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イ・ボミとキム・ハヌルの復活は? 1年を占う2人の“開幕戦ジンクス”とは

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
復活が期待されるイ・ボミ(写真提供=KLPGA)

いよいよ日本女子ツアーが開幕する。

開幕戦は3月7日から沖縄で行われる「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」。ディフェンディングチャンピオンのイ・ミニョンをはじめ、昨年賞金女王のアン・ソンジュ、メルセデス・ランキング1位の申ジエなど、韓国女子ゴルファーも多数出場する。

そんななかで注目したいのは、今季こその復活を期待されている2人の美女ゴルファーだ。

熱愛発覚したイ・ボミ「毎日500球」

まずは昨年、最高順位11位タイと一度もトップ10入りがなく、歴代ワーストといえるシーズンを過ごしたイ・ボミだ。

2015年、2016年に2年連続賞金女王に輝いた彼女だが、2018年は賞金ランキング83位と本来の姿を見せられなかった。

昨年11月に韓国俳優との交際が発覚し、その日常写真まで注目されるほど話題になった。

(参考記事:【写真】熱愛発覚した女子ゴルフのイ・ボミ、日常写真の美貌も話題

プライベートでは充実しているのかもしれない。しかし肝心のゴルフでは結果を残せていないだけに、今季の復活を待ち望んでいるのは筆者だけではないだろう。

誰よりも復活を求めているのは、イ・ボミ自身に他ならない。

イ・ボミは3月3日、韓国メディアの取材に対して「毎日500を超えるボールを打って、手のひらがボロボロになるまで練習した。時間を無駄に使わなかっただけに、期待を抱いてシーズンを始められる」と力強く語っている。

例年より早い12月末にタイに飛び、約2カ月間トレーニングを積んだ。「やれることは練習しかなかった」という彼女の言葉からは、今季にかける思いが伝わってくる。

開幕戦の結果が1年を左右する?

イ・ボミにとって開幕戦は、今シーズンの行方を占う意味でも好スタートを切りたいところだろう。

というのも、賞金女王に輝いた2015年の開幕戦「ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント」は5位タイ、2016年の開幕戦となった同大会も6位とトップ10入りを果たしているのだ。

ちなみに賞金ランキング3位だった2014年の同大会も7位。一方で、歴代ワーストとなった2018年は、予選落ちしている。

つまり開幕戦で結果を出したシーズンは、1年を通じて好成績をおさめているわけだ。“開幕戦ジンクス”といえるかもしれない。

ただでさえ開幕戦は重要だ。昨季好調だったユン・チェヨンも以前インタビューしたときに、「開幕戦で自分が期待している以上の結果が出ました。2位という結果で惜しかったといえばそうですが、スタートが良かったので、今季は全体的に昨年より良かったのだと思います」と話していた。

“神セブン”キム・ハヌルも復活へ

重要な1戦となるわけだが、イ・ボミと同じく復活が期待されているのは韓国美女ゴルファー“神セブン”のキム・ハヌルだろう。

(参考記事:イ・ボミ、アン・シネ、そして…韓国女子ゴルファー“神セブン”を一挙紹介!!【PHOTO】

2016年と2017年に賞金ランキング4位を記録し、2018年こそ賞金女王と期待されたが、29位に終わっている。さらに昨年は、2015年に日本参戦してから初めて1勝もあげられなかった。

キム・ハヌルは昨シーズンの不調について、米国女子ツアー「ホンダ LPGAタイランド」への招待出場を挙げていた。日本ツアー開幕前の試合でコンディションも上がらず(34位タイ)、「その流れを沖縄の開幕戦にまで引きずってしまった」と振り返っている。

開幕戦の重要度は、キム・ハヌルもイ・ボミと似ている。

結果を残した2016年は7位タイ、2017年も8位タイと開幕戦でトップ10入りしているのだ。不調だった2018年の開幕戦が37位タイで終わっているだけに、偶然とは考えづらい。“開幕戦ジンクス”はキム・ハヌルにとっても重要なのだ。

昨年の教訓を生かしてキム・ハヌルは今年、3月7日の開幕戦だけに照準を合わせてきた。今シーズンの目標を「早く1勝をあげること」と話していたが、それが開幕戦となっても不思議なことはないだろう。

復活をかける2人の他にも、今季から日本女子ツアーに参戦するペ・ソンウにも注目だ。昨年韓国女子ツアーで賞金ランキング2位を記録した、実力のある選手でもある。

(参考記事:日本進出する韓国の“ツヨカワ”女子ゴルファー…賞金1位・2位が韓国女子ツアーから抜ける

いずれにしても、いよいよ開幕する日本女子ツアー。一足先に開幕した米国女子ツアーでは、5大会中3大会で韓国人ゴルファーが優勝するなど、相変わらず韓国勢は世界的に強い。

日本女子ツアーでも韓国女子ゴルファーが実力を見せつけるのか、注目したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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