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ドラマ『3年A組』は韓国でも“スター発掘”の場!?知名度あげている女優は誰?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
『3年A組』の韓国ポスター(写真提供=チャンネルW)

今期の連続ドラマの中でも特に注目を集めている日テレ系ドラマ『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(以下、3年A組)。

2月24日に放送された第8話は、平均視聴率12.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、自己最高を更新。メディアで取り上げられることも増えており、最近は「大ヒット」と報じられることもある。

そんな『3年A組』は、韓国でも反響を呼んでいる。

日本芸能界の美女発掘の場に

以前にも紹介した通り、韓国では日本から約1週間遅れの1月15日からケーブルテレビ局『チャンネルW』で放送がスタート。緊張感のある展開や主演を務める菅田将暉の熱演が日本のドラマファンから好評を得ている。

過去にも韓国で放送された日本のドラマは数多く、韓国のテレビ関係者が選ぶ「韓国で人気の日本のドラマBEST5」を見ても人気作からマニアック作まで、さまざまな作品が話題になってきたことがわかる。

(参考記事:韓国のテレビ関係者に聞いた、韓国で人気の「日本ドラマBEST 5」は?

『チャンネルW』は日本でも大ヒットした『逃げるは恥だが役に立つ』も1週間遅れで日韓同時放送しているが、これまで韓国で放送された『3年A組』第6話までの反応を見る限り、『3年A組』もそこにランクインしそうな勢いで人気を広げている印象だ。

実際、韓国のSNSの反応もじわじわと増えている。

その中には、「『3年A組』は出演者たちを見るのは楽しみだけど、やっぱり暴力的すぎる…」「脚本が『家族ゲーム』の武藤将吾だから予想していたけど、『3年A組』はちょっと暴力的だ」などの意見もあった。

日本よりも放送規制が厳しく、成人指定の“19禁ドラマ”が多いことなども影響しているのかもしれない。

韓国ならではともいえる意見だが、いずれにしても、『3年A組』が韓国で注目されているのは間違いないだろう。韓国では昨今、日本ドラマがリメイクされることも多いが、ここまで人気があると、いつの日か『3年A組』も韓国でリメイクされる可能性もあるのではないかと思えてくるほどだ。

(参考記事:【2019年版】韓国でリメイクされた日本のドラマを一挙紹介。えっ、あのドラマまで!?

そんな韓国の反応の中でも特に目を引いたのは、日本と同じく『3年A組』を通じて新たな逸材を発掘する視聴者がいることだ。

篠崎愛や唐田えりかのケースも

例えば、今田美桜だ。

今田は読者モデルとして活動する生徒の諏訪唯月を演じているが、韓国の視聴者からは「『3年A組』を観たが、今田美桜がかわいすぎて涙が出てきた」などのコメントが寄せられている。

日本のアイドルなどを紹介しているブログでは、「今は永野芽郁の方が前に出ているけど、『3年A組』を観た限り、今後は立場が逆転する可能性もあるかもしれない」と評価されているほどだ。

共演している永野芽郁や川栄李奈と比べると、これまで今田の韓国での知名度は高いとはいえなかったが、『3年A組』をきっかけに注目度が高まったのは間違いなさそうだ。

また、新條由芽も注目されている。

最近は『週刊プレイボーイ』でグラビアを披露したことも話題になったが、韓国の視聴者も新條には関心を寄せている。「日本でも注目されつつあるから、これからが楽しみだ」といった声もあった。

振り返れば韓国では、日本の芸能人が思わぬことがきっかけで人気を集めたこともある。

例えばグラビアアイドルの篠崎愛は、ネットの口コミで人気に火が付き、表紙を飾った男性誌『MAXIM KOREA』は完売を記録していた。

また女優の唐田えりかは、LG電子のスマートフォンのCMに出演して人気が急上昇。唐田はその後、昨年には初ヒロインを務めた映画『寝ても覚めても』でカンヌ女優の仲間入りを果たしており、“韓国先行”でブレイクしたパターンとも言えなくもない。

(参考記事:【厳選5名】“清純のアイコン”に“次世代セクシーアイドル”も。韓国で活躍する日本芸能界の美女たち

それだけに今田や新條も、『3年A組』をきっかけに韓国ファンが急増する可能性も十分にあり得るだろう。

いずれにしても韓国でも“スター発掘”の場になっている『3年A組』。第8話では電脳部所属の堀部瑠奈を演じる森七菜の演技が絶賛されていたが、彼女が韓国で“発掘”されるかどうかも個人的には楽しみだ。

はたして、今後は韓国視聴者からどんな反応が寄せられるだろうか。『3年A組』の韓国の反応には引き続き注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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