Yahoo!ニュース

「うずしお先生」事件で逮捕された性犯罪更生支援団体代表と妻との涙の面会に同席した

篠田博之月刊『創』編集長
一般社団法人「さなぎの樹」のホームページ(筆者撮影)

松本容疑者の妻と一緒に面会室を訪れた

 大阪にある都島警察署の2階の面会室に入ると、既に彼は椅子に座って待機していた。2021年7月17日土曜日に強制性交容疑で逮捕された松本学容疑者だ。今回、実名報道されたのだが、月刊『創』(つくる)にはこれまで樹月(きづき)カインという筆名で登場していたので、ここでも主にそう呼ぶことにしよう。その『創』の記事の一部は、このヤフーニュースでも取り上げてきた。

 今回の事件は、樹月さんが「さなぎの樹」という性犯罪更生支援の社団法人代表だったことや、過去の性犯罪歴との関係などがあって警察も重く受けとめているし、関西では新聞・テレビが大きく報道している。大阪のマスコミはいま松本容疑者について懸命に調べているところのようだが、参考のために幾つか提供しよう。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20181109-00103612

性犯罪で13年間服役し出所した男性の訴えは社会に受け入れられるのか

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20190131-00113156

性犯罪で13年間服役し出所した男性の更生レポートその1

6月に性犯罪更生支援の「さなぎの樹」を立ち上げた

 樹月さんは、性犯罪で13年間服役して2018年9月に出所し、元加害者の立場から、性犯罪再犯防止のためにどうすればよいかというテーマでいろいろな場で発言してきた。その問題に取り組んでいる人たちの間ではある程度知られた存在だ。この6月には「さなぎの樹」という、性犯罪者の更生をサポートする一般社団法人を正式に立ち上げたばかりだっただけに、ニュースも大きくなったのだろう。

 つまり性犯罪防止のための団体の代表が、何と自ら性犯罪で逮捕されたというのが今回の事件だ。性犯罪は再犯率が高いという通説があるが、その意味では深刻な事件とも言える。19日に送検された時の映像は、関西ではテレビ各局が報道に使った。

 私は7月18日に報道で事件を知り、19日夜から大阪に入って20日の朝一番で樹月さんに接見した。しかも樹月さんの妻と一緒だった。彼は昨年11月に以前から共同生活していた女性と正式に結婚し、その結果、松本姓になったのだった。

 その夫婦の住む自宅を7月17日、突然警察が訪れ、夫と妻それぞれ、時間をずらして事情を聴いた。そしてパソコンなどを押収。夫は警察署へ移され逮捕された。その時点で妻の方は全く事情がわからず、容疑が強制性交と聞いて衝撃を受けた。

 今回の事件は夫がもちろん妻に知られないようにやっていたものだ。逮捕のきっかけとなった7月8日の事件当日も、夫は別の用事を名目に外出していた。

 逮捕後、妻は激しく傷つき、食事ものどを通らず、夜も眠れないという状態が続いている。私と一緒に面会するまではマスコミ報道に目を通す余裕もなく、前日に電話で話した時も事件の詳細をほとんど知っていなかった。当初は「夫を信じたい」と言っていた妻だが、本当はどうなのか直接会って確かめたいというのが20日の面会の目的だった。

 接見は1日1組しかできないため、私とは警察署の1階で待ち合わせ、一緒に面会室へ入ったのだった。妻にとっては夫の逮捕後初めての接見で、面会時間20分はあっという間に過ぎた。

取材に際しては想像力を働かせてほしい

 妻ももちろん夫のかつての性犯罪については知っていた。知り合ったのは夫の出所後だが、樹月さんは刑務所でR3という治療プログラムを受け、出所後は自らの更生とともに、この社会から性犯罪をなくすための社会活動に従事したいという意向を持っていた。

ふたりが交際するようになったのは、同じキリスト教会に通っていたのがきっかけだった。社会から疎外されながら更生に励もうとする夫を支えたいと考えたのも、彼女が信仰の中で培ってきた考え方と関わりがあったと思われる。

 それが今回、再び性犯罪で夫が逮捕され、警察やマスコミが訪れるという、予想もしない状況に突然叩き込まれたのだった。逮捕後もテレビ局員や新聞記者が自宅へやってきてピンポンを鳴らすことでさらに彼女を恐怖に陥れた。

 この間、私ができるだけ早くこの記事を立ち上げたいと考えたのは、マスコミが一斉に取材を開始し、妻のもとへ直撃取材も行われているからであった。

 そもそもいきなりやってきてピンポンを鳴らすような取材依頼に妻が応じるはずがないのだが、問題なのは、そうやって次々とマスコミがピンポンを鳴らす行為が、彼女が事件関係者だというのを近所中に拡散する恐れがあることだ。

