【新体操】「2024パリ五輪」の星を探せ!~第37回全日本ジュニア展望<下>

喜田未来乃の3冠を阻止できるか?全日本クラブ選手権ジュニア2位の鈴木菜巴

フィギュアスケートの世界でも、シニアに上がったばかりのロシアの女子選手たちの強さが凄まじい。

ジュニア期はわずかな期間で驚くほど力をつける選手も多く、新体操では落下ミスひとつで大きく点数が下がってしまうため、1年前までミスの多かった選手が、ミスしなくなると一気に上位に浮上することも少なくない。

前回は、すでに実績のある有力ジュニア選手を紹介したが、今回は、その他、上位に食い込んでくる可能性を感じさせる有望選手達をピックアップしてみた。

まず注目したいのは、今年のアジアジュニア選手権に日本代表団体チームのメンバーとして出場し、国際大会を経験してきた3人だ。

中村知花(M2三碓新体操クラブ)
中村知花(M2三碓新体操クラブ)

団体でも中心メンバーとして力を発揮した中村知花は、全国中体連(全中)でも3位と活躍。今大会でも個人選手としての力を示してくれそうだ。

筋野麗美(大垣共立銀行OKB体操クラブ)
筋野麗美(大垣共立銀行OKB体操クラブ)

筋野麗美も、全日本クラブ選手権ではジュニアの部9位と健闘している。

白川愛侑子(エンジェルRGカガワ日中)
白川愛侑子(エンジェルRGカガワ日中)

白川愛侑子は、全中11位。アジアジュニアでの経験が個人競技にも生きていると、3人とも言えるだろう。

今回が全日本ジュニア初出場ながら、すでにクラブ選手権ジュニアの部6位、全中9位と実績をつけてきている川東萌子、

川東萌子(世田谷ジュニア新体操クラブ)
川東萌子(世田谷ジュニア新体操クラブ)

同じくクラブ選手権ジュニアの部7位、全中6位の太田詩月、

太田詩月(インフィニ―RG)
太田詩月(インフィニ―RG)

インターハイ常連校・伊那西高校に進学し、本番強さを身につけ、北信越大会を勝ち抜いてきた小池萌愛らにも注目したい。

小池萌愛(ポーラ☆スターRG)
小池萌愛(ポーラ☆スターRG)

また、今大会には昨年の全日本ジュニアにも出場し、4月のアジアジュニア代表決定戦に駒を進めていた選手も多く勝ち残っている。

代表決定戦6位は、エレガントな雰囲気が魅力的な岡本彩花。

岡本彩花(すみれRG)
岡本彩花(すみれRG)

代表決定戦7位の泉優笑は、明確で見やすい身体難度とリズミカルな動きが印象的だった。

泉優笑(Rin新体操クラブ)
泉優笑(Rin新体操クラブ)

代表決定戦8位の山坂心乃は、無理のない素直な動きに将来性が感じられる。

山坂心乃(鹿実RG)
山坂心乃(鹿実RG)

代表決定戦8位(山坂と同点8位)の細川葵菜は、新体操強国・四国の選手らしく大人びた表現力と高い身体能力を併せ持つ。

細川葵菜(ミッキー新体操クラブ)
細川葵菜(ミッキー新体操クラブ)

代表決定戦10位の糠谷葉月は、ジュニアながら女性らしい美しさが所作に感じられる。

糠谷葉月(アンジュ/城南静岡中学校)
糠谷葉月(アンジュ/城南静岡中学校)

代表決定戦11位の村国野乃花は、長身を生かしたダイナミックで大人な雰囲気の演技が持ち味。

村国野乃花(札幌MEG.RGクラブ)
村国野乃花(札幌MEG.RGクラブ)

代表決定戦は、その大会で勝ち抜き、代表になることがもちろん出場選手にとっては目標だが、たとえそこで結果が出せなかったとしても、「日本代表」を競うような場に、自身が立ったという経験で得られるものは大きい。

今回の全日本選手権で、代表決定戦を経験した選手たちがどんな演技を見せてくれるか。おおいに楽しみだ。

そして、これらのジュニア選手は、2024パリ五輪のまさにターゲットエイジにあたる。

今大会での演技だけを見るのではなく、これからどう伸びていくのか、どんな可能性をもった選手なのか。

原石探しの楽しみを持ちながら観戦すると、より楽しめると思う。

全日本ジュニアは、11月15~17日の3日間、高崎アリーナにて開催される。

日本の新体操の「東京五輪後」を担う選手たちの熱い戦いに、ぜひ注目してほしい。

※第37回全日本ジュニア新体操選手権※

時程や試技順、チケット情報などはこちら

<写真提供:清水綾子>