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テレ朝『七人の秘書』快走!2020年秋以降のテレビドラマ攻防戦の裏側

篠田博之月刊『創』編集長
2020年秋に快走したテレビ朝日『七人の秘書』C:テレビ朝日

『七人の秘書』『相棒』などテレビ朝日秋のドラマが快走

 秋はテレビ朝日のドラマが存在感を発揮する時期だ。『相棒』『科捜研の女』、それと毎年ではないが『ドクターX』が加わって、盤石の体制を築き上げてきた。『ドクターX』は2019年の放送では初回から世帯視聴率20%超えを達成して強さを見せつけた。

 2020年はその『ドクターX』の放送がなかったのだが、それに代わって同じ木曜21時台に『七人の秘書』という新たなドラマを放送した。エグゼクティブプロデューサー・内山聖子、脚本・中園ミホ、演出・田村直己という、『ドクターX』と全く同じチームによるドラマだ。それを期待通りにヒットさせてしまうところがすごいのだが、コンテンツ編成局ストーリー制作部の三輪祐見子部長兼ゼネラルプロデューサーに話を聞いた。

「『七人の秘書』は5話まで放送した時点で個人視聴率7・7%、世帯視聴率14・1%と健闘しています。『ドクターX』は米倉涼子さん扮する大門未知子という一人のヒロインが権力に立ち向かったのですが、今回のは7人の秘書の群像劇です。ただドラマのカタルシスの作り方としては同じ手法をとっていると言ってよいかもしれません。

『相棒』と『科捜研の女』も好調で、特に『相棒』は6話平均個人視聴率8・6%、世帯視聴率15・8%と、かなり高い視聴率です。長年続いているドラマで安心感を持って見ていただけるのが強みですが、今回は1・2話でVRを使ったりと新しい要素も盛り込んでいます」

 テレビ朝日は他局に比べてターゲットの年齢層が高いと言われるが、制作側としてはどう考えているのだろうか。

「確かに『相棒』などかつてはそう言われていたのですが、もう19シーズン目で、これだけ続くと若い人への認知度も非常に高いんです。ゴールデンのドラマはオールターゲットですが、金曜土曜の深夜ドラマは若年層向けと、そのあたりは番組枠に応じて考えていこうという方針です」(三輪部長)

 深夜発のドラマとしては大ヒットした『おっさんずラブ』が記憶に新しい。若い制作者の感性に頼って成功した事例だが、それは今後も推し進めるという。

「2020年7月にドラマ、アニメ、映画の3つの部署を統合して新たにストーリー制作部というのを立ち上げたのですが、スタッフも若返りました」(同)

 ドラマ、アニメ、映画を意識的に連動させていこうという意向の反映だ。それに限らず、全体的に配信を意識して、地上波の放送と連動させてスピンオフ番組を作るなど、多層的な展開を心がけているという。

 テレビ朝日ではこの冬、香川照之さん主演のスペシャルドラマ『当確師』、武井咲さん主演ドラマスペシャル『黒革の手帖』、新春スペシャルドラマとして、沢村一樹さん主演の『DOCTORS~最強の名医』などを放送予定だ。

一世を風靡したフジテレビ「月9」とドラマをめぐる戦略

 フジテレビといえば、かつて一世を風靡し、次々とヒットを叩き出した月曜21時台の「月9」と言われるドラマ枠が有名だ。それを支えた若い女性たちの関心がその後、スマホに移ったという時代的変化もあって、「月9」は昔のような勢いはなくなったと言われた。しかし、この「月9」が2018年頃から視聴率を上げ、復活を遂げつつあると言われている。『コンフィデンスマンJP』のように映画のシリーズになり大ヒットするようなものも現れるようになった。

 編成制作局制作センターの牧野正第一制作室長に話を聞いた。ただし、この1年は、全局がそうであるように、ドラマ部門はコロナ禍の影響に直撃され、苦しい状況が続いている。それをどう乗り越えたかを含めて現状を伺った。

「やはりコロナの影響で大変でしたね。4月クールは『月9』の『SUITS/スーツ2』も木曜10時の『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』も2カ月半ほど撮影の中断を余儀なくされました。オリンピックの延期などもあり現場は大混乱でした。現在、撮影は行っていますが、厳格な安全対策のもと、キャスト、スタッフは過度のストレスを抱えながらギリギリの状態で撮影をしています。そういった意味では、乗り越えたというよりは依然闘っているという状況です」

