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Apple、『QuickTime』のWindowsサポートを終了。2件の脆弱性を放置したまま

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
(写真:ロイター/アフロ)

AppleがWindowsユーザー向けソフトウェア『QuickTime for Windows』のサポートを、2件の脆弱性を放置したまま終了することが明らかになりました。

2件の脆弱性(ZDI-16-241ZDI-16-242)はいずれもリモートから攻撃者が任意のコードを実行できるもので、今月14日にセキュリティ企業のトレンドマイクロ社が「アンインストールが必要」との警告を発表しました。

Urgent Call to Action: Uninstall QuickTime for Windows Today -

また、これを受けて米国国土安全保障省の組織『US-CERT』も「AppleがQuickTimeのWindowsサポートを終了するため、アンインストールすること」通知しています。

Apple Ends Support for QuickTime for Windows; New Vulnerabilities Announced

Appleもアンインストールを案内へ

セキュリティチーム「Zero Day Initiative」によると、問題の脆弱性は2015年11月11日にAppleへと報告されており、これを受けてAppleは2016年3月9日に「(サポートを行わずに)Windowsで製品を廃止する」と回答。

その後、AppleはQuickTime for Windowsのアンインストールを促すページを公開するに至りました。

QuickTime 7 for Windows をアンインストールする - Apple サポート

Windowsのサポートが行われないため、この脆弱性は解消する手段がない状況が続くため「ゼロデイ攻撃」の対象となります。WindowsでQuickTimeを利用する予定のない方は、一刻も早くアンインストールを行いましょう。

プログラムを修復または削除する - Windows ヘルプ -

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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