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『逃げ恥』ブレイク中の大谷亮平だけじゃない!! 韓国で奮闘する日本人タレントたち

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
ドラマ『逃げ恥』の出演者たちと大谷亮平(一番左)(ペイレスイメージズ/アフロ)

TBSで放映されているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』に出演する“風見さん”こと大谷亮平が韓国でキャリアを積んできた俳優であることは有名だが、実は韓国には彼のほかにも多くの日本人タレントたちが活動している。

例えばTAKUYAだ。もともとはアイドルグループ『CROSS GENE』のメンバーとしてデビューした彼だが、その後バラエティ番組やドラマに引っ張りだこ。「韓国で“タクヤ”と言えば、SMAPの木村拓哉ではなく僕のほうが有名」というビッグマウスも反響を呼んで、韓国で一躍有名になった。

女性タレントで最近、その知名度を上げているのは、藤井美菜だろう。「日本から来た女神」「韓国を愛する日本の女性タレント」などと呼ばれ、「微笑が美しい女優」とも言われている。その一方で、男性誌『MAXIM KOREA』のグラビアで大胆な露出も披露し、韓国の男性たちの心を鷲掴みにしてしまった。

これら韓国で活躍する日本出身のタレントたちに共通するのは、いずれも韓国語を一生懸命に学び、自分の言葉でコミュニケーションしていることだ。ツイッターなどのSNSでも韓国語で発信し、そのユニークな発言が韓国の視聴者たちの共感を呼んで人気者になる。

(参考記事:日本に“逆輸入”される可能性あり!? 韓国芸能界で活躍中の日本人たち

ただ、その一方で、韓国で活動する日本人タレントたちはときに厳しい仕打ちも受ける。

例えばKBSの『美女たちのおしゃべり』で人気がブレイクし、最近は女優としても活躍する秋葉里枝は、過去に日韓で認識が異なる領土問題に関する発言をめぐって非難を受けたことがある

同じく『美女たちのおしゃべり』に日本代表として出演し、その毒舌キャラが受けて韓国のお茶の間の人気者になった藤田小百合も、文化の違いから誤解を招き批判を受けたことがある。

そうした批判にされされるのは、日本人ということもあるのだろう。韓国では秋山成勲も絶大な人気を誇るが、その妻のSHIHO、さらには娘のサランちゃんに向けられるものとは違った視線が、日本人タレントたちには向けられていることは否定できない。

(参考記事:韓国では家族ぐるみで露愛されている秋山成勲の本当の評判)

ただ、それでも韓国で活動する彼ら彼女たちは負けない。

藤田小百合などは社会的な発言も避けず、韓国芸能界のタブーにも切れ込む。以前、テレビ出演した際には「過去に性上納(日本風で言うと枕営業)の要求を受けたことがあるが、私は断った。その後、番組から下ろされた」と明かし、韓国のネットユーザーたちから「堂々としていてクールだ」と拍手喝采を浴びた。日本人タレントたちのこうした骨のある発言に、韓国人も魅了されるのだ。

大谷亮平もそうだった。彼は韓国でメガヒットした映画『バトル・オーシャン 海上決戦』に出演。歴史映画とはいえ、日本を敵対視する内容や当時の日韓関係の悪化もあって彼にとっては出演を躊躇う作品ではなかったかと懸念されたが、「俳優として後悔はない。むしろ光栄だ」と発言。あくまで役者として作品作りにこだわりたいという姿勢は、韓国の映画ファンたちの共感を呼んだ。

(参考記事:『逃げ恥』でブレイク中の俳優・大谷亮平はいかにして韓国で人気者になったか

そんな大谷が日本でも役者として評価されることを、韓国のファンたちは期待している。だから『逃げるは恥だが役に立つ』には注目が集まり、韓国でも記事になっているのかもしけない。

ちなみに近年は韓国のテレビ番組に日本の人気タレントが出演することも増えてきた。SMAPの草なぎ剛はもちろん、“ものまねメイク”で一世を風靡したざわちんも、韓国の人気バラエティ番組に出演して話題になったことがある。

前述した通り、韓国で芸能活動を展開するなら、韓国語をマスターすることが必須事項になるが、大谷亮平のような日韓を股にかけて活躍するタレントが、今後もたくさん登場することを期待したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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