 フジテレビには関西テレビ制作の火曜夜9時と東海テレビ制作の土曜夜11時40分というドラマ枠もあるが、月曜と木曜の2枠がフジテレビの枠だ。

「月9」はかつてF1、F2と言われる若い女性層をがっちり取り込んでいたのだが、今はF1層(20~34歳の女性)は月曜夜9時にリアルタイムでドラマを見る習慣自体が少なくなってきていると言われる。「月9」もF2、F3層へとターゲットの年齢層を上げ、事件ものや医療ものなど題材も広げてオールターゲットという戦略になっている。それに対して木曜夜10時台のドラマは、もう少しチャレンジングでエッジのきいた題材をという棲み分けを行ってきた。こういうドラマ戦略は、今後どうなるのか。

「フジテレビでは男女の13歳から49歳にターゲットを絞った番組づくりを行っていこうと考えています。もちろん、『月9』はオールターゲットということも意識していますが、木曜ドラマはよりターゲットを絞り、戦略的にやっていこうと考えています。

 木曜の枠については、これまで企画もジャンルもややバラバラな印象がありましたが、今後はカラーというか、統一感を持ってやっていきたい。2021年は気軽に見られる『仕事と恋愛』を題材にした作品が多くなると思います。特にF1層、F2層に受け入れられるようなものを積極的にやっていこうと考えています。

 もちろん『月9』も事件もの、医療もの等のお仕事ドラマだけでなく、王道のラブストーリーも企画のひとつとして考えていこうとは思っています」(牧野室長)

 今後の予定だが、木曜10時では、1月から韓国のドラマ『知ってるワイフ』のリメークを大倉忠義さんと広瀬アリスさん主演で放送予定だ(制作は共同テレビ)。

 また2020年正月のスペシャルドラマとして大ヒットした木村拓哉さん主演の『教場』の第2弾『教場Ⅱ』を2021年1月3日と4日に放送する。

「『教場』は視聴率も高かったのですが、若い人にも支持され、幅広い層に見ていただきました。非常に反響の大きいドラマでした。いよいよ第2弾が放送されます。準備も含めると連ドラ1クール分に相当するという単発ドラマとしては異例の長期間で、じっくりと時間をかけて撮影されました」(同)

 ドラマ「月9」はかつてフジテレビの象徴でもあった。局のイメージに直結するだけに、フジテレビとしては今後もドラマに力を入れていきたい意向のようだ。

フジテレビで2021年1月3~4日放送『教場Ⅱ』 C:フジテレビ

日本テレビのドラマをめぐる「ストックコンテンツ」戦略

 配信を含めたいろいろなメディアを連動させていくという戦略は、ドラマでも威力を発揮する。特に日本テレビは、ドラマを「ストックコンテンツ」と呼んで、これまでも重層的な展開を行ってきた。

 その成功事例のひとつが『今日から俺は!!』だ。主役の伊藤健太郎さんがひき逃げ容疑で逮捕されるという事件はあったが、その時点ではドラマも映画もほぼ終了し、深刻な実害はなかったようだ。ドラマを統轄する情報・制作局の福士睦担当局次長に話を聞いた。

「『今日から俺は!!』はドラマがヒットし、映画も興収53億円を超えて、アニメ『鬼滅の刃』を除いた実写映画では2020年でトップと言われています。連続ドラマにおいても毎週Huluで特別版を配信し、映画公開日には地上波の『金曜ロードSHOW!』でドラマの最新作を放送。また映画公開にあわせて7月に同じ福田雄一監督の『親バカ青春白書』をオンエアしましたが、これも戦略的にPRを連動しました」

 ドラマから映画へという事例としては、水曜ドラマ枠で高視聴率を獲得した『奥さまは、取り扱い注意』が2021年春に公開予定という。

 連続ドラマも2020年は篠原涼子さん主演の人気シリーズ『ハケンの品格』など期待作があったのだが、コロナ禍で大きな影響を受けた。

「1月期の水曜ドラマ『知らなくていいコト』では柄本佑さん人気が急上昇したり、土曜ドラマの天海祐希さん主演の『トップナイフ―天才脳外科医の条件―』は高視聴率で推移し順調だったのですが、3月以降、コロナ禍で大変な状況になりました。

