韓国の健康美を先導する“Dカップ女神ボディ”、ユ・スンオクの素顔(番外編)

ユ・スンオク(写真提供=PROFEssional Entertainment)

“奇跡のDカップ女神ボディ”と言われるユ・スンオク。彼女をインタビューしようと思ったのは、数年前から韓国で熱を帯び始めた“マッスル人気”をブームの火付け役である当事者はどう思っているだろうか、というのがキッカケだった。

というのも、そもそも韓国では健康志向が強く肉体美への憧憬心が強いところがあった。数年前にはルックスも抜群な芸能人たちが鍛えた筋肉美を自慢する“モムチャン”(「ナイスバディ」という意味の造語)ブームが起き、そのトレーニングを担当したコーチが話題になることも多かった。

ペ・ヨンジュンのパーソナルトレーナーや、日本のバラエティ番組『Oh!!どや顔サミット』で8週間ダイエットを指導したショーン・リーなどがその代表例だろう。

“モムチャン”は男子のための修飾語で、筋肉美が求めれるのも男性に限られていた。女性は、食事や運動で理想の健康美を目指す“ウェルビーイング”に精を出すぐらいであったし、その流れを引き継ぐのが“美肌ピラティス伝道師”ヤン・ジョンウォンや、“美しすぎるヨガ講師”とされるイ・ユジュだろう。

だが、最近は女性たちも体を鍛え、スレンダーな筋肉美に美しさの価値を見出すようになった。それはやはりユ・スンオクの影響が大きい。

彼女がマッスル・コンテンストの世界大会である『マッスルマニア』で、欧米のクールビューティーたちと肩を並べるどころか東洋アジア女性として初めて5位入賞を果たした快挙は、韓国女性たちに「筋肉美も美しい」というインパクト十分だったのだろう。

(参考記事:特別公開“奇跡のDカップ女神ボディ”ユ・スンオクが誕生した決定的瞬間!!)

「大会のときは、本当に徹底的にやりました。卵や鶏の胸肉を中心に食べて、バレエションなどの運動をして。弾力感のあるボディラインをキープするために努力を、今も続けています」と彼女はサラリと語ったが、取材に立ち合ったマネージャーによると、「相当のトレーニングを積んで体を作り上げた」らしい。今でこそ華やかなスポットライトを浴びている彼女だが、その肉体は努力の結晶でもあったわけだ。

取材して驚いたのは、ユ・スンオクがそうした舞台裏での汗と苦労をおくびにも出さなかったことだ。

取材はソウル屈指のラグジュアリーリゾートである『バンヤンツアー クラブ&スパ』のカフェで行なったのだが、ユ・スンオクはシンプルだが品のあるパンツルックで現われ、控え目だが優雅さを漂わせていた。 “マッスル美女”はアグレッジブでエネルギッシュだとばかり思っていただけに、拍子抜けしたほどだった。

だが、そのギャップにこそ彼女の魅力があるのかもしれない。韓国女性の美に対する価値観の変化について語るときの表情などは、とても嬉しそうだった。「健康美の素晴らしさを伝えていきたい」という自覚と思いがそうさせるのだろう。

そんなユ・スンオクをインタビューしながらつくづく感じたのは、似て異なる日本と韓国の類似点である。

例えば日本でも近年、“腹筋女子”“筋トレ女子”といった新造語を、雑誌やネットニュースで見ける機会が増えている。韓国同様に女性が体を鍛え、筋肉美を披露するとことが増えている。

しかも、SNSなどを活用している点も共通している。日本では、中村アン、ローラ、秋元才加、菜々緒ら美プロポーションを誇るタレントたちが、自身のSNSにトレーニング風景やウエストラインが目を引く写真などを次々とアップ。それに刺激を受けて一般女性たちも体を鍛えるようなったと言われているが、韓国でも同じ現象が起きている。

「私がSNSに日常をアップするのは、ファンとコミュニケーションをとるため」と謙遜気味に語ったが、彼女のインスタグラムのフォロワーは16万人を超え、写真をアップするだけでそれが記事になってしまうことは、過去2回のインタビュー記事で紹介した通りだ。

(参考記事:写真をアップするだけで記事になる!! “奇跡のDカップボディ女神”ユ・スンオクのSNSがスゴい!!)

もっとも、韓国では“マッスル美女”たちの競争が激しい。ユ・スンオクが登場して以来、韓国ではイェ・ジョンファ、レイヤン、チェ・ソルファ、シム・ウトゥム、ソ・リナ、ホン・ジュヨン、イ・ヒョンミンなど、“マッスル・クイーン”と呼ばれる美女たちが、まるで雨後の竹の子のように次々と誕生している。

彼女らはもともとタレントや芸能人ではなく、その大半がフィットネストレーナーやセラピストなどインストラクター出身だ。だが、マッスル・コンテストなどで入賞し、その写真や動画がインターネットなど拡散されて、一夜にして“フィットネス・スター”となる。

最近も一介のフィットネストレーナーに過ぎなかったユン・ウンビが、日本のタレントである菜々緒に似ていることからネット上で話題になるなど、検索窓で“マッスル美女”と入力すると枚挙に暇がないほどである。

そして、マッスル美女→知名度アップ→芸能界デビューという流れが出来つつあるだけに、韓国のマッスル・コンテストは熾烈さを増している。

今では韓国の至るところでマッスル・コンテストが行われており、そこでは規模の大小を問わず、大勢の女性たちが日ごろ鍛えて作ってきた筋肉美を競い合っているのだ。

(参考記事:写真20連発!! 韓国ソウルで行われた“マッスル美女”たちの大会がド迫力!!)

もちろん、そうした状況を手放しで歓迎する意見だけではない。「美人コンテストの邪道系」との指摘や、「筋肉美よりも肌の露出を競っている」との皮肉もあるというのが実情だ。その事実をユ・スンオクも知っている。だからこそ彼女は、社会貢献活動にも積極的なのだろう。

今回の取材で彼女が南スーダンでチャリティ活動を展開していることを初めて知ったが、ユ・スンオクはきっと、“マッスル美女”のままで終わろうとは思っていないのだ。

「すべての領域を少しずつ広げていって、認めてもらえるまで頑張りたいですね」と語った最後の言葉には、彼女の決意が滲んでいるような気がしてならなかった。

日本も韓国も春を迎え、季節はこれから夏に向かっていくが、それに合わせて体作りやフィットネスが注目を集めていくだろう。その流れの中で筋肉美を追求する“マッスル熱”は今年、さらに大きな話題になりそうな予感もする。

日本とどこか似ている部分もある韓国の“マッスル”熱。これからも注目していきたい。