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世界レベルの美ボディ女神ユン・ダヨン「体作りで性格も変わる!!人生も豊かになる」

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ユン・ダヨン(写真提供:SPOMAX/MUSCLE MANIA KOREA)

“筋トレ女子”や“腹筋女子”が増えている日本と同じく、フィットネスブームが続いている韓国。

身体を鍛える女性たちが急増しており、フィットネス大会から輩出された“マッスル美女”も関心を集めている。

その中でも特に注目されているのが、「世界レベルの美ボディ」と称されるユン・ダヨンだ。

(参考記事:世界レベルの美ボディは必見!! テレビ出演も決まった女神ユン・ダヨンとは?【PHOTO】

昨年10月に開催された韓国最高峰のフィットネス大会『マッスルマニア』で、スポーツモデル・トール部門1位、ミズ・ビキニ・ミディアム部門3位を獲得。

翌11月には、アメリカ・ラスベガスで行われた『マッスルマニア』の世界大会で、ミズ・ビキニ・ミディアム部門3位入賞を果たしたマッスル美女である。

そんなユン・ダヨンは韓国のフィットネスブームをどう思っているのか。ソウルでの単独インタビューで訊いた。

「世界で最も美しい顔」も美ボディに注目

「数年前に比べて、韓国でも運動をする女性が本当に増えましたよね。最近は芸能人も身体を鍛えていることを積極的に公開していますし、それに憧れてボディメイクに取り組む女性たちも多いです」

韓国の現状について問うと、こう切り出したユン・ダヨン。

たしかに近年は、女性芸能人の健康美が話題になることが多い。「世界で最も美しい顔100人」にランクインしたガールズグループMAMAMOOのソラなども、その美貌はもちろん、運動で鍛えた美ボディが話題になっている。

(参考記事:「世界で最も美しい顔100人」発表。韓国芸能界から選ばれた美女、一挙全公開!!【PHOTO】

一昔前まではやせ細ったスタイルに憧れる女性たちが多かったことを考えると、美に対する価値観の変化を感じるだろう。ユン・ダヨンも言う。

「子どもが産まれてスタイルが崩れてしまったママたちが、一念発起してフィットネス大会に出場することも珍しくありません。そんな女性たちに影響されて、運動を始める男性もいますよ。もはや、韓国中が“運動シンドローム”に陥っているといってもいいほどの状況です」

マッスル美女がインフルエンサーだった

SNSも韓国の“筋トレ女子”たちで盛り上がっているらしい。

「最近は、女性たちがトレーニングする姿をアップすることが多いです。すごく良いことですよね。私もそれを見ながら刺激を受けています。

Instagramも一時はやめていたのですが、トレーニングのモチベーションを上げるために再開しました。自分は疲れたと言って食べて寝ているのに、その時間に誰かがフィットネスしている姿を見ると、やる気がわいてくるんです」

かつては体重70kgから“脱アジア級ボディ”を作り上げたレイヤンなど、有名マッスル美女たちがインフルエンサーとなっていたが、現在は身体を鍛える女性たちが増え、一般人が互いに刺激を与え合う構図が出来上がっているようだ。

(参考記事:選ばれし7人の“マッスル美女”。時代が求め大衆が憧れるミューズ(女神)たち【PHOTO】

日本のフィットネスブームは「意外」

そんな韓国と同じく、日本でも身体を鍛える女性は増えている。そのことをユン・ダヨンにそのことを伝えると、彼女は「それは知らなかった。意外です」と話し始めた。

「日本の女性というと、痩せている人が多いイメージでしたから、それは意外です。日本でも健康的に美しくなろうとする人が増えているのは、とてもいいことだと思います。

というのも、アジアの人たちは、欧米に比べて運動量が少ないといいますよね。学校の体育の授業数なども少ないと聞きます。

育った環境的に、スポーツが身近なものではないんです。そのため体を鍛えるということに対して自信がなかったり、否定的なイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。日本でも運動する人がもっと増えるといいですね」

もっとも、ユン・ダヨンがフィットネスを薦める理由は、美ボディを手に入れられることだけではないという。

「トレーナーとして働きながら、日々汗を流している人を見ると、どんどん前向きに活発になっていくのがわかるんです。50~60代の方々もジムを訪れますが、運動をしていると肌の張りも違いますし、性格も快活になるのでしょうか。最初はどこか身体の調子が悪いからと運動を始めますが、それが習慣になると、エネルギーがあふれ、ポジティブになっていくんです。

その姿を見ると、私もこれからの人生、体を動かすことだけは絶対に続けていかなければいけないなって思います。正直、毎日運動するほど好きではないですが、健康的に生きていくために、少なくとも週に3回は運動を続けていきたいですね」

“運動の伝道師”に

運動がもたらすメリットを語り、日本と韓国でフィットネスブームがさらに盛り上がってほしいと話したユン・ダヨン。

だからこそ気になったのは、彼女のこれからの活動のことだ。

韓国では最近、フィットネス大会で注目を浴び、そのまま芸能界入りするマッスル美女が増えている。

ユン・ダヨンと同じトレーニングジム出身で、「けしからん体つき!!」と話題になったチェ・ソルファもそのひとりだ。

ユン・ダヨンも『マッスルマニア』受賞後、テレビ番組出演やフィットネス雑誌の表紙モデルなど、さまざまなオファーが舞い込んでいるが、芸能界進出に興味はあるのだろうか。

インタビュー中のユン・ダヨン(著者撮影)
インタビュー中のユン・ダヨン(著者撮影)

「実は、もともとは映画女優になりたかったんです。大学も放送芸能科に通っていたんですが、安定した職業に就きたくなってやめてしまいました。

でも、いまは機会がいただけるなら芸能界の仕事もしてみたいです。スターになりたいとは思いませんが、例えばトレーナーとして番組に出演するような形だったらやってみたいと思います。そんな経験をしてみるのも悪くないですよね」

現在は芸能界よりも、トレーナーとしての活動に関心が向いているらしい。

「運動が面白くないと言っていた人が楽しんでいる姿を見ると、心が満たされるんです。

私自身、もともと腰が悪くて、痛みで夜も眠れない日もありましたが、身体を鍛え始めて痛まなくなった経験があります。痛みや苦労がわかるからこそ、運動を指導して、身体が良くなったといわれると本当にうれしい。お金を稼いだり、名声を得ることよりも、“ありがとう”と言ってもらえることが一番幸せです。

今は、もっと勉強して専門的なトレーナーになりたいという気持ちが強いです。人に教えるために身体的、機能的、解剖学的なことを学んで、健康に生きるためには運動が必要だということを伝える“伝道師”になりたいと思っています」

“世界レベルの美ボディ”と称され、フィットネス界で脚光を浴びるユン・ダヨン。だが、彼女が求めるのは、華やかなステージよりも目の前の人たちの健康だという。そんな素朴で飾らない生き方も、人を惹きつける魅力の一つなのだろう。

日本と同じく、韓国でも巻き起こっているフィットネスブーム。そのなかでユン・ダヨンがどんな役割を担っていくか、楽しみにしたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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