コロナ禍を機に、大きな変革が起きているのは男子新体操だけではない。

女子の新体操でも、オンライン化は大きなうねりとなってきている。

奇しくも「男子新体操オンライン選手権」のリモート会見と同日の24日、女子新体操の老舗中の老舗である東京女子体育大学がYouTubeの東京女子体育大学新体操競技部の公式チャンネルに、「第49回新体操研究発表会」のPVを公開した。

新体操関係者なら誰もが知っている東京女子体育大学の研究発表会は、かつては代々木第二体育館で行われていたが、毎年超満員のプレミアチケットだった。わずかな当日券を求めて、会場前には長い列ができたものだ。

東京五輪に向けての改修のため、ここ数年は別の体育館で行われていたが、相変わらずの盛況で、新体操というスポーツのもつ可能性や魅力を多くの人に伝え続けてきた。

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その研究発表会も、今年は開催できるのか危ぶまれていたが、東京女子体育大学では、従来通りの観覧チケットの他、WEB観覧チケットを販売し、12月24日に開催することが決定したというのだ。

現在もまだ感染拡大がおさまったとはいえない新型コロナ。

今年の12月にはどんな状況になっているかは、まったく予想がつかない。

そんな中で従来通りの研究発表会の準備をすることのリスクははかりしれない。

年に一度、この研究発表会のために地方からも多くの観客が集まってきていたが、それも今年はできるかわからない。

だったら、WEBでの観覧はありだ。

むしろWEB観覧なら、今まで「一度見てみたい」と思いながら、会場に足を運ぶことができなかった人達も、リアルタイムで見ることができるのだ。

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女子の新体操界は、WEBでの動画公開はもちろん、ネットで情報発信を行うことに対してもかなり慎重だった。

それは、女子ならではのリスクがあるためやむを得ず、だったことは理解できるが、「普及」や「人気拡大」という面では後れをとる要因にもなってきたと思う。

それが、ここにきて一気に変わってきた。

東京女子体育大学新体操競技部は、今年になってから公式Twitterも始めており、部員たちが交代でほぼ毎日発信を行っているので、こちらにも注目してほしい。

※東京女子体育大学新体操競技部公式Twitterはこちら。

東京女子体育大学研究発表会のWEB観覧。

この試みが、一石を投じることになればと思う。

12月24日、会場でもしくはWEBで、東京女子体育大学の魂のこもった壮大な研究発表会を多くの人に堪能してほしい。

<写真提供:清水綾子> 2019年研究発表会にて撮影