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BIGBANGや大物俳優のこれから。兵役を終えたスターを一挙公開

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
兵役を終えたBIGBANGのG-DRAGON(写真:ロイター/アフロ)

K-POPの男性アイドルや韓流ドラマで活躍するスターたちの兵役に関するニュースが、毎年のように飛び交う韓国芸能界。

国籍放棄や抜歯、精神病など、様々な理由によって兵役を逃れたスターも多かった昔に比べて、近年はそういった傾向も薄れ、むしろ兵役によって好感度を上げるケースが増えた。

(参考記事:「えっ、そんな理由で?」兵役を免除された20人の韓国芸能人を一挙紹介)

昨年は日本でも知られる俳優チャン・グンソクの入隊やJYJジュンスの除隊が話題になったが、今年は立派に兵役を務め上げたスターたちの除隊が多い1年だった。

新・韓流四天王が続々除隊。彼らの今後は?

2月にドラマ『グッド・ドクター』の韓国版で主人公を演じた俳優チュウォンが口火を切る形で、大物韓流スターが次々と除隊している。

4月に、俳優イ・ミンホが代替服務を終えて召集解除(除隊)された。2006年の交通事故とドラマ撮影中の負傷によって現役兵の代替となる「社会服務要員」になった彼は、ソウル江南(カンナム)区にある水西総合社会福祉館で勤務していたという。

イ・ミンホといえば、ドラマ『花より男子』韓国リメイク版の道明寺役で一躍ブレイクし、『相続者たち』、『青い海の伝説』といった主演ドラマを次々とヒットに導いた“新・韓流四天王”の1人。いつどんな形で復帰するかに多くの関心が集まったのは言うまでもない。

そんな彼が復帰作として選んだのは、『太陽の末裔』『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』で知られる超人気脚本家キム・ウンスクの新作『ザ・キング:永遠の君主』(原題)だ。

相手役には『トッケビ』でヒロインを務めた人気女優キム・ゴウンが決定したため、視聴率が取れる条件は揃った。イ・ミンホの華麗なるドラマ復帰が来年の韓国芸能界における注目トピックスになりそうだ。

“新・韓流四天王”のもう1人である俳優キム・スヒョンも、今年7月に満期除隊した。彼は面会謝絶になるほど危険度の高い最前方地域で任務を行う部隊に自ら志願し、“特級戦士”に選ばれるなど「真面目な軍生活を送った」と除隊式で振り返っている。

韓流ドラマ『太陽を抱く月』、『星から来たあなた』などの出演でアジア圏を中心に絶大な人気を博しているだけに、除隊後の活躍にも期待が寄せられている。

12月末をもって所属事務所キーイーストとの契約が終了し、個人事務所設立の噂も流れているが、とりあえず来年放送予定のドラマ『サイコだけど大丈夫』(原題)でドラマ復帰すると発表している。

BIGBANG全員が終了。しかし…

K-POPグループBIGBANGのメンバーたちの除隊ラッシュも続いた。

7月のT.O.P、10月のG-DRAGONに続いて11月にはSOLとD-LITEが除隊。ただ、元メンバーのV.Iが今年最大のスキャンダルを巻き起こし引退を宣言したことや、T.O.Pの大麻吸引、D-LITE所有のビルをめぐる疑惑などでゴタゴタが続いているため、グループとして音楽活動を再開できるかは見通しが立たない状況だ。

他にも俳優チ・チャンウクが4月、SUPER JUNIORのキュヒョンと2PMのテギョンが5月に除隊し、ドラマ『ミセン-未生-』で共演した若手俳優イム・シワンとカン・ハヌルもそれぞれ3月と5月に兵役の義務を終えた。

除隊を控えて早くも人気ウェブ漫画のドラマ化『他人は地獄だ』の主演を決めていたイム・シワンは、ブランクを感じさせない熱演で見事に復帰。

カン・ハヌルも復帰ドラマ『椿咲く頃』が空前のヒットを飛ばしてさらに株を上げた。芸能関係者からも称賛を浴びる2人が今後の韓国ドラマ・映画界を盛り上げてくれるだろう。

兵役を終えたスターたちが心機一転して活動に取り組む様子は、いつ見ても頼もしい。心身ともに健やかになって帰ってきた彼らのさらなる活躍に注目だ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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