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解散してしまった元K-POPアイドルの告白。日本で人気だったRAINBOWのジスクはいま…その2

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ジスク(写真提供=Dmost Entertainment)

K-POPガールズグループとして数えきれないほどの幸せな瞬間を味わったという元RAINBOWのジスク。その輝ける瞬間は韓国に限らず、海を渡った日本でもあったという。

RAINBOWは2011年9月に日本デビューを果たし、『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』など人気番組に出演しているが、ジスクは日本活動当時のこんなエピソードを教えてくれた。

K-POPアイドルの日本時代エピソード

「日本ではいろんなバラエティ番組に出ましたね。中でも印象深かったのは、やっぱり『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』かな。韓国でも有名な番組なのですごく緊張していたのですが、一緒に番組に出演した菊地亜美さんが私を見て突然、大泣きされたんですよ。

菊池さんは当時“アイドリング!!!”のメンバーで私たちよりも有名だったと思うのですが、そんな菊池さんが泣かれていたのでこれは何事かと思ったら、私に実際に会えて嬉しかったとおっしゃってくれるんですね。とても光栄でしたし、感激でした。その時のことが今でも記憶に新しいです」

最近、韓国で歌手デビューを目指して活動を始めた日本のセクシー女優トリオ“HONEY POPCORN”は、韓国のアイドルと会って感涙してまったと明かしているが、同じようなことがジスクにもあったわけだ。

特にジクスは右も左もわからない日本で緊張の日々を過ごす中で、日本の芸能人とも交流を持てたことが嬉しかったという。日本では慣れないことも多かったが、新しい経験も精一杯楽しんだ。デビューから解散するまでのRIANBOWの足跡の中で、日本での活動も間違いなく充実していたと言い切るほどだ。

(参考記事:【秘蔵写真60枚】韓国カメラがとらえた!!「RAINBOW」の成長の記録〜デビューから解散まで)

日本ファンへの感謝とメンバーとの関係性

そして、感謝しても感謝し尽くせないのは、いつも熱烈な声援を送ってくれた日本のファンたちだという。

日本のファンたちは今もジスクの誕生日やイベントに訪れるそうで、その声援と愛情は「とても感動的」だとジスクは嬉しそうだった。

「日本のファンの方々からは、いつもSNSなどで応援していただいています。中には私に会いに韓国まで足を運んでくださる方々もいて、そういう方々にはもうちょっと気を使ったりしますね。わざわざ時間を作って飛行機に乗って…という、その誠意にはいつも感動しています」

ソロ活動を行っている現在も応援してくれる日本のファンたちが、ジスクの“元気の源”。また、メンバーたちの存在も大きな力になっているという。

そもそもRAINBOWはK-POP界きっての仲良しグループとして有名だった。日韓を問わずアイドルグループの不仲説はよく耳にするが、RAINBOWはそんな噂すら立ったことがない。

(参考記事:KARAの後輩グループ「RAINBOW」のメンバーたちは今、何をしているのか)

活動中は仲の良さについての美談が絶えず、解散を宣言した後も、みんなで卒業旅行に行ったことが話題になっている。何よりもジスク本人が「ここに来る5分前までメンバーたちとメッセージのやり取りをした」と話すくらいなのだ。

グループ活動中はもちろん、解散した今でも仲が良い理由は、どこにあるのだろうか。

RAINBOWの結束が強かった理由

「私たちは他のグループより合宿所での共同生活が長かったんです。約5年くらいでした。その間、お姉さんたちが私を含め年下のメンバーたちにとても気を配ってくれました。

もしトラブルが発生したりすると、週1回の全体会議でかならず本音をぶつけ合って、誤解を解きます。そうやって互いに理解し合い、尊重しながら暮らしていたのでメンバー同士が大げんかしたこともないですね。

メンバーたちとは今も頻繁にメールのやり取りをしながら応援し合っています。特に、誰かの誕生日になるとみんな約束しなくても自然と集まるんですよ。

幸いというべきか同じ誕生月が一人もいないので、最低でも年に7回は集合しています。いいメンバーに巡り会えたことは本当にラッキーでした」

そう言いながら微笑むジスク。多くのK-POPガールズグループが“7年目の呪い”に勝てず解散していく中、RAINBOWはまた違った道を歩んでいるわけだ。

(参考記事:“7年目の呪い”解けず…。解散してしまった悲運のK-POPガールズグループを紹介!!

そして、だからこそ、ファンは独り立ちした彼女たちを今も応援し続けているのだろう。

では、ジスクは今、どんな活動を行っているのか。次回は、自らを「ゲームオタク」と名乗る、ジスクの“もう一つの顔”に迫りたい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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