【男子新体操】男子新体操のLegendたちが、ダンス+映像での頂点獲りを目指す!

青森山田高校、青森大学の現役生、卒業生らによる「ONE team Legend」

「Legend Tokyo」といえば、ダンス界では知らぬ人のいないビッグイベントだ。

現在のダンスシーンを牽引するダンサーやグループにも、このコンテストがきっかけでビックネームに駆け上った例も多い。

その「Legend Tokyo」も、今年はコロナ禍によって、従来型のコンテストは開催できずにいた。

が、満を持してwithコロナ時代の新イベントの開催に踏み切ったのが「Legend Tokyo CHRONICLE」だ。

これは、ダンスの映像作品によるコンテストで、「30秒クリエイター部門」と「5分映像作品部門」の2部門がある。

もともと非常にレベルの高いコンテストなうえ、映像作品での審査となれば、日本全国、いや世界中からエントリーすることができ、かなりのダンス猛者たちによる激戦が予想されるが、このコンテストに、男子新体操界からも参戦したチームがある。

※ONE team Legendのプロフィール、作品への投票はこちらから。

「ONE team Legend」は、青森山田高校と青森大学の現役生と卒業生の混成チーム。

年齢も17歳~33歳と幅広いメンバーで構成されている。

最年長の春日克之は、現在、BLUE TOKYOのメンバーとして活動しているプロパフォーマー。大学時代には全日本選手権個人総合連覇(2008・2009)という偉業を達成しているまさに男子新体操界のLegendだ。

振付や使用楽曲の作詞も手がけた祝陽平は、2009年インターハイで青森山田高校が団体優勝したときのキャプテン。卒業後は、海外でも人気の高いパフォーマンスチーム「Siro-A」や仙台89ERSの男子チアチーム「はっくるず」のメンバーとして精力的に活動をしているマルチプレイヤーだ。今年は、各大会の中止を受け、「オンライン演技会ONE」を立ち上げ、多くの現役選手たちに希望を与え、今回の映像作品に使用している楽曲「ONE new world」は、このオンライン演技会ONEのテーマ曲として生まれたものだ。

※参考記事「オンライン演技会AOMORI ONE」

2019年インターハイ団体準優勝時の青森山田高校団体メンバーで、この春、青森山田高校を卒業した佐久本和夢と窪田宗一郎。彼らは青森大学に進学しながら、男子新体操部には所属せず「BLUE アスリート」というクラブチーム所属で、新体操を極めるという新しい選択をした。今年からはクラブチーム所属という新たな形で競技活動を続けていく予定だった2人だが、コロナによる大会中止が相次ぎ、いまだ大会出場は叶わないでいる。10月25日から全日本インカレは開催予定となっているが、大学での部活動を選ばなかった2人には出場資格がない。そんな2人にとっては、このLedend Tokyoへの挑戦はおおいにモチベーションとなったことだろう。

2019年の青森山田高校団体(このメンバー全員がONE team Legendに参加)
2019年の青森山田高校団体(このメンバー全員がONE team Legendに参加)

さらに、現役の青森山田高校の男子新体操部員が4人(田中涼介・荒生周吾・加藤渚・伊禮先見)、このチームには入っている。今年インターハイが開催されていれば間違いなく優勝候補の一角だった青森山田高校は、先日行われた史上初のオンライン選手権でも見事優勝。その勢いのまま、Legend Tokyoにも全力で挑戦している。

彼らの作品は、その演技が素晴らしいのはもちろん、特筆すべきは映像効果との融和ぶりだろう。祝陽平が所属する「Siro-A」のメンバーがその高い映像技術を駆使して制作したものだが、これからの時代は、コロナ前以上にこういう映像の世界で活躍できることが、ダンサーにも求められてくるだろうと予感させる。

男子新体操は「踊るスポーツ」ではあるが、その動きは決して「ダンス」ではない。

身体能力も表現力も高いレベルにはある男子新体操選手といえど、即ダンサーとして通用する人材はごく稀だ。

それでも、この映像効果との相性のよさは、すぐにでも使いみちがありそうだと感じさせる。

すでに、シルク・ドゥ・ソレイユをはじめとしてパフォーマーの世界では、男子新体操経験者はかなり重宝されているが、「映像作品」の世界にもまた男子新体操選手たちの選択肢が広がっていきそうな、そんな予感がする。

この動画の公開期間(投票期間も)は、10月28日(水)20時まで。

今回のブロック大会で本選進出の7組に選ばれれば、2021年1月20日から本選、結果発表は2月初旬に予定されている。

男子新体操界のLegendたちの挑戦にどんな結果が待っているのか、期待したい。

<写真提供:清水綾子>