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話題のミス・インターナショナルに参加している韓国代表の意外な素顔とは?

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
昨年のミス・インターナショナルはベネズエラ代表が頂点に。(写真:ロイター/アフロ)

世界70の国と地域を代表する“美の親善大使”たちが一堂に集う『2016 ミス・インターナショナル世界大会』。10月27日の本番に向けて、大勢の美女たちが日本各地で親善活動を行っている報道を、テレビの情報番組やインターネットニュースで見る機会が多いが、その中に見覚えのある顔があった。

ミス・インターナショナル韓国代表だ。公式サイトで調べた彼女の名前を見て、すぐにわかった。「キム・ミンジョン」。今年の『ミス・コリア選抜大会』受賞者なのだ。

(参考記事:ゴージャス撮20連発!! 第60回ミス・コリア選抜大会の麗しき受賞者たち)

日本でも韓国最高のミス・コンテストとして知られている『ミス・コリア選抜大会』では、1位となるミス・コリア眞(ジン)は1人、2位となるミス・コリア善(ソン)は2人、3位のミス・コリア美(ミ)には3人が選ばれる。

その中でキム・ミンジョンさんは“ミス・コリア美”に輝いているが、だからといって侮ってはいけない。

昨年の『ミス・インターナショナル』で、“ミス・インターナショナル・アジア”に輝いた パク・アルムさんも、『2015年ミス・コリア選抜大会』で“ミス・コリア美”に選ばれている。

『2015年ミス・コリア選抜大会』は出場者全員によるゴージャスな“ビキニ・パレード”が話題になったが(何かと賛否両論も多かったが)、エントリーナンバー30番として最後の登場したパク・アルムさんは、そのパフォーマンスでミス・コリア美の座を射止め、その勢いのまま“ミス・インターナショナル・アジア”に輝いた。

彼女が昨年の『ミス・インターナショナル』で受賞した際には、韓国メディアも「ミス・コリア美のパク・アルム、ミス・インターナショナルでアジア代表美女に選ばれた」(『Newsen』)と報じられ、彼女の故郷の地元メディア『忠清日報』などは、「特にパク・アルムは初めて新設された“ミス・インターナショナル アジア”に選定されて大きな拍手を浴びた」と、その賞の意義まで報じれたほどだ。

だが、今年は今のところ韓国メディアで『ミス・インターナショナル』に関する報道は少なく、キム・ミンジョンさんの出場を伝えるメディアは皆無だ。それはやはり、『ミス・コリア選抜大会』の状況とも関係しているのかと、勘繰ってしまう。

とういうのも、『ミス・コリア選抜大会』は今年、『ミス・ユニバース』や『ミス・ワールド』といった世界大会への出場権が剥奪されたことが明るみになり、一部のメディアから「世界から拒絶された韓国の美の頂点」と皮肉られているのだ。それに加え、過去の受賞者から「整形」の事実を匂わす発言も相次ぎ、“権威失墜”とも言われている。

(参考記事:整形告白や権威失墜に揺れる“ミス・コリア”の真実)

そうした中で迎えた『ミス・インターナショナル』だけに、『ミス・コリア』関係者からすればキム・ミンジョンさんにはなんとか存在感をアピールしてもらい、面目躍如を期待したいところだろう。パク・アルムさんのように受賞者となれば、韓国でもきっと大きく報じられるに違いない。

それにキム・ミンジヨンさんは意外な素顔の持ち主のようだ。

なんでも二卵性双生児で、双子の妹も今年の『ミス・コリア選抜大会』に出場。双子が本大会に出場するのはミス・コリア史上初のことで話題にもなったらしい。その話題性から9月には姉妹揃ってプロ野球の始球式も務めている。

(参考記事:ミス・コリア史上初の双子の美人姉妹!! 仲良く揃ってプロ野球始球式にも挑戦!!)

また、『2016 ミス・コリア選抜大会』全参加者プロフィールによると、現在はケミョン大学アメリカ学科に在籍中で、映画鑑賞や料理が趣味だという。将来はファッションMD(マーチャンダイジング・ディレクター)になるのが夢らしい。

そんな基礎情報を元にミス・インターナショナルたちの親善活動を見るのも、楽しいかもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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