【新体操】全日本選手権の延期、女子ユース対象大会開催、全日本ジュニア中止が決定!

連覇も期待されていた2019年ユースチャンピオンの山田愛乃(イオン)

6月2日に行われた日本体操協会第1回理事会では、「男子新体操WEB選手権」開催承認というビッグニュースがあった。

※参考記事「日本体操協会が、男子新体操WEB選手権開催を承認!」

一方、女子も、10月30日~11月11日、高崎アリーナにおいて「ユース世代対象の大会」(中学3年の参加を検討中)の開催が決まった。

この日程は、当初、全日本選手権の開催が予定されていたが、全日本選手権は、11月20日~22日に延期となり、代わりに全日本選手権の出場権の懸かる「ユースチャンピオンシップ」(本来は男女の大会だが、男子高校生については「男子クラブ選手権」があり、今年は女子のみ)がこの日程で行われることになった。

※参考記事:「「男子クラブ選手権(新体操フェスタ岐阜)」開催決定!」

春からすべての大会がなくなり落胆の連続だっただろう高校生にとっては、希望となる決定かと思う。

2019年ユースチャンピオンシップ優勝:山田愛乃(イオン)
2019年ユースチャンピオンシップ優勝:山田愛乃(イオン)

また、10月9日~10月11日に開催予定されていた日本新体操連盟主催の「全日本クラブ団体選手権」は、現時点では中止にはなっていない。この大会のシニア(高校生以上)の部には、3枠の全日本選手権出場枠があり、高校生のチームはこの大会で勝ち抜いて全日本選手権出場を目指すことが可能だ。

例年は、登録等の関係で、出場しない高校も少なくないが、今年に限っては出場資格を緩和するなどの救済策がとられれば、インターハイという舞台を失った高校生たちをかなり救うことができるのではないだろうか。また、全日本出場枠もインターハイ分の6枠をクラブ団体選手権に充当するなどは考えられないものだろうか。

こちらはまだとくに変更などの発表はないが、なんらかの高校生救済策がとられることを期待したい。

2019年全日本選手権優勝:喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中/国士舘大学)
2019年全日本選手権優勝:喜田純鈴(エンジェルRGカガワ日中/国士舘大学)

全日本選手権も、今回の理事会で11月20日~22日に延期して開催されることが決まり、これも朗報と言える。

全日本選手権への出場の懸かる大会も、男子は「男子クラブ選手権(新体操フェスタ岐阜)」、女子は「ユースチャンピオンシップ」と「全日本クラブ団体選手権」の開催の目処がたち、大学生に関しても、全日本インカレは10月に延期しての開催が検討されている。

2019年全日本選手権準優勝:柴山瑠莉子(イオン/日本女子体育大学)
2019年全日本選手権準優勝:柴山瑠莉子(イオン/日本女子体育大学)

一方で、あおりを食った形になったのがジュニア選手たちだ。

全日本選手権が開催されることになった11月20日~22日は、本来は、全日本ジュニア選手権の開催が予定されていた日程だ。

いわば、そこを明け渡すような形で全日本ジュニア選手権は中止が決まった。

日程だけの問題なら、全日本ジュニアも延期して年末などに開催する手もあったとは思うが、例年、夏に行われる各地での予選大会が、今年はすでに軒並み中止が決まっており、出場選手の選考が困難というのが、中止の最大の要因だろう。

2019年全日本ジュニア優勝:喜田未来乃(エンジェルRGカガワ日中)
2019年全日本ジュニア優勝:喜田未来乃(エンジェルRGカガワ日中)

高校生、大学生に比べれば「まだ先がある」ジュニアではあるが、それでも、「今年に懸ける思い」の真剣さは、シニア選手たちにも負けていなかったはずだ。それを思うと、最大の目標だったに違いない「全日本ジュニア」の中止は胸が痛む。

しかし、男子に関しては、「男子クラブ選手権」にジュニア選手も個人、団体とも出場可能だ。また、男子新体操WEB選手権にも出場できる。男子はぜひそういった代替大会を目標にしてほしいと思う。

いちばん救われないのは、女子のジュニア選手ということになるが、ここで希望となるのが、女子はさまざまな団体が主催する大会が秋~冬いかけても数多くあるということだ。それも、かなり大規模な大会が多く、目標にするに十分値する大会が目白押しだ。

例年12月に開催が予定されている「町田フレンズカップ」「ジュベナイルギャザリング(名古屋)」「でこぽんカップ(熊本)」2021年1月に開催予定の「テレビ信州杯(長野)」などは、現時点ではまだ中止を決定はしていない。今後のコロナ感染拡大の状況にもよるとは思うが、開催されればジュニア選手たちはぜひこういった大会を目標にしてほしいと思う。

2か月前、「今年はすべての大会がなくなるのでは?」と思った頃のことを思えば、徐々に希望は見えてきた。

もちろん、例年とおりというわけにはいかない。喪失感を拭い、次の目標に向けて気持ちを切り替えるのは、大変なことだとは思う。が、100年に一度あるかないかのこの困難を乗り越えたという経験は、選手にとっても指導者、関係者にとっても大きな財産になるに違いない。

<写真提供:清水綾子>