 いつも思うのだが、マスコミは警察が発表した自宅住所を番地は伏せるにしても条件反射のように報じるし(住所を報じた結果、さっそくネットでそれをもとに自宅を特定しろという書き込みが始まっている)、記者が自宅を直撃してピンポンを鳴らすという行為も、不安になっている家族をどんなに追い詰めることになるのか、考えてみてほしい。

 私は昨年来、元ミュージシャンのナオキの性犯罪事件を取材し報告しているが、その事件の時も、容疑者のいない自宅にマスコミが何社か訪れ、『週刊文春』は近所の住民にまで取材し、彼女の元職場にも訪れていた。同誌の取材力には同業者として常々敬意を表しているけれど、さすがにボカシを入れた自宅写真まで文春オンラインに公開したのには仰天した。ただ私がヤフーニュースでそれを指摘したらすぐに削除されたのでホッとしたが。

 それが仕事だからやむをえないとはいえ、今の犯罪報道にあり方については、マスコミはもう少し想像力を働かせてほしい。

報道された「うずしお先生」強制性交事件とは

 ここで事件について少し説明しよう。新聞・テレビの第一報はほぼ警察の発表をそのまま伝えているもので、内容はほとんど同じだ。

 松本容疑者は2019年頃からマッチングアプリで「うずしお先生」と名乗り、援助交際希望の女性を求めていた。女性が返信すると、高額のお金を払う用意があると告げ、免許証などの写真や、裸の自撮り画像を送らせていたという。また、自身を「先生」と呼ぶよう求め、「私は自分の意思で先生にお仕えする性奴隷で、いかなる性的行為も完全同意である」などと書かれた誓約書に署名押印させた。

 女性から誓約書を受け取った後、個人情報や裸の画像をネタに女性を脅迫し、性的暴行を加えていたという。今回、7月8日に暴行を受けたという20代の女性が警察署に相談したことが逮捕のきっかけになった。しかし、それ以前から同様の手口で被害を受けたという相談が7件もあり、1年ほど前から内偵捜査を行っていた。

 逮捕時のマスコミへの発表で警察は松本容疑者について、「さなぎの樹」という社団法人を立ち上げ、性犯罪加害者の更生支援をうたって活動していたことも明らかにしていた。懲役13年という前刑の重さもあって、これがかなり深刻な事件であることは容易に想像できる。マスコミはさっそく松本容疑者について調べ始め、彼が樹月カインの筆名で、メディアなどで発言していたことを突き止めるに至っている。

 「さなぎの樹」は樹月さんが自らホームページを立ち上げていたのだが、妻はネットに強いわけではなく、このホームページは閉じられることなく今も閲覧可能だ。樹月さんはもともと性犯罪再犯防止の治療プログラムR3について詳しいのだが、ホームページを見ればそれがよくわかる。代表が逮捕されてしまっては説得力もなくなるのだが、性犯罪治療をめぐってかなり詳しい内容が書かれている。性犯罪を語るうえで例えば「認知の歪み」という言葉があるのだが、そういったことも詳しく解説している。

 ただ今回の事件で「さなぎの樹」はやっていけるはずはないから、いずれホームページは閉鎖されることになるだろう。

性犯罪更生支援の思いと今回の犯罪をどう考えればよいのか

 今回の事件で恐らく世間では、樹月さんがこれまで語ってきたことや「さなぎの樹」ホームページの内容を欺瞞的と受け止めるだろう。しかし、私はもう何年かつきあってきてわかるのだが、加害者の更生支援にかけた樹月さんの思いは真剣だったと思う。場合によっては自分にGPSをつけるといったことも構わないと覚悟のほどを示していたし、性犯罪については刑務所だけでなく出所した人の更生のために民間に支援組織があることが必要だと、それ自体は正しいことをいつも力説していた。

 問題はそのりっぱな言葉と、今回の性犯罪が、いったい一人の人間の内部でどうやって共存していたのかだ。性犯罪をなくそうと取り組んでいた樹月カインと、今回の犯行を行った松本学が同一人物だというのは、まさにジキルとハイドだ。それを本人はどう自覚していたのかも気になるところだ。もしかすると、歪んでいるように見えるそのありよう自体が性犯罪というものの本質に関わる事柄なのかもしれない。

 前述したナオキの前の事件は、紅白歌合戦に出場するなど、人気を博したヒステリック・ブルーというバンドが、メンバー同士がうまくいかず活動休止に陥ったことが引き金だった。精神的ストレスが背景にあるという意味で、やや特殊なケースかも知れないと私が『創』で解説したのに対して、当時「篠田さんは性犯罪がわかっていない」と批判したのが樹月さんだった。精神的な要因が背景にあることは性犯罪では特殊でなくて通所なのだ、という指摘だった。

