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校内暴力、2年で解散、メンバー脱退。K-POPガールズアイドルたちの“受難”

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
日本でも人気だったSISTAR。中央下がヒョリン(写真:ロイター/アフロ)

元BIGBANGのメンバー、V.Iに対する警察の捜査が仕上げの段階に入り、麻薬使用の疑惑を認めたJYJユチョンの初公判は6月14日に決まった。

韓国はもちろん日本でも絶大な人気を誇ったグループのメンバーたちが相次いで起こした事件・スキャンダルはひとまず落ち着きを見せているが、今度は女性アイドルたちの受難が相次いでいる。

例えば元SISTARのメンバー・ヒョリンは校内暴力の加害者疑惑に包まれた。

被害者を名乗る女性A氏のネット投稿によると、「中学3年間ヒョリンに服や現金などを取られ、暴行を受けた」という。

先日、オーディション番組『PRODUCE X 101』に出演していた練習生ユン・ソビン君が校内暴力や未成年飲酒、喫煙などの過去の素行で番組を降板したことが引き金となって、またもや芸能人の過去を暴露する「#Me Too」が噴出したわけだ。

これに対してヒョリンの所属事務所は「15年前なので本人の記憶が鮮明ではない状況だ。A氏と直接会って解決する」と円満解決を目指すように見えたが、最近は立場を改め「A氏には名誉毀損で責任を追及する」と告訴の意向を示している。

ちなみにSISTARと言えば、K-POPグループによくある「魔の7年ジンクス」こそ回避することはできなかったが、2010年のデビューから2017年に解散するまで、メンバーらが活動やプライベート面でスキャンダルに巻き込まれることは一度もなかった。

(参考記事:【写真で振り返る】“魔の7年ジンクス”で解散した、悲運のK-POPガールズグループは?

自己管理を徹底したと評価されていただけに、ヒョリンの校内暴力疑惑は大きな波紋を呼んでいるようだ。

5月24日に電撃解散を宣言したガールズグループPRISTINも、世間を驚かせている。魔の7年ジンクスがあるK-POP界では解散や空中分解も決して珍しいことではないが、PRISTINが衝撃的なのはまだデビューから2年しか経っていないためだ。

しかも、メンバーの中にはオーディション番組『PRODUCE 101』に出演してデビュー前から人気を集めた者も多く、その中の2人は番組が輩出したグループI.O.Iとして活動した履歴を持つ。IZ*ONEのキム・チェウォンらとともに“韓国版・奇跡の世代”に名を連ねていたシヨンもいた。

(参考記事:韓国版“奇跡の世代”。2019年に“成人”となる女優・アイドル一挙紹介!

つまり、どこぞの新人グループよりも高い知名度と可能性を持っていたにもかかわらず、解散に至った経緯も説明しないまま電撃解散を宣言したことに対し、さまざまな声が飛び交っている。

アルバムをリリースしてから3日でメンバーが脱退してしまったグループもある。

5月25日にミニアルバム『Fantastic』をリリースしたばかりのBerry Goodだ。アルバムのリリースから3日後の5月27日、リーダーのテハが事務所との契約満了を理由にグループ脱退を発表した。その影響でプロモーション活動も中止になるという、前代未聞の出来事が起こったのだ。

デビュー当時9人組だったBerry Goodは現在5人組に。グループの先行きに暗い影を落としているのは言うまでもないだろう。

芸能人イコール公人として社会的模範を示す“ソーシャルモデル”であることが期待されるだけではなく、K-POPアイドルの場合はその競争に生き残ることも簡単ではない今日この頃だ。

そうした中で、さまざまな理由や思惑によって人気とイメージにダメージを受けている者たちが多数現れている現状を見ると、改めて韓国芸能界のシビアな現実を痛感せずにはいられない。

“受難の時代”を懸命に生き抜く韓国のアイドルたち。ちょっぴり気の毒に思えてしまうのは、筆者だけではないだろう。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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