 4月期の『ハケンの品格』は13年ぶりのシリーズ再開だったのですが、撮影が中断して急きょ過去作品を放送しました。パート2がオンエアできたのは6月になってからですが、結局、旧作が7本、新作8本放送という異例の事態になりました。でも新作は初回から大好評で(世帯視聴率は14・2%)受け入れられたと思います。働き方改革が叫ばれ、働き方自体が世間の耳目を集めるという時代状況がマッチしたのではないでしょうか。

 土曜ドラマもコロナ禍で撮影中止となり、4月クールに『野ブタ。をプロデュース』という、かつて亀梨和也さんと山下智久さん主演で大ヒットしたドラマを再放送しました。過去の作品とはいえ、視聴率も高く、話題になりました。代わりに、本来予定していた『未満警察 ミッドナイトランナー』は7月クールにオンエアしました。

 日曜ドラマは4月クールが中村倫也さん主演の『美食探偵 明智五郎』でしたが、早めに撮っていた6話までオンエアしたところでコロナの影響で撮影が止まり、その後3週は総集編とHuluオリジナルドラマを放送しました。6話は最後のシーンの撮影が残っていたのですが、真っ暗な中で出演者2人がソーシャルディスタンスを保ち、朗読のような対話を行うという斬新な演出を行い、ネットで大きな話題になりました」(福士担当局次長)

 ドラマをSNSで話題にさせるよう様々な仕掛けを行うのも近年、当たり前になっている。

「SNSの活用というのは宣伝戦略の核ですね。地上波とネットは互いに補完しながら共存していくもので、SNSで話題になってこそ視聴者も地上波でリアルタイムで見てみようかという気になってくれるわけです」(同)

 コンテンツを中心に据えてそれをどの出口でどんなふうに出していくかというのが「ストックコンテンツ」の考え方だが、最近はオーディオドラマという、耳で聞くドラマも番組ホームページやYouTubeで配信されている。この10月期の土曜ドラマ『35歳の少女』についても、放送に先駆け、第1話につながる『エピソード0』が配信された。

「『野ブタ。をプロデュース』だけでなく、コロナ禍の中で過去の人気ドラマが幾つか放送されました。例えば『ごくせん』第1シリーズが放送および配信され、沢山の人が見てくれました。私は『ヴィンテージドラマ』と言ってるのですが、今じゃなかなか一緒に出演できない豪華な役者さんが沢山共演していたり、時を重ねて熟成して、その価値がさらに上がっていくストック型のコンテンツがある。デジタル時代の今、強いコンテンツはこんなふうに展開ができるのだというのを、コロナ禍の中で再認識しました」(同)

『半沢直樹』だけでないTBSドラマのヒット

TBSのドラマと言えば何と言っても『半沢直樹』だ。2013年に大ヒットしたドラマの続編とあって前評判も高く、全10話のファミリーコア平均視聴率が14・6%、個人全体が15・4%。毎週大きな話題になり社会現象ともいえるような盛り上がりとなった。テレビドラマの可能性を再認識させてくれたとして、他局の制作者も一目置いているほどだ。

 ただそれに限らず、TBSのドラマは2020年好調だった。福士洋通編成部長がこう語る。

「上半期はコロナの影響で4月放送予定だった『半沢直樹』が実質7月からの放送になってしまうなど大変だったのですが、火曜ドラマ『私の家政夫ナギサさん』や金曜ドラマ『MIU404』も好調で、3枠とも視聴率が良く、評価も大変高かったですね。このドラマ3枠の健闘がTBSの視聴率全体を押し上げたと思います」(同)

 TBSは日曜21時台の日曜劇場、女性層を意識した火曜22時台の火曜ドラマと、金曜22時台の金曜ドラマの計3枠を編成しているが、10月期は日曜の『危険なビーナス』、火曜の『この恋あたためますか』が話題になっている。

