【新体操】世界選手権目前! W杯ミンスク大会、皆川8位、大岩10位、団体2位と好発進!

ペサロ大会の種目別ボール決勝での皆川夏穂(写真:エンリコ/アフロスポーツ)

W杯ミンスク大会には、個人は特別強化選手の皆川夏穂、大岩千未来、団体はフェアリージャパンPOLAが出場。

1日目は個人、団体総合の前半種目が行われた。

リオ五輪でも代表だった日本期待の皆川は、フープ、ボールともじつに落ち着いた演技を見せ、フープ20.400、ボール21.200。2種目合計では41.600で8位につけている。

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皆川のフープは、「Hope&Legacy」(久石譲氏の楽曲「View of Silence」と「Asian dream song」を編曲した2016-17シーズン羽生結弦選手のFS使用曲)を使用したゆったりとした中にも情緒と、どことなくオリエンタルな雰囲気が漂う作品で、今の皆川選手によく合った選曲と構成のように感じた。実施にもほぼ隙なくつなぎの動きのなめらかさ、美しさは圧巻だった。ラストの投げ受けでわずかに移動しているのが惜しいが、かなりよいパフォーマンスだった。ボールは今、大流行中の「Never」(「グレーテストショーマン」の挿入歌)で、こちらも大人っぽく、女性らしい雰囲気の皆川にはよく似合う。転がしなどもきれいに端から端まで弾まずに転がる正確な実施で、とても丁寧に演技しているのが見ていて気持ちがいい。

ジュニア選手として日本で負けなしだったころの、皆川選手を彷彿とさせる演技が頼もしく見えた。

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大岩も、大きなミスなく2種目をまとめ、フープ20.150、ボール20.400.2種目合計40.550で10位。

この伸びはなんなんだろう? と思うほどの成長ぶり。どちらの種目でも、得意の後ろもちターンでは途中でかかとが落ちてしまったところがあり、点数を落としていると思われるが、それでもどちらも20点台にのった。なによりも、ぎこちなさが見えていた手具操作が飛躍的にスムーズになり、それに伴って演技全体の質が上がっている。身体能力は高い選手ではあるが、やや表情に欠けるところがあったのが、ここにきてつなぎの動きやステップでいい表情を見せるようになってきた。この選手の「つま先、甲の柔らかさ」は、世界レベルの大会で見ても突出している。足先が床から離れるたびに、美しいカーブを描く甲とつま先は、日本が世界に誇れるものではないだろうか。

上位には、世界選手権でもメダル争いが予想されるロシアのアベリナ姉妹やベラルーシのハルキナ選手、イタリア、イスラエル、ブルガリアなどのトップ選手が名前を連ねている中での8位と10位は大健闘と言える。

後半種目でミスが出てしまうことの多い日本選手たちだが、2日目も踏ん張れれば、世界選手権前にいい弾みをつけることができそうだ。

今季好調で、すでにW杯でもメダル獲得しているフェアリージャパンPOLAは、得意の「ボール×5」で、28.950という驚異の高得点をたたきだし、2位発進。1位のロシアは、29.200とわずか0.250差に迫ってる。

特筆すべきは、E得点(実施点)で、7.850とロシアの7.800を上回り出場チーム中トップだ。

移動のない正確な交換やフェッテターンなどで見せる高い同調性、片手キャッチなどのボール操作における正確性などが世界でも高く評価されていると言えるだろう。

後半種目「フープ&クラブ」にも期待したい。

<写真提供:清水綾子> ※2018イオンカップのもの