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美女ゴルファーだけじゃない!! 韓国女子ツアーで最も関心を集めている“記録”とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真提供=KLPGA)ユ・ヒョンジュがプレーする2部ツアーは関心が大幅アップ

韓国ゴルフファンの“関心”に関する興味深いデータが発表された。

韓国女子ゴルフ協会(KLPGA)が発表した、2018年にKLPGA公式ホームページで最も見られたページの分析結果だ。昨年、韓国ゴルフファンに最も関心を持たれたトップ10といえるだろう。

人気選手ではなく「記録」

とはいえ、選手単位での閲覧数は除外されている。

韓国にはアン・シネやパク・キョルなど突出して人気の高い美女ゴルファーが多いだけに、それはそれで気になるが、今回発表されたのはあくまで“記録”に関するページだ。

(参考記事:「韓国人が本当に好きな韓国ゴルファー」トップ5を紹介。1位はイ・ボミでもアン・シネでもない!?

それによると、昨年最も多くの関心を集めたのは「賞金ランキング」だった。

昨シーズンの韓国女子ツアーは、シーズン中盤までオ・ジヒョンが賞金ランキングのトップを走っていたが、チェ・ヘジンの台頭などで混戦となり、メジャー大会が多い下半期にはイ・ジョンウン6が首位に。そこにペ・ソンウなども加わったが、最終的にイ・ジョンウン6が2年連続となる賞金女王に輝いている。

賞金女王となったイ・ジョンウン6は今季、米国女子ツアーに参戦することが決まっているのだが、例年にましてし烈な争いとなった賞金女王争いだっただけに、韓国ゴルフファンも欠かさず「賞金ランキング」をチェックしていたわけだ。

2位は「平均ストローク」(こちらもイ・ジョンウン6が1位)。注目したいのは3番目に多く見られたページだ。

2部ツアーの賞金ランキングが3位。なぜ?

意外なことにトップツアーではなく、2部ツアーである「ドリームツアーの賞金ランキング」が3位に入ったのだ。

たしかに2部ツアーには、人気の女子ゴルファーが少なくない。昨年日本でQTを受けた“韓流ゴルフ女神”と呼ばれるユ・ヒョンジュは、その代表格だろう。

(参考記事:【PHOTO】“韓流ゴルフ女神”ユ・ヒョンジュの男心をつかむフィジカル

それでも賞金ランキングとともに重要な記録といえる「大賞ポイント」(4位)以上の注目を集めるとは、正直驚いた。その理由は、KLPGAが昨シーズンからドリームツアーの扱いを大きく変えたところにあると考えられる。

これまではドリームツアーの賞金上位6人に1部ツアーのシード権を与えていたが、昨シーズンから上位20人に大幅に変更した。2019シーズンまで見据えて、ドリームツアーへの関心がさらに高まった結果といえるだろう。

実際に今回発表されたランキング7位にも「ドリームツアー総合順位」が入っている。

その他、5位「ドライビングディスタンス(平均飛距離)」、6位「2017平均ストローク」、8位「フェアウェイキープ率」、9位「2017賞金ランキング」、10位「トップ10回数」となった。

韓国ゴルフファンが賞金ランキングに注目する理由

トップ10のなかに賞金ランキングに関する項目が3つも入っているが、それは韓国女子ツアーの優勝賞金が“相対的に”高いからかもしれない。

というのも、米国女子ツアーの場合、一般的な優勝賞金は賞金総額の15%を基本としている。日本女子ツアーの優勝賞金は、アメリカよりも若干比率が高く賞金総額の18%だ。

一方で韓国女子ツアーの場合、優勝賞金は賞金総額の20%に上る。さらに一部の大会では25%を占めることも。賞金総額12億ウォン(約1億2000万円)以下は20%、それ以上の大会は25%と規定されているのだ。

米国女子ツアーや日本女子ツアーに比べて、優勝賞金の比率が高いだけに、賞金女王争いが1試合でひっくり返ることも少なくない。

実際に昨シーズン、賞金総額8億ウォン(約8000万円)の「E1チャリティーオープン」を制したイ・ダヨンは1億6000万ウォン(約1600万円)の優勝賞金を獲得したが、賞金総額14億ウォン(約1億4000万円)の「ハンファクラシック」で優勝したイ・ジョンウン6は3億5000万ウォン(約3500万円)を獲得している。

1度の優勝で、他の大会2回分の優勝賞金を獲得していることになるのだ。そんな優勝賞金重視の比率となっているため、賞金ランキングに多くの関心が集まると分析できる。

まして「賞金ランキング」は翌年のシード権だけではなく、KLPGAが毎年発表している「KLPGA広報モデル」選出にも関係してくる。イ・ボミ、キム・ハヌル、アン・シネらもかつて選ばれた「KLPGA広報モデル」になるということは、人気ゴルファーの証でもあるが、その選定基準のひとつに、「賞金上位60位以内」という項目もあるのだ。

(参考記事:イ・ボミやアン・シネも選ばれた「美女ゴルファー」の証!! KLPGA広報モデル10年分を大公開

いずれにしても韓国ゴルフファンが、賞金ランキングや2部ツアーへの高い関心を示していることは間違いないだろう。今季も同じ傾向が続くのか、また別の傾向が生じるのか、注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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