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韓国で今もっとも注目される“美ボディ女神”ウ・ジョンウォンとは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ウ・ジョンウォン(写真提供:SPOMAX/MAX Q)

先日発表された「2018ユーキャン新語・流行語大賞」の候補30語を見て驚いた。「筋肉は裏切らない」がノミネートされていたからだ。

「筋肉は裏切らない」は、NHKで今年8月に放送され番組『みんなで筋肉体操』の決め台詞だという。同番組が大反響を呼んだことを受けてノミネートされたのだろうが、“筋トレ女子”や“腹筋女子”に代表される“ボディメイクブーム”が冷めやらないことを実感せざるを得ない。

今回のノミネートを受け今後もボディメイクに関心が集まりそうだが、実は韓国でも美ボディを追い求める人たちは増えている。

近年、韓国では身体を鍛えて健康美を磨く女性が急増しており、ソウルはもちろん全国各地で大小さまざまな美ボディコンテストが開催されている。10年前には年間70大会程度に過ぎなかった大会数は、現在150以上に上るという。

その流れは“マッスルブーム”とも呼ばれており、「けしからん体つき!」といわれるフィットネスタレントのチェ・ソルファなど、フィットネス大会から輩出された“マッスル美女”の人気も高い。

そんななか、最近は一人のマッスル美女が快挙を成し遂げて話題になった。

今年10月に行われた韓国最高峰のフィットネス&ボディビル大会『マッスルマニア』でミズ・ビキニ部門グランプリを受賞したウ・ジョンウォンがその人だ。

ミズ・ビキニ部門は“マッスルマニアの華”とされる種目で、これまでも最高賞であるグランプリの受賞者は大きな関心を集めてきたが、ウ・ジョンウォンもその例に漏れず注目を集めている。

今月は、表紙モデルを務めた韓国のフィットネス専門誌『MAXQ』11月号が瞬く間に完売する快挙も達成した。

(参考記事:写真15枚!! “ビキニ女神”ウ・ジョンウォンの「完売グラビア」を特別入手した!!

日本と同じく出版不況が続く韓国において、雑誌が完売するのは異例のこと。その背景に“マッスルブーム”があるのは間違いないだろうが、ウ・ジョンウォンの人気と注目度の高さがあってこそ完売を達成できたのも事実だろう。

そんな反響をウ・ジョンウォン自身はどのように受け止めているのか。その本音が探るべく、ソウルでインタビューを行った。

マッスル美女の中でも“王道”を行く

「初めての撮影でしたが、反響が大きくて驚いています」

手始めに『MAXQ』完売の反響について質問すると、ウ・ジョンウォンは少し照れながらこう話した。

訊けば、ウ・ジョンウォンはフィットネス大会に出場することを周りに伝えていなかったそうだ。ウ・ジョンウォンが出場した今年10月の『マッスルマニア』下半期大会には約500人が出場したというが、彼女は人知りず単身で参加したという。

(参考記事:【写真25枚】「セクシー美ボディ」を見せつけた!! 韓国マッスル美女の祭典を激撮!!

「周囲には、大会に出場することは黙っていたんですが、大会本番が近づくと、ダイエットもしなきゃいけないし、ご飯も食べられないので、言わないわけにはいきませんよね。そのときは、両親も保守的な人たちなので、絶対に反対されると思っていました。

でも、出場のことを打ち明けると、両親はとても喜んでくれて安心しました。今では、うれしそうにいろいろなことを訊いてくるようにもなりましたよ。“最近は撮影しているのか?”“良いニュースはないのか?”と。そんな反応をもらうと、私もうれしくなりますね」

現在はビューティーユーチューバーとして活動しながら、芸能界進出に向けて準備しているというウ・ジョンウォン。

女優やチアリーダー、元アイドル、医者など、さまざまな経歴を持つマッスル美女が多いなか、ウ・ジョンウォンはフィットネスタレントという“王道”を行こうとしているわけだが、そもそも彼女が身体を鍛え始めたきっかけは何だったのか。

(参考記事:女優、チアドル、元アイドルなど『2018マッスルマニア』参加の“女神”たちを一挙大公開!!

韓国のマッスル美女たちが運動を始める動機はさまざまで、以前インタビューした韓国の名門大学で心理学を教える“美ボディすぎる女教師”アン・インソンなどは、「自分の身体を実験台にした」と語っていたが、ウ・ジョンウォンはもともとボディメイクに関心があったという。

「もともとはスタイリストになることが夢で、大学もスタイリスト科に進学したんですが、さまざまな事情から断念して、服飾デザインを勉強するようになりました。ただ、それも自分に合わなくて……。

そうこうしているうちに、気づいたんです。私は他人を飾ることよりも、自分自身を美しく見せることが好きなんだ、と。その頃にアルバイトでやらせてもらったモデルのお仕事もすごく楽しかったし、そのなかで運動やボディメイクにも興味を持つようになりました」

“奇跡のDカップ女神”も誕生した大会

もっとも、だからといって『マッスルマニア』出場は、そう簡単に決心できるものではないだろう。

というのも、『マッスルマニア』は韓国でもっとも注目度と人気が高いフィットネス大会で、“奇跡のDカップ女神ボディ”とされるユ・スンオクなど、この大会での受賞を機に一躍人気者になった出場者も数多い。

そんな競争激しい美ボディコンテストの出場を決めた理由をウ・ジョンウォンに訊くと、彼女は「『マッスルマニア』に出場するのは、私の“バケットリスト”の一つでした」と語った。

「死ぬまでにやりたいことのリストの一つに、『マッスルマニア』の出場がありました。人生で一度きりの思い出をつくりたくて、出場してみたかったんです。

そんな夢の舞台で最高賞のグランプリを受賞できたことは、夢みたいでした。服飾デザインの経験を生かして衣装をデザインするなど、大会に向けてできる限りの準備はしましたが、まさかグランプリをいただけるなんて想像もしていませんでしたから。

自分自身では、私がグランプリに選ばれたことが不思議でもありましたが、“これが運命なのかもしれない”とも思いました。私にも可能性がある。これから新しい道に進んでいける。そう思えた大会でした」

それもウ・ジョンウォンがボディメイクに取り組み、美しく健康的なスタイルを手に入れたからこそ実現できたことだが、彼女はその美ボディをどのようにして作り上げたのか。次回はウ・ジョンウォンのボディメイクの秘密に迫りたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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