 またナオキの昨年の性犯罪事件についても、樹月さんはわざわざ大阪からさいたま地裁まで傍聴に訪れ、ナオキの法廷証言に対しても厳しい論評をしていた。それを書いたのは下記記事だが、樹月さんはこうコメントしていた。

 「R3は、刑務所で学習して完結するものではなく、社会生活の中で実践し、知識を血肉化させるところまでもっていかなければ、実際に再犯を防ぐことはできない」

今考えれば意味深なコメントだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20210523-00239281

元ヒスブル・ナオキ、性犯罪再犯事件公判での検察官の激しい追及と応酬

面会室で開口一番、樹月さんは妻に謝った

 さて樹月さんに接見した時の模様を報告しよう。そもそもプライバシーに関わる内容だし、事件についての彼の説明など、詳細に書くのは支障もあるので最低限の部分のみ紹介する。新聞・テレビなどの大手メディアは犯罪報道に当たっては基本的に警察側に全面依拠して行うため、逮捕された被疑者に直接取材することがほとんどできていない。それゆえ「松本サリン事件」のように、警察が間違うと報道も間違うという構造になるのだが、事件の初期段階で被疑者側の情報を伝えるのは実は大事なことだ。

「申し訳ない。悪いのは全て俺だから、○○ちゃんは自分のしたいようにしてほしい」

 開口一番、樹木さんは妻にそう言った。つまり、離婚してくれて構わない、自分を見捨てることも覚悟しているというわけだ。

 私が口をはさんで、報じられていることは基本的に事実なのか、と報道内容を話すと、それについては間違いないという。

 接見後、妻と話した時、何かの間違いであってほしいと思っていた妻は、それを聞いて「ああ、やはり本当なのだ」といささかショックを受けたと言っていた。

 一部報道では、容疑者は容疑を否認しているとされているが、それは外形的事実については争わないが、強制性交という容疑については争うという意味のようだ。相手はお金を目的に援助交際を求めていた女性だから、いわゆる強制性交と違うという趣旨のようだが、そこは有罪になった場合の量刑と関わってくる事柄だろう。た、これから取り調べが進み、弁護士とも打ち合わせをするなかで、裁判で認否も含めて被告側がどう主張するかは、今は断定できない。前述したナオキも、外形的事実は認めたが容疑については一部否認という主張だった。

 ちなみに樹月さんは、容疑については争うようなことを述べながらも、やったことは人間として最低のことだとは思う、とも言っていた。

面会室で涙ながらに語られたやりとり

 面会室で夫婦は涙ながらに語り合ったのだが、隣で聞いていてなかなかすごいと思ったのは、妻のこういう言葉だった。

「私はとても傷ついたけど、別れるつもりはないよ。これを機会に今度こそ絶対に治そうと思ってほしい。あなたが本気でそう思うのなら支えようと思っているよ」

 それに対して夫はこう返した。

「それはとてもありがたいけれど、もう一度よく考えて欲しい」

 妻はさらにこう言った。

「もう裏切らないと約束できる? 約束してくれるの?」

 夫はこう答えた。

「昨日、死のうと思った。もう全部終わってしまったと思った」

「あなたを傷つけたし、もう迷惑しかかけられない自分が嫌になった」

 妻はさらに尋ねた。

「私が大事だと思うのならどうしてそんなことをしたの?」

 取り調べはいま、直近の1件の被害についてなされているが、他の7件についても順次行われるだろう。

 その取り調べをめぐる情報は今後、警察取材を重ねているマスコミから、少しずつ報じられることと思う。そうした報道内容の確認を私が被疑者に行うことは可能かもしれないが、事態は進行中で、逐一それを公にできるかどうかはわからない。

 いずれ起訴されれば裁判が行われるが、性犯罪防止の社会的取り組みを提唱していた樹月さんだから、ぜひその法廷審理で今回の事件に至った自身の内面を切開し、性犯罪をめぐる本質的議論に迫ってほしい。

 こうして私が被疑者側の情報を伝えていくのは、メディアの報道が正確であることを期待したいからだ。同時に、ぜひ性犯罪について、それがどういう実態で、どうしたら防ぐことが可能なのか、報道に当たってはぜひ掘り下げてほしいと思う。

 性犯罪を犯した者は出所しても個人情報を全てさらすべきだと、アメリカのメーガン法を持ち出して声高に叫ぶというのがひとつのパターンだが、その短絡した議論には同意できない。出所後の更生のための社会的仕組みを作らないと再犯防止は難しいというのは全く正しいのだが、それは個人情報をさらせといった短絡した議論では実効性などありえないと思う。

