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白熱する賞金女王争いの陰で…イ・ボミとキム・ハヌルは復活できるだろうか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
今週は母国で英気を養うイ・ボミ(写真:Nippon News/アフロ)

10月12日から行われている日本女子ツアー「富士通レディース」。今季も残すところ7戦となっており、賞金女王争いも過熱している。約1000万円差でアン・ソンジュ、申ジエ、鈴木愛が賞金ランキングトップの座を争っており、その3人が揃って復帰する大会だけに注目度は高いだろう。

そんな華やかな争いとは対照的に、低迷が長引いている韓国女子ゴルファー2人は今大会に出場していない。韓国美女ゴルファー“神セブン”の代表格とされるイ・ボミとキム・ハヌルだ。

(参考記事:イ・ボミとキム・ハヌルだけじゃない!! 韓国美女ゴルファー“神セブン”は誰だ!?

10月5~7日の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」を28位タイで終えたイ・ボミは、オープンウィークとして母国へ。来週行われる「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」に向けて、英気を養うという。

同大会はイ・ボミが所属する延田グループが主催するトーナメントであるだけに、ホステス・プロとして全力で臨む意味合いもあるのかもしれない。以前、アン・シネがホステス・プロを務めた大会を取材したが、いつも以上の意気込みで臨んでいる姿が印象的だった。

(参考記事:アン・シネがホステス・プロに…韓国で“ミニスカ規制”はどう受け止められているのか

最近は、「イ・ボミはいつスランプの沼から脱出できるだろうか」(『韓国経済』)などと韓国メディアでも不調を取り上げられているだけに、少しでも良い結果を出したいところだ。

一方キム・ハヌルも今週の「富士通レディース」には出場しない。

「マンシングウェアレディース東海クラシック」6位タイ、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」4位と復活の兆しが見えてきた彼女は、先週韓国女子ツアー「ハイトジンロチャンピオンシップ」に参戦。

同大会のホステス・プロとして、多くの韓国メディアに取り上げられてもいたが、結果は26位。それでも韓国大手スポーツ新聞『スポーツソウル』とのインタビューで、「気力をたっぷりもらって日本に戻りたい」と話していたように、今週は休んで日本女子ツアーに復帰する予定だ。

また本人も韓国の記者会見で「すぐにゴルフを辞めようとは思わない」「もう一段階、発展するためのゴルフ人生で助けになる一年になるはず」と前を向いている。年始の目標の達成は難しいかもしれないが、復活への期待は十分だろう。

(参考記事:「お嫁に行きたい」宣言も。キム・ハヌルが韓国メディアに明かした“これからの目標”

いずれにしても今週はつかの間の休息をとっている、イ・ボミとキム・ハヌル。賞金女王争いも熱いが、2人が来週以降、どういったプレーを見せるのか注目してみたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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