 上半期、『半沢直樹』とともに健闘したドラマ『わたナギ』こと『私の家政夫ナギサさん』に編成企画の立場でプロデュースに携わった編成部の松本友香さんに、このドラマの何が支持されたのか聞いた。ちなみにこのドラマは平均視聴率がファミリーコア・オールともに8%。最終回はファミリーコア10・5%、オール10・4%だった。松本さんはこう語る。

「タイミングと相乗効果、あと共感力、この3点が大きかったと思います。

 コロナで春に世の中がステイホームを経験し不安な中、自粛期間が明けて1カ月後の7月にドラマもようやくスタートできたのですが、『わたナギ』の明るく、悪い人が一人も出てこず、ほっこり平和に家族で楽しんで見られる題材というのが、多くの世代の心理状況にフィットしたのではないかなと思っています。

 また新ドラマがコロナで届けられない間、『逃げ恥』を再放送し、その流れで多部未華子さんが『恋ダンス』のコラボをし、『わたナギ』をスタートさせたので、それも話題になったと感じます。『わたナギ』は『逃げ恥』の男女逆転な設定に近いお話なので、時代が進み、独身バリキャリ女性が年上男性家政夫を雇うという部分を、いい意味で『逃げ恥』と比較しながら視聴者が楽しんでいる意見が多く、面白かったです。

 このタイミングと相乗効果は狙ってやれたわけではないので、驚きました。共感力の部分に関しては、ちゃんと狙いに行きました。火曜夜10時枠ですが、『わたナギ』はラブストーリー線が強いお話ではないので、いかに世の20代30代の女性に共感してもらい感情移入してもらえるか、というポイントはとても意識しました。

 主人公の相原メイ(多部未華子)が、仕事はできるのに家のことが全く苦手というキャラクターなので、家が散らかっているディテールに関して、また仕事で若くしてリーダーを任された時の先輩後輩との関係性の表現など、また彼女のファッションなど細かく細かく共感を作りにいこうと台本を作り、世界感を作っていきました。結果、狙ったターゲット層からコアファンを作りその輪が広がっていったので、多くの方に共感を呼んで心に刺さることができたのは本当にうれしかったです」

テレビ東京のドラマは配信との連動を加速

 最後に民放の中でユニークな立ち位置のテレビ東京についてもドラマの現状を紹介しておこう。制作局ドラマ室の浅野太室長に話を聞いた。テレビ東京のドラマは深夜枠でとがったものが多いと評判になっているのだが、ゴールデン、深夜枠を含めて制作にあたっているのがドラマ室だ。そのほかに配信を前提にした深夜ドラマについてはコンテンツ事業局で制作しているものもある。

 深夜枠として有名なのが金曜深夜(土曜未明)24時12分から放送の『ドラマ24』だ。『勇者ヨシヒコ』『孤独のグルメ』など数々のヒット作が並ぶが、2019年放送の『きのう何食べた?』も大きな話題になり、2021年に映画公開される予定だ。

 そのほかこの秋改編で話題になったのが月曜22時台に放送されているドラマ『共演NG』だ。秋元康さん原作、大根仁さん演出、主演が中井貴一さんという豪華な組み合わせのうえに、ドラマのタイトルにひもづけて、キリンとサントリーというライバル会社がスポンサーにつくというので話題になった。ただふたを開けてみると視聴率的に予想外の苦戦。このへんが難しいところだ。

 それぞれのドラマ枠をどう位置付けているのか、浅野室長の話はこうだ。

「まずゴールデンタイムの金曜20時台のドラマがありますが、ここは視聴率を取りに行く枠ですね。配信もありますが、地上波で数字をとるのが使命の枠です。

 次に『共演NG』を放送している月曜22時の枠ですが、ここは2年半前に『ドラマBiz』という枠でスタートし、働く人々に焦点を当てたビジネスや経済、企業再生といったテーマのドラマをラインナップしていたのですが、この秋改編からより幅広いジャンルのドラマに挑戦すべく、枠をリニューアルしたのです。『共演NG』はその第一弾です。

 この枠は視聴率も意識しながら、同時にテレビ東京にしかできない斬新な企画を打ち出し、配信にも力を入れていこうとしています。1月クールは香取慎吾さん主演のドラマ『アノニマス~警視庁‘指殺人’対策室~』で、この枠は今後、主戦場になっていくと意気込んでいます。

