Yahoo!ニュース

【追記あり】新型コロナ対策を徹底した女子ゴルフKLPGAツアーに「緊張が走る」

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
マスクの着用や消毒などを徹底してきたが…(写真提供=KLPGA)

新型コロナウイルスをいち早く乗り越えて開催されていた韓国女子プロゴルフツアーに、まさかの緊張が走っている。

なんと大会会場に新型コロナ感染者が訪問していたことが発覚し、公式練習が中止となったのだ。

日本やアメリカに先駆けて、5月17日の「第42回KLPGAチャンピオンシップ」からシーズンを再開させた韓国女子ツアー。同大会は世界中のゴルフファンが見守り、日本でも“次世代クイーン”ユ・ヒョンジュら美女ゴルファーたちが写真週刊誌やネットメディアで、大きく取り上げられ、反響を見せていた。

(参考記事:韓国女子ゴルフの「次世代セクシークイーン」が話題沸騰、海外メディアも注目!

まさに順調にツアーが開催されてきたのだが、不測の事態が起きてしまった。

濃厚接触者のキャディーは陰性だったが…

韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)は以下のように発表している。

「BCカード・ハンギョン・レディースカップ2020大会組織委員会が、(6月)24日の公式練習を中止とした。去る19日に大会会場であるフォーチュンヒルズ・カントリークラブを訪れた来場者の1人が、新型コロナに感染していた事実を23日午後に確認した」

大会組織委は、新型コロナ対応マニュアルに従い、疫学調査官とともに現場調査を始めた状況にある。感染者の報告を受けるや否や、大会参加者たちに直ちに公示が出された。

濃厚接触者は同伴していた会場のハウスキャディー1人と確認された。キャディーはすぐに保健所で検査を受けたが、結果、幸いにも陰性であることがわかった。

昨年12月、ベトナムで行われた「ヒョソン・チャンピオンシップ」で2020シーズンを開幕させた韓国女子ツアーは、これまで“開店休業”状態が長く続いていた。

3月の「台湾女子オープン」、4月の「ロッテレンタカー女子オープン」、5月の「NH投資証券レディース」、「斗山マッチプレー・チャンピオンシップ」は、新型コロナの影響で相次いで取り消しとなっていた。

そして5月17日、全世界が見守るなか、今シーズン初のメジャー大会となる「第42回KLPGAチャンピオンシップ」で国内開幕戦を開き、その後、「第8回E1チャリティーオープン」「第10回ロッテ・カンタータ女子オープン」「第14回S-OILチャンピオンシップ」、「起亜自動車・第34回韓国女子オープン」の5大会が行われてきた。

だがここに来て、思わぬアクシデントが起きてしまったことになる。

万全の対策をとっても…コロナの恐ろしさ

韓国女子ツアーは「自主統合マニュアルに基づき、23日にゴルフ場全体に緊急防疫を実施し、本日追加防疫を行う予定」とし、「組織委は24日10時から会議を開き、判定結果や疫学調査官の意見に基づき、運営方針について協議する」と説明した。

マニュアルに基づいて淡々と対応していく姿勢を見せたが、新型コロナの恐ろしさを痛感しているのは事実だろう。

そもそも韓国女子プロゴルフ協会は大会を開催する際、万全の対策をとってきた。

例えば「KLPGAチャンピオンシップ」では、出場選手全員にも事前に問診を受けることを義務化。クラブハウスに立ち入ることができるのは発熱検査後で、ラウンド開始後はもちろん、各ホールのたびに選手やキャディーには消毒を義務付け、選手同士の距離間隔も2m確保を徹底させた。

それでも不測の事態は起きてしまったわけだ。

日本では6月25日から「アース・モンダミンカップ」が始まるが、今回の出来事は防疫の上で何かの参考になるかもしれない。いずれにしても韓国女子ツアーが大会中止という最悪の結果にならなければいいのだが…。

【追記】

KLPGAの午後5時の発表によると、最悪の結果は免れたようだ。

KLPGAは「BCカード・ハンギョン・レディースカップ2020は、予定通り6月25日から28日まで4ラウンドで進行する」と発表した。

大会組織委はタイトルスポンサーはじめ、KLPGA、競技委員会、選手委員会、主管放送社、ゴルフ場、代行会社などすべての関係者の意見を集約させた。結果、会場内の施設や人的防疫を強化し、正常通り行うことを決断した。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

慎武宏の最近の記事