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カーリング藤澤五月の相手はメガネ先輩じゃない!! 韓国はフレッシュ“99年娘”たち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
平昌の再戦とはならなかった…(今年2月の平昌五輪)(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)

韓国の江陵(カンヌン)で11月3日から行われているパシフィック・アジア・カーリング選手権(PACC)。上位入賞すれば来年3月に行われる世界選手権への出場もグッと近づくことになる同大会には、今年2月に「そだね〜」が流行語になるほどのブームになった日本の“カーリング女子”チームのLS北見も出場しており、現地・韓国メディアでも注目を集めているという。

「彼女たちは日本でも人気だと聞いていますが、韓国でも有名人です。何しろ9か月前に平昌(ピョンチャン)五輪を沸かせたヒロインたちですから。特に藤澤五月選手は我々メディアにとっても注目の的。韓国入りした彼女たちに話を聞きましたが、相変わらずの笑顔でした」

9か月前の平昌五輪。日本の“カーリング女子”たちは韓国でも人気で、特に藤澤五月は韓国の人気女優パク・ボヨンに似ているとして大人気だった。

「そんな女優顔負けのルックスもさることながら、明るくカーリングを楽しむ彼女たちの表情が印象的で、その姿に多くの韓国人が好感を持ちましたから。韓国でもカーリング人気が沸騰しましたが、そこには藤澤五月ら日本チームの存在もあったからだ思います」とパク・リン記者も語ったが、その後に続いたトーンは低かった。

「それだけに今回のPACCで、韓国にカーリング人気をもたらした“チーム・キム”と日本チームとの再戦が見られないのが残念です。実現していればビックマッチとなるはずでしたが……」

予選リーグと準決勝で女子カーリング日本代表の前に立ちはだかった、女子カーリング韓国代表。慶北体育会所属で全員の名字が“キム”だったことから“チーム・キム”と呼ばれ、中でもスキップのキム・ウンギョンは別名“メガネ先輩”としてブレイクした。今年7月7日には電撃結婚し、メガネを外したウェディング姿が「美しすぎる!!」として大きな話題になったほどだ。

(参考記事:【画像】激かわ!! 韓国カー娘“メガネ先輩”のウェディングドレス姿が美しすぎる!!

だが、今回のPACCにその姿はない。メガネ先輩は結婚引退したわけではなく現在も選手生活を続けており、そのほかのメンバーも変わりはなく“チーム・キム”は健在だ。

平昌五輪で良かれ悪かれ注目を集めた韓国のメダリストが、現在は選手としてさまざまな変化に直面する中、カーリング人気を起こした“チーム・キム”の面々たちは今も変わらず競技者生活を送っている。

(参考記事:メガネ先輩は結婚!! “衣装はだけ美女”に“土下座スケーター”は…平昌五輪「あの人は今」)

とはいえ、平昌以降、結果がついてこない。今年8月に行われた『2018-2019 カーリング国家代表選抜戦』の決勝で敗れてしまったのだ。

そのせいで9月に中国で行われた『カーリング・ワールドカップ2018』の第1戦はもちろん、今回のPACCへの出場もならなかった。ワールドカップにもPACCにも、“チーム・キム”を下したチームが出場しているのだ。

そこで気になるのが、韓国国内の選抜戦で“チーム・キム”を下した選手たちなのだが、その顔ぶれが特徴的。なんと全員が今年の春まで女子高生だったという。

しかも、高校時代からのチームメイト。正式名は「春川(チュンチョン)市庁カーリングチーム」だが、キュートでフレッシュなイメージから別名“1999年娘たち”とされているのだ。

(参考記事:あの“メガネ先輩”らから韓国代表の座を奪った「99年娘」春川市庁カーリングチームとは?)

パク・リン記者が語る。

「選抜戦ではチーム・キムが7戦全勝で決勝に勝ち上がったのに対し、春川市庁は何度か負けて決勝に駒を進めました。ただ、若さの勢いか怖いもの知らずの底力があったのか、決勝でチーム・キムを下してしまったんです。まさに“99年生まれの大波乱”でした」

若さと勢いで大番狂わせを起こした韓国の“99年娘”たちというわけだが、国際舞台では経験の浅さを露呈している。

前出した8月のワールドカップ第1戦ではカナダにこそ勝利したものの、そのほかは負けが続き、1勝5敗で予選リーグ敗退を喫した。今回のPACCでも初戦の中国戦を落とすなど、苦戦が続いている。

そんな中で本日11月8日に迎えるのが日本との対戦だ。その戦況をパク・リン記者は次のように予測する。

「韓国の“99年娘”たちと日本とでは実力差があることは明らかです。とある関係者によると、3〜5回対戦して1度勝てるかどうかというくらい実力差があるとも言われています。若くて勢いがあるのですが…」

9か月前の平昌五輪・女子カーリングで2度の熱戦を繰り広げた日韓だが、台頭する“99年娘”たちにその再現を期待するのは難しいということなのか。

個人的にはその対決を、“メガネ先輩”たちがどこでどう見ているかということにも、気になるが……。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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