 深夜枠については金曜24時台の『ドラマ24』がテレ東深夜ドラマの代名詞として認知していただけるようになり、嬉しい限りです。おかげさまで話題になるものも増えてきましたが、もちろん毎回ヒットを飛ばせるわけでもなく、悩みつつ楽しみながら探り続けています。

 2020年は水曜深夜24時台にミニドラマを編成し、4月から9月までの半年間、『きょうの猫村さん』を映像化し放送しました。松重豊さんが猫に扮して家政婦を演じるドラマです。これはドラマ室で制作したのですが、10月からは『ざんねんないきもの事典』を放送しています。水曜24時52分からの2分間という超ミニ枠ドラマですが、これはドラマ室とコンテンツ事業局が連携し配信でのマネタイズを目指しています。

 テレビ東京のドラマは、配信との連動を早い段階から手がけていましたが、今後はさらにそれが加速していくと思います」(浅野室長)

 SNSや配信との連動といったことは各局が推進しているもので、2021年、さらに加速するものと思われる。

NHKのドラマをめぐる位置づけ

 最後にNHKについても少しだけ触れておこう。

 NHKのドラマといえば視聴率20%が当たり前となっている朝ドラと、日曜夜の大河ドラマが特徴的だ。ただ同時に、この何年か、新しい試みを次々と行っている。

 NHKにとってここ何年かの大きな課題は「若い人に見てもらうテレビ局にするにはどうしたらよいか」ということだ。NHKをよく見ている視聴者層を同局はロイヤルカスタマーと呼んでいるが、年齢で言うと60~70代が中心だ。いまだに災害報道や選挙報道では高い視聴率を確保し、信頼性を保っているNHKだが、普段から若い視聴者をどう増やしていくかが、大きな課題になっている。

 例えば2019年には土曜23時台に「よるドラ」という新しいドラマ枠を新設した。20~30代の若いディレクターに企画を出してもらい、若い人向けの番組を作っていこうという趣旨で、実際、20代から30代によく見られる作品がラインナップされている。2020年10月から始まったのは、中条あやみさんが「あの世の裁判官」に扮するという『閻魔堂沙羅の推理奇譚』だ。

 NHKでは以前から若い視聴者獲得を意識してきた金曜22時台の「ドラマ10」という枠もある。BSプレミアムでも話題のドラマを次々と放送しているし、チャンネル数が多いというのはNHKの大きな特徴といえよう。

 この年末年始も、TBSの『逃げるは恥だが役に立つ』やフジテレビ『教場Ⅱ』のように、各局が強力なドラマをぶつけて勝負を競い合う。2021年はどうなるのだろうか。

月刊『創』1月号特集「テレビ局の徹底研究」の内容は下記をご覧いただきたい。

http://www.tsukuru.co.jp/

 その特集の一部をヤフーニュースで取り上げたのが本記事だが、同様に下記記事もご覧いただきたい。

『モーニングショー』vs『スッキリ』朝の情報番組の熾烈な闘いの行方

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20201220-00213417/

大晦日夜にTBSが勝負を賭ける『せっかくグルメ』!躍進の秘密を制作者に聞いた

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20201224-00214296/

テレビ東京の尖った制作者が新たなチームを作ったことの意味とテレビ界の歴史的な転換

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20201214-00212580/

月刊『創』編集長

月刊『創』編集長・篠田博之1951年茨城県生まれ。一橋大卒。1981年より月刊『創』(つくる)編集長。82年に創出版を設立、現在、代表も兼務。東京新聞にコラム「週刊誌を読む」を十数年にわたり連載。北海道新聞、中国新聞などにも転載されている。日本ペンクラブ言論表現委員会副委員長。東京経済大学大学院講師。著書は『増補版 ドキュメント死刑囚』(ちくま新書)、『生涯編集者』(創出版)他共著多数。専門はメディア批評だが、宮崎勤死刑囚(既に執行)と12年間関わり、和歌山カレー事件の林眞須美死刑囚とも10年以上にわたり接触。その他、元オウム麻原教祖の三女など、多くの事件当事者の手記を『創』に掲載してきた。

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