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日本のセクシー女優K-POPアイドルの「19禁ファンミ」を潜入取材した韓国記者に直撃!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(ペイレスイメージズ/アフロ)

三上悠亜、桜もこ、松田美子ら、日本の“セクシー女優”たちで結成されたK-POPアイドルグループ「HONEY POPCORN」(ハニー・ポップコーン)。

今年3月にミニアルバム『ビビディ・バビディ・ブー』をリリースし、韓国でデビューを果たした彼女たちは、7月7日にソウルでグループ初のファンミーティングを開催した。

(参考記事:【画像あり】元SKE48の三上悠亜らセクシー女優3人によるガールズグループが衝撃の韓国デビュー!!

イベントの模様は一般紙やスポーツ紙、ネットニュースなど数多くのメディアで報じられ、現地ルポを掲載するメディアなどもあるほどだが、気になるのはファンミーティングの反響だろう。韓国ファンはどんな反応を見せたのか。

「ファンミーティングは、すごい盛り上がりでしたね。200人以上のファンが集まっていましたが、ステージに向けられる歓声と拍手で会場が大きく揺れていたほどですよ」

そう話すのは、韓国のタブロイド紙『日曜新聞』のキム・テウォン記者だ。ファンミーティング会場に直接足を運び取材した彼女に電話取材を申し込んだところ、その様子を詳しく教えてくれた。

「女性ファンも1~2人は見かけましたが、ほとんどは男性ファンでした。未成年が入場できなかったため、年齢層は高めの印象でしたね。50代ぐらいの方もいましたよ」

今回のファンミーティングは、K-POPアイドルのイベントとしては異例の“19禁”=成人指定で開催されたことも話題になっていたが、50代の男性までいたということに驚かされる。

(参考記事:セクシーすぎるユニ姿も話題のHONEY POPCORNが“19禁”ファンミーティングを予告!!)

「ただ、年齢層が高くても、熱気はすごかったですよ。メンバーがステージに登場したときは、観客席から日本語で“キター!!”と歓声が上がっていましたし、トークコーナーでは、彼女たちがたどたどしい韓国語で話すたびに大きな声援が送られていましたね」

「過激なパフォーマンスを期待していた」との声も…

今回のファンミーティングは、メンバーたちの自費で開催され、入場料も無料で行われた。

HONEY POPCORNは、韓国デビュー当時から、デビューミニアルバム『ビビディ・バビディ・ブー』の制作費用や、デビューショウケースの費用をすべてメンバーたちが負担。グループ初のファンミーティングも、当初は7万7000ウォン(約7700円)の入場料が設定される予定を、より多くのファンと交流するために無料に変更したという。

そんなファンミーティングが盛況に終わっただけに、メンバーたちもほっと胸をなでおろしているに違いない。

「ファンミーティングは、一般的なK-POPアイドルのファンミーティングと何ら変わらない形式で行われたという印象でした。ApinkやTWICEなどK-POPガールズグループのカバーダンスなどが披露され、三上悠亜の“アイウエオ作文”などトークコーナーも盛り上がっていましたね。

彼女たちが日本でセクシー女優として活動しており、ファンミーティングが成人指定判定を受けたこともあったからか、扇情的なイベントを期待していたと話すファンも一部にはいましたが、彼女たちの歌やダンス、トークなどを間近で見て、ファンがハートを掴まれていたのは間違いないでしょう」

これまで数多くの日本のセクシー女優が韓国でファンミーティングを開催しており、昨年末に開かれた浜崎真緒の韓国ファンミーティングでは、その日、着用していた下着の即売オークションなどが行われたこともあった。

(参考記事:蒼井そらだけじゃなかった!! 韓国を熱狂させる日本の「セクシー女優」たち

今回もそのような“セクシー女優のファンミーティング”と誤解し、煽情的なパフォーマンスを期待したファンも一部にはいたということだろうが、いずれにしても、セクシー女優であることを前面に押し出すことなく、K-POPアイドルとして開催したファンミーティングが、韓国ファンに受け入れられたことは間違いなさそうだ。

日本より厳しい韓国の放送規制

ただ、HONEY POPCORNは韓国メディアやファンから注目を浴びる一方で、日本でセクシー女優として活動しているという経歴が付きまとい、デビュー当初から一部のネット上で批判を浴びることもあった。

彼女たちの活動には賛否両論があるということだが、HONEY POPCORNの活動をキム・テウォン記者はどのように受け止めているのか。

「HONEY POPCORNのような日本の若い世代が、K-POPに関心を持ち、韓国で活動したいと思ってくれること自体、すばらしいことだと思います。というのも、日本の韓流ファンというと、ドラマや時代劇にハマる中高年というイメージが強かった。

しかし、近年はTWICEやBIGBANGなど、若い世代に人気のアイドルグループが続々と日本に進出し、日本の若者にもK-POPが受け入れられるようになったのでしょう。三上悠亜も、デビュー前からK-POPファンであることを公言していましたよね」

ただ、韓国での活動には、心配な側面もあるとキム・テウォン記者は語る。

「一部の人々から、“日本のセクシー女優”という色眼鏡をかけて見られてしまっているということもそうですが、韓国の放送規制が厳しいことも心配です。日本でセクシー女優として活動している以上、地上波はもちろん、ケーブルテレビなどでの露出も難しいでしょう」

実際、韓国のテレビ番組ではセクシーさを強調したパフォーマンスも規制されており、5月には電波に乗らない学園祭でのライブで人気ガールズグループのMAMAMOOソラが「透けすぎ衣装」の大胆露出を行なって波紋を呼んだこともあった。

日本よりもかなり厳しい韓国の放送規制によって、テレビ出演が限られてしまうのは、HONEY POPCORNにとって大きなハンデになり得るだろう。

「とはいえ、そうした韓国の事情は、彼女たち自身もわかっているはずです。それでも自腹でファンミーティングを開催するなど、積極的に韓国で活動しようとしていることから、HONEY POPCORNの本気度が伝わってきますよね。

ファンミーティングでも、今後メンバーを5人に拡大し、セカンドアルバムの準備も進めていると明かしていました。K-POPアイドルとして成功するために様々な努力や工夫をしているだけに、一部から寄せられている批判や放送規制などのハンデを彼女たちがどのように乗り越えていくか注目したいですね」

日本のセクシー女優として史上初めて韓国でアイドルデビューし、グループ初のファンミーティングも行なったHONEY POPCORN。

韓国記者も彼女たちには関心を寄せているが、日本のセクシー女優トリオは今後、K-POPアイドルとしてどのような活動を展開していくか。引き続き注目していきたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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