実世界のポケモンを探すゲームです。しかし、現在の仕様ではポケモンがどの場所に出現しているのか分からず、ヒントを頼りにポケモンを探し回らなければいけません。

 また、都会と比べると田舎はポケモンの出現する場所が少なく、そのために都会よりも多くの移動が必要とされました。結果として「早くポケモンを集めたい」ユーザーが、車で長距離を移動しながらポケモンを探す事態になったのです。

 ポケモンGO、都会と田舎で地域格差。田舎ほど「やせいのポケモン」が少ない現状をどうするか?(Yahoo!ニュース)

 当たり前の話ですが、運転中のスマホ操作は道路交通法違反です。脇見運転による事故も絶えず、8月には死亡事故も発生しました。

23日午後7時25分ごろ、徳島市方上町の県道で女性2人が車にはねられる事故があり、病院に搬送されたが1人が死亡、1人が重傷を負った。

出典:運転中ポケGO 初の死亡事故 | 2016/8/24(水) 18:04 - Yahoo!ニュース

運営会社がプレイを制限するも

 ポケモンGOを開発・運営するNiantic社も、この状況を黙ってみていたわけではありません。

運転中のプレイを制限するメッセージ。筆者キャプチャ
運転中のプレイを制限するメッセージ。筆者キャプチャ

 9月に行われたアップデートでは、移動速度が速いユーザーに対して「移動速度が速いためプレイを制限しています」の注意文を表示し、そのプレイを制限するようになったのです。

 制限を解除するには「私は運転者ではありません」のボタンをタップする必要があり、これにより「運転者」なのか「同乗者」なのかを判別していました。注意文はタップ後も一定時間ごとに再表示されるため、運転中のプレイはかなり難しいものとなりました。

 しかし、こうした対策でも運転中のプレイをなくすことはできなかったのです。

時速40キロメートル以上でポケモン出現せず

 この状況を解決するため、今月に入ってNiantic社がとった対策が高速で移動しているユーザーには一律でポケモンが出現しないようにする措置でした。

 公式にはアナウンスされていませんが、プレイヤーが時速40キロメートル以上で移動するとポケモンが一切出現しなくなります。

さらに今週、ポケモンGOに新たな問題が浮上した。ゲームをプレイ中に時速40キロ以上で移動すると「かくれているポケモン」が表示されず、ポケモンが出現しなくなるのだ。

出典:ポケモンGOのユーザー離れ加速? 時速40キロで使用不能に | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
高速移動中はポケモンが出ない仕様に。助手席で確認
高速移動中はポケモンが出ない仕様に。助手席で確認

 実際に普段であればポケモンが出現する道路の真上を走る高速道路で私も試してみたところ、ポケモンは一度も出現しませんでした。

 これにより、運転中のポケモンGOプレイはできなくなったと言えます。

より「外に出て歩く」アプリに

 ただし、この対策は車に同乗しているユーザーや、タクシー・バス・鉄道などで移動しているユーザーから不満が出ることは想像に難くありません。きっと、プレイをやめる人もいることでしょう。

 それでも、安全の方を選んだこの対応に私は賛成です。

 Niantic社のジョン・ハンケCEOは、「みんなが家の外に出て、もっと歩き、新しい場所へ向かい、友だちと楽しんで欲しい」との気持ちからポケモンGOを作ったとのメッセージをリリース日に発信しています。

 ポケモンGOは、最初から車で遊ぶようには作られていないのです。交通機関での移動中にプレイできなくなって不満に思う人もいるでしょうが、もっと外に出て、歩いてポケモンを探しましょう。

 それが、ポケモンGOの目指している世界です。