【新体操/男子新体操】青森大学、団体19連覇を達成! 女子も日本女子体育大学が団体6連覇!

ダイナミックさと丁寧さがバランスよく混在した青森大学団体

コロナ禍による警戒態勢の中、開催された第72回全日本インカレは、27日最終日を迎えた。

大会3日目には、例年ならば、男女個人の種目別決勝も行われるが今年は縮小のため、それもなく男女団体競技のみが行われた。

男子団体競技は、例年なら2日目に予選、3日目に決勝が行われ、2回の演技をミスなくまとめなければならないという難しさはが、予選で少々の狂いはあっても、決勝ではそこを調整して素晴らしい演技を見せるチームが多い。

とくに、昨年までで18連覇を達成している青森大学は、予選では多少の綻びが出ても、決勝では毎年、他校を突き放す演技を見せてきた。

ところが今回は、1本勝負。

その影響は全チームに出ていたように思う。

青森大学も例外ではなかった。

もちろん、大きなミスはなく、18.425は、2位の国士舘大学とは0.8差。男子新体操ではこの差は小さくない。

圧勝ではあった。

細部までの美しさを目指した今年の青森大学団体
細部までの美しさを目指した今年の青森大学団体

しかし、青森大学団体キャプテンの五十嵐涼介(4年)は、競技終了後に「やりたいことの全ては出し切れていない」と連覇の喜びよりも悔しさをにじませた。

一見、ノーミスの演技に見えたが、細かい部分でのミスはあったと言う。

そして、その「細かい部分」にこそ、今年の青森大学はこだわってきた。

だから。

19連覇は達成しても、満足のいく演技だったとは五十嵐は思えなかった。

「去年から取り組んできた体操の良さでも圧倒できる演技を、今年はさらに突き詰めてきたし、それが見える作品を作りあげてきた。

作品としてはそこは見せられたと思うし、評価もしてもらったが、自分たちが目指していたものには至っていない。」

優勝カップを掲げる五十嵐キャプテン
優勝カップを掲げる五十嵐キャプテン

残り1試合。

11月20~22日、高崎アリーナでの開催が予定されている全日本選手権では必ず。

青森大学が、そして2年間団体キャプテンを務める五十嵐が目指す「理想の新体操」を見せてくれるに違いない。

女子団体は、2日目に行われた「ボール×5」と3日目の「フープ&クラブ」2種目の合計により団体総合の成績が決まる。

「ボール×5」では、昨年女王の日本女子体育大学が、圧巻の演技で得点も他を突き放していたが、「フープ&クラブ」では、手具落下のミスもあり、26.600。それでも、落下以外の部分の精度は高く、力強さを感じさせる演技だった。

前日の「ボール×5」の優雅さとは一転、力強さを見せた日本女子体育大学の「フープ&クラブ」
前日の「ボール×5」の優雅さとは一転、力強さを見せた日本女子体育大学の「フープ&クラブ」

「フープ&クラブ」の2位につけたのは、昨年、日女と優勝を分け合った武庫川女子大学で交換時の移動も少なく、後半での手具の複数投げ連続もぴたぴたと決める会心の演技だったが26.150と日女には及ばず、団体総合2位となった。

優勝カップを手にする中井キャプテン
優勝カップを手にする中井キャプテン

日本女子体育大学団体キャプテンの中井沙季(4年)は、「大学生ならではの大きく美しい動きを、難易度の高い技と両立することを目指してきた。とくにボールでは、それを出すことができたと思う。」と顔をほころばせた。

新型コロナの感染拡大による休校、体育館での練習ができないなどの困難は多かった今年だが、その間もメンバーと共にオンラインで練習したり意見を出し合ったりしてチーム力を高めてきた。

日本女子体育大学も気がつけば、今年で6連覇を達成。

11月の全日本選手権では、このところ大学生を凌ぐ勢いのある高校生たちを相手に、インカレ女王の貫録を見せつるつもりだ。

<写真提供:日本ビデオアルバム協会>撮影:清水綾子