【男子新体操】「JAPANで観たい!」vol.10~TikTokで時の人・佐藤三兄弟「最後の決戦」

今年度の全日本インカレで自己最高の個人総合3位となった佐藤嘉人

※第73回全日本新体操選手権 ライブリザルトはこちら!※

↑ 「新体操NAVI」インカレ後インタビュー動画・佐藤三兄弟のインタビューも有

コロナで失ったものは数知れないが、男子新体操に新しいスターが誕生したのは、コロナの副産物だったと言えるかもしれない。

佐藤三兄弟は、新体操関係者、ファンの間ではとっくの昔からスターだった。

なにしろ「三つ子」という稀有な存在。それも、3人そろって新体操の実力もあり、ルックスにも恵まれている。

スターにならないはずはない。

が、それはあくまでも「男子新体操」を知っている人たちの間では、という話だった。

ところが、今年は、コロナ禍で春~夏の大会がすべて中止になった。

いつもとは違うスケジュールで動かざるを得なくなり、例年よりは少し、時間に余裕があったのだろうと思う。

このところ、テレビ出演も増えてきた佐藤三兄弟が、インタビューに答えて言うには、「Tik Tokを始めたのは7月頃」だそうだ。

普段の年なら、そのころは全日本インカレに向けてのもっとも練習がハードな時期だ。きっとそんな余裕はなかっただろうが、今年はあった。

ここまでフォロワーが増え、話題になるとは狙っていたわけではないだろうが、結果的に、彼らは、男子新体操界が生んだ新しいスターになった。

彼らの軌跡については、先日、全日本インカレの後に書いた記事があるので、そちらを参照してもらいたいが、今回の全日本選手権が、彼らにとっては最後の新体操の試合になる。結果も内容も、集大成に相応しいものに! と三人三様に意気込んでいる。

※参考記事「4years」

先日の全日本インカレでの成績は三男の嘉人が一番上だったが、彼らの競技成績を並べてみると以下のようになる。

個性的な演技と衣装が光る佐藤綾人のリング
個性的な演技と衣装が光る佐藤綾人のリング

◎2010年(小6)

 全日本ジュニア 15位(綾人)

◎2011年(中1)

 全日本ジュニア 5位(綾人)10位(嘉人)13位(颯人)

◎2012年(中2)

 全日本ジュニア 5位(嘉人)6位(綾人)7位(颯人)

◎2013年(中3)

 全日本ジュニア 2位(綾人)5位(嘉人)10位(颯人)

◎2014年(高1)

 ユースチャンピオンシップ 3位(綾人)9位(嘉人)

 インターハイ 7位(綾人)

 全日本選手権 27位(綾人)37位(嘉人)

◎2015年(高2)

 ユースチャンピオンシップ 3位(綾人)4位(嘉人)5位(颯人)

 インターハイ 4位(颯人)

 全日本選手権 28位(颯人)31位(綾人)37位(嘉人)

◎2016年(高3)

 ユースチャンピオンシップ 2位(綾人)4位(颯人)12位(嘉人)

 インターハイ 3位(綾人)

 全日本選手権 25位(綾人)26位(颯人)

尾崎豊の「I love you」を切なく踊る佐藤颯人のリング
尾崎豊の「I love you」を切なく踊る佐藤颯人のリング

◎2017年(大1)

 全日本インカレ 13位(颯人)16位(綾人)

 全日本選手権 12位(颯人)33位(綾人)

◎2018年(大2)

 全日本インカレ 16位(綾人)18位(颯人)

 男子クラブ選手権 2位(嘉人)

 全日本選手権 8位(颯人)9位(綾人)15位(嘉人)

◎2019年(大3)

 全日本インカレ 6位(颯人)7位(嘉人)8位(綾人)

 全日本選手権 6位(颯人)10位(綾人)13位(嘉人)

◎2020年(大4)

 全日本インカレ 3位(嘉人)4位(颯人)6位(綾人)

まあ、めまぐるしく順位が入れ替わっている。

ジュニア~高校時代は綾人優勢、大学に入ってからは颯人優勢、しかし直近の大会では嘉人が勝っている。

これは、今大会での結果を予想するのは困難だ。

全日本インカレ3位を決定づけた佐藤嘉人のクラブ
全日本インカレ3位を決定づけた佐藤嘉人のクラブ

だが、結果がどうであれ、3人がこんなにも長い間、3人の中での順位も固定しないくらい切磋琢磨し続けてきたこと。

そのことに価値がある。

さらに、多くのライバルたちが多かったこの学年の層を分厚くし、刺激を与え続ける存在だったことも間違いない。

この大会が終われば、アスリートからエンターテイナーへと舞台を変えていく3人だが、少々注目されても、もてはやされても、そんなことで舞い上がったり、プレッシャーで潰れたりはしない。

なぜなら彼らは生まれたときから「三つ子」として注目され、男子新体操界でもずっと注目され続けてきたのだから。

今後の佐藤三兄弟にとって、この全日本選手権が大きな自信と達成感を得られる大会になることを祈りたい。

※全日本インカレDVDはこちらから購入可

※全日本選手権は無観客での開催となる。テレビ放送予定は以下のとおり。

「スカイA」全日本新体操選手権放送予定

<写真提供:日本ビデオアルバム協会>撮影:清水綾子