新型コロナの感染拡大により、今シーズンは多くの大会が中止、または延期になった。

中でも、ジュニア選手(中学生以下)の目標となっていた大会は、全日本ジュニアとその予選大会、全国中体連とその予選大会などが軒並み中止となった。

高校生、大学生に関しては、今月末に全日本インカレ、全日本ユースチャンピオンシップの延期開催が予定されているが、ジュニア選手にはそれがない。もちろん、ほとんどのジュニア選手にはまだ先がある。今年が最後の年ではない! とはいえ、とくに中学3年生にとっては区切りの年だ。

それなのに、2020年は「何もなかった1年」になってしまいそうな状況に今のジュニア選手たちは置かれている。

そんな中、今週末(10月9~11日)、日本新体操連盟主催の「全日本クラブ団体選手権」が高崎アリーナで開催される。

この大会は、団体競技の日本一を決める大会で、全国のクラブチームが予選なしで出場できる大会だ。

予選なしなので、出場チームのレベルはまちまちだが、上位に関しては、間違いなく全国トップレベル。

ましてや今年は、他にジュニアの大会がないので、各クラブチームがこの大会に懸けてくる。

「練習量の多さが強み」の町田RG団体
「練習量の多さが強み」の町田RG団体

優勝候補は、2019全日本ジュニア団体優勝チーム・町田RG(東京都)だろう。

意外にも昨年が全日本ジュニア団体での初優勝だったという町田RGは、本来なら今年、全日本ジュニア連覇を目指していた。

昨年の優勝時に、「練習量の多いうちのチームにとってリボン団体は望みがある」と代表の曽我部氏は言ったが、今年の団体種目もその「リボン×5」。昨年の優勝メンバーは、シニアに上がり、かなりメンバーは変わっているが、町田RGは、昨年の全日本ジュニアに町田RGもりのと2チームが出場しており、そこからのメンバー補充もできる。

夏に町田RGの練習を取材したが、そのときも、いつも通りに熱い練習ぶりだった。

いつも通り、メンバーを固定せずに、どのメンバーでも戦えるところまでチーム力を上げる。

こうして「集団としての強さ」を育んできている町田RGの団体は、今年も間違いなく強い。

ジュニアとは思えぬ高難度演技が持ち味のすみれRG
ジュニアとは思えぬ高難度演技が持ち味のすみれRG

そんな町田RGを凌ぐチームが現れるとしたら、2019全日本ジュニア団体2位のすみれRG(大阪府)が大本命だろう。

演技内容の難易度の高さでは昨年も町田RGにも劣らなかったすみれRGだが、昨年はリボン団体1年目ということもあり、実施で町田とは差がついた。練習量は十分とは言えないかもしれない今年だが、実施力の高さでは定評のあるすみれRGのことだ。

きっと高難度演技を仕上げてきているに違いない。

2019全日本ジュニアチャンピオン・喜田未来乃が入るエンジェルRGカガワ日中の団体は要注目!
2019全日本ジュニアチャンピオン・喜田未来乃が入るエンジェルRGカガワ日中の団体は要注目!

さらに、注目なのは、昨年の全日本ジュニア個人チャンピオン・喜田未来乃を擁するエンジェルRGカガワ日中(香川県)だ。

昨年は、喜田抜きのメンバーで挑み、団体は全日本ジュニア14位に終わっているエンジェルRGカガワ日中だが、今年は、喜田も団体メンバー入りしていると聞く。ジュニア個人は全国大会がまったくないため、喜田も今回は団体に専念することができているのではないかと思われ、エンジェルRGカガワ日中は、台風の目となりそうだ。

他にも、ポミエ新体操クラブ(長野県)、CAC RG(千葉県)、町田RGもりの(東京都)、宝塚サニー新体操クラブ(兵庫県)など昨年の全日本ジュニアに出場していたチームのほか、全中常連の昭和学院中学の選手たちが所属するインタークオレス(千葉県)などの有力チームを含む全65チームがエントリーしている(うち2チームは棄権)。

今シーズン唯一のジュニアの全国大会、「全日本クラブ団体選手権」にぜひ注目してほしい。

※全日本クラブ団体選手権情報はこちら。

<写真提供:清水綾子>