奈良女児殺害事件を機に治療プログラムを導入

 もう何度も書いているが、「罰するだけでなく治療が必要だ」と法務省が認識し、刑務所に治療プログラムを導入することになったのは、2004年の奈良女児殺害事件がきっかけだった。その事件で死刑が確定し既に執行された小林薫元死刑囚は、死刑確定前の約1年ほど、『創』に手記を連載し、私は一時、月に何度も奈良へ通う日々だった。そういう縁もあって私は治療プログラムのことや、性犯罪にこの社会はどう向き合うべきか考え、樹月さんとの接点ができていった。樹月さんは服役中で、R3を受講していた。

法務省は性犯罪再犯防止にどう取り組むのか(筆者撮影)
法務省は性犯罪再犯防止にどう取り組むのか(筆者撮影)

 『創』は連続幼女殺害事件の宮崎勤元死刑囚や和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚、あるいは相模原層会社殺傷事件の植松聖死刑囚など多くの事件関係者の手記を載せてきたが、性犯罪については、元加害者側と被害者側両方の手記を載せている。下記の性暴力被害者の座談会など、いまでも読まれている記事だ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20200807-00192186

23年前の集団レイプ事件被害者が語った性暴力被害女性の衝撃の座談会

 また私は薬物依存の事件についても、三田佳子さんの次男や、田代まさしさんなど、かなり踏み込んで取材してきたが、性犯罪と薬物犯罪は、似たところが多い。どちらも依存症と言われ、法務省などもいろいろな取り組みを重ねている。

 ナオキや樹月さんの事件についても、性犯罪防止を口で唱えながら、なぜ再びそんな事件を起こしてしまうのか。せっかく出所後何年もかかって周囲との人間関係を築きながら、再犯によって一瞬にしてそれを失ってしまう。

 樹月さんが出所直後の座談会で語っていたように、母親との関係は前の事件で失われてしまったのだが、出所後のこの何年かで少しずつそれは回復しつつあった。しかし、今回の逮捕でその家族との関係は再び失われてしまった。こういう事態が繰り返されるその感覚は、薬物依存の事例とよく似ている。

 何度も繰り返すうちに周囲との人間関係は壊れていくから、そのうちに出所しても誰もサポートしてくれず、就職もできないし住む家もない。出所後、生活していくことも困難になる。樹月さんの更生日記を読むとわかるが、彼も実はこの何年かそういう状態だった。その中で性犯罪更生支援の団体を作ることを目標にしてきて、「さなぎの樹」でそれはひとつの形を見たのだが、ホームページはりっぱだが、まだ機能していたとは言い難い。何をやるにも困難や徒労に直面し、樹月さんも辛い思いの連続だった。そういう生活からくる精神的なストレスと、彼が「うずしお先生」を名乗って性犯罪に再び手を染めるようになったこととは、恐らく因果関係があるのだろうと思う。

 元体操五輪・岡崎聡子さんの裁判で私が証人として出廷した時の法廷証言を以前ヤフーニュースに書いた。下記からアクセスできるので参考にしていただきたいと思う。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20190816-00138673

元体操五輪・岡崎聡子さんの薬物裁判証人として語った「そんな人生は切なすぎる」

 薬物依存者も出所しても頼れる者はいないという負のスパイラルが亢進し、ますます追い詰められて再び薬物に手を出してしまう。2~3年ごとに刑務所と市民社会を往復するという人生は、本人を処罰するといったことだけではなかなか断ち切ることは難しい。

 再犯の負の連鎖を止めるためには、治療が必要だし、何らかの社会的取り組みが必要だ。もちろん本人も更生の強い意志を持たなければならない。岡崎さんの裁判で語られた内容のある部分は、性犯罪についても言えることだ。

 今回、面会室で樹月さんの妻が「今度こそ本当に治すと約束して」と涙ながらに語ったのを見た時には、薬物依存から犯罪を繰り返す人たちに家族や周囲が辛い思いをしてきた時のことを思い出した。

 樹月さんの事件についてはようやく捜査が始まったところだ。性犯罪防止を唱えてきた彼がなぜ再び性犯罪で逮捕されるという事態にいたってしまったのか。その解明は社会全体にとってとても大事なことだし、それを社会に提起していくためにジャーナリズムに期待される役割はとても大きいと思う。

※なお月刊『創』についてご存じない方は、どんな雑誌であるのか下記をご覧いただきたい。

http://www.tsukuru.co.jp/

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

篠田博